江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

于正版神鵰侠侶 その4

13~16集(未削減版だと16~20集)

 著作権侵害の裁判で負けちゃった于正ですが、吸毒じゃないんで公開は続くようです。
 
 今度は洪七公と欧陽鋒の若いころのロマンスと楊過と小龍女が英雄大会で再会し、また小龍女が失踪するまで。

 こうもきちんきちんと、毎週毎週原作にありもしない五絶の愛情故事やら原作でほのめかされただけの話をどばっと拡大されるとあきれ返るというより何か義務感でやってんじゃないかと勘繰ってしまう。

 洪七公のかつての恋人というか彼は恋人と思い、行き違いから彼女は夫の敵と思ってる秋意濃というのが、張P版の郭芙だった陳紫函。洪七公は印小天なんで、このために若い俳優が老け役やってるわけです。

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 小龍女を探して、雪の崋山にまでやってきた楊過が出会うのが、洪七公。彼とムカデを食べる場面はちゃんとありましたので、そこは評価。
 食べてる最中に秋意濃が「夫の敵」と現れる。まあ、栄姑と同じパタンです。
 
 おまけに欧陽鋒まで現れて、というのは原作通りなんですが、北丐と西毒がそれぞれの過去の恋愛について楊過に告白するってのは、むりやりな展開。

 結局、洪七公は秋意濃にわざと殺され、真実を知った彼女も後を追うといういまどきそれはないだろ~のあまりにありきたりな展開。

 しかも、この彼女、もともと金輪国師の師妹で洪七公暗殺にやってきたのに、七公が一目ぼれ、彼女も・・・という説明するのも無駄なありきたりさ。

 まあ、印小天は目に力があって結構好みの俳優なんで、見ているだけならいいんですけど。

 欧陽鋒の方も、例の嫂とどうのこうので欧陽克が生まれるという話です。でも、宗峰岩が欧陽鋒やってるんですよなあ。この人、なぜか私には修慶とかぶって見えるんで、欧陽克が出てきたみたいに見えたのに苦笑。

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 それやこれやで、楊過は洪七公の打狗棒法も身につけ、山を下りてきました。張P版だとここに楊過が人生について考えるモノローグがありましたが、ここではそういうことはなく、元気いっぱいに姑姑を探し回ってます。何しろ、西毒と七公の二人が大事な人を見つけたら、決して手放すんじゃないと焚き付けたもんでw

 英雄大会のあれこれはほぼ今まで通りですが、全真七子が丘処機一人なんで、大忙しです。

 黒子の金輪国師が弟子二人を連れて登場。今回の霍都はイケメンなんで、楊過との対戦シーンはホント見ているには目の保養。

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 小龍女が登場して、金輪国師と対戦するのに「負けたらどうする」と聞かれて「それだけのことでしょう、それが何か?」と聞き返すのが、今回の小龍女では似合わない。大笑いするは大泣きに泣くは・・・普通以上に感情豊かな小龍女なんでなあ・・・


 
 今回、無駄な場面はともかくとして、老人役にも若手が多いんで、アクションシーンだけはけっこう充実しています。ただ、武功あります系ではなくて、ワイヤ使ったりCG使ったりで派手に見せる系です。

 町の真ん中で、李莫愁vs楊過、耶律兄妹、完顔萍、程英、陸無双に郭芙、大小武が大々的にバトルを繰り広げてるのに、一般市民が遠巻きに見物してたり、危ないどけ~と声をかけたりとか、悪くはないんだけどなんか世話物っぽいんですよね。

 陳暁の楊過は、いたずらっ子が元気いっぱいに暴れまわってる感じで、どっちかというと韋小宝っぽい気がします。小龍女とはどうやっても姉弟にしか見えなくて、恋人同士にってのは苦しいってのは、原作的にはOKなのかもしれませんがねえ。

 まあ、世話好きないい姉さん女房になるんでしょ。