江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

陸小鳳与花満楼 その2

7~21集

 なんか込み入った話が続いています。
 
 以下ネタバレの上に、愚痴ってます。
 今週は見てるひまないと思うんで、自分用のメモですわ。
 
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 一つのストーリー展開にあっちの話もこっちの話も絡ませてくるんですよねえ。
 原作の話に余分なラブストーリをぶら下げてくる神鵰侠侶とは違って、原作全体をシャッフルしてあるんで違和感は少ないんだけど、前の前の話を覚えとかないとわけがわからなくなってしまうんでこれもあんまり時間開けてみるとヤバい感じ。
 
 金鵬王朝の裏切者の三人の大臣が今どこで誰になっているか、というのは元々からの謎なんだけど、最初の二人はあっさりと始末がついて、三人目の霍休が粘っこく悪いことし続けています。
 
 峨嵋派の掌門が殺され、新掌門に誰がなるかで一揉め。この新掌門の孫秀清と西門吹雪のラブストーリが突然始まって、中途半端にブツ切れ・・・そのうち、続きをやるんでしょ。孫秀清の中の人が、蘭陵王「私はダメ~」になった原因の鄭児の人なんで、ちょっと引き気味だったりするw
 
 ドラマオリジナルキャラの阿信は、これまたオリジナルの道でであった靖王の養子天松に一目ぼれ。靖王が反乱に失敗し自死、生き残った天松を阿信が助け、いざ結婚というところで、男は皇太后を殺しに乗り込み死亡。なんでこんな話を付け足す必要があったのかさっぱりわからない。ついでに、この天松の中の人は、古剣奇譚の二師兄ですが、今度は色男役。
 
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 とにかく、陸小鳳のところに戻ってきました。
 その上、地獄人間という組織を率いてる霍休の元妻から一生分の武功を伝授され、そっちの主になってしまった。
 
 丹鳳は、霍休に捕えられ、陸小鳳が親の仇と思い込まされ、操られている。
 
 花満楼は霍休の治療のせいで死にかけている皇帝を連れ出し、治療するが、家族を皇太后に殺されそうになり、結局治療の途中で宮殿に返す・・・中途半端。
 
 この霍休が率いている青衣楼がいろんなところに根を張っている悪の組織なんですが、そこに花満楼に助けられて、大蛇を操る仮面の女(どう見ても丹鳳と同じ顔)の組織から人殺しはいやとか言って逃げ出したはずの飛燕が移籍してるのも変な話です。
 
 彼女は、片一方では殺人を請け負い、霍休の悪事を手助けし、もう一方では花満楼を助けるために身を投げ出したり、情報流したりしていて、何考えてるのかさっぱりわからない。
 
 陸小鳳たちをバックアップしている衛王は、皇太后暗殺未遂の疑いをかけられたりしつつも今のところ孝行息子で忠実な臣下やってます。でも、中の人が宗峰岩だし、陸小鳳とは丹鳳巡って恋敵なんで、きっと裏切る、きっとこいつがラスボスひとつ前とおもっているところ。
 
 陸小鳳伝奇ってのは、長い話ではなくて、本一冊分ずつぐらいの話をつなげたシリーズもの。そのうちの金鵬王朝だけで48集のドラマにしようというんですから、あっちをふくらまし、こっちに新エピソードをくっつけなきゃ持たないというのはわかるんですけど、話が中途半端にあっちでもこっちでも放り出されてしまって、なかなか進まない工事現場みたいな感じになってしまってる。
 
 その上、話のメインが朝廷で皇帝が殺されかけてるとか、皇太后が霍休に騙されてどうのこうのとかになってしまっていて、陸小鳳たちもそれにどう対応するかをメインに動いている。
肝心の金鵬王朝の裏切者を見つけて…という話も朝廷話に飲み込まれてしまって、もはや陸小鳳伝奇なのかどうかわからない。
 
 人によって、好みや思い入れはそれぞれなんですが、私的には武侠ドラマはアクションもしっかりやってほしい。ワイヤ使おうが、CGを使おうが、「おもしろい」アクション見たい。「美しい」の見たい。
 
 このドラマ、CG過剰なのには目をつぶるとしても、動きの悪さが目立ちませんか?
 花満楼vs仮面の女、つまりは甄嬛伝の温太医vs沈貴妃はもたついて伸びたラーメンみたいだった。顔が映るところだけやってるんだろうけど、もうちょっとビシバシ決めてくれんとなあ。
 扇を操っての武打シーンなんだけど、欧陽克の李解の方がよほど見ててきれいに動いてたよ。ぴかぴか光る青や赤の光がぶつかり合ってるみたいなシーンだらけなんで、たまにしかない人間同士が絡むところぐらいしっかりつくりこんでほしいなあ。