43~46集
誉王謀反、九安山攻防、戦後処理と緊迫した場面が続き、連休だったので、しっかり楽しめました。
時間をかけて、丁寧に作られた戦場の場面は映画でもちょっと見られないくらいの迫力と充実した内容で満足。
中でも、皇帝や「戦えない」人間たちがこもった殿中での描写が秀逸だったと思う。
とうとう静貴妃にも梅長蘇が林殊であることが知られてしまったところから。
あんなに父親似だったのに、どれほどの苦難を・・・という静貴妃との場面、見ごたえ十分。
謀反軍が攻めてくるまでに、靖王は救援を求めに行き、残る梅長蘇、蒙摯たちは可能な限りの防御態勢をとる。
チャラ男な遊び人貴公子として登場した豫津が、立派に成長。使える人間になってるのもうれしい。
蒙摯率いる手勢の奮戦、多くの犠牲者を出したものの、皇帝を守り抜き、誉王を捕えることに成功。
霓凰郡主、さっそうと登場でしたね~
誉王が悲劇的な最期を迎え、この後、靖王はただ一人の有力な皇帝後継者になったわけです。
この後は、生きていた赤焔軍の将軍聶鋒、逃亡した夏江の話が出てくるものと思われます。
さすがに靖王も梅長蘇は実は林殊ではないかと疑念を持ちますが、なんといっても全く違う顔、しゃべり方も性格もまるで違う梅長蘇なので、自分の正気の方も疑っています。
火寒之毒に侵されている梅長蘇の健康状態も予断を許さないし、こっちの緊張感もそろそろマックスです。
ところで、このドラマ「本物だから、迫力があって、いいドラマができた」という論調も見かけます。
でも、それはちょっと違うと思う。
むしろ、大嘘をきっちり作りこんだから、いいドラマになったんだと思う。
そもそもこのドラマの舞台大梁国ってのからして架空の国。本物なんかどこにもない。本物があるとしたら、人間の心情の部分だけかも。
中華サイトによると、衣装は唐代以前、儀礼は唐代、調度品なんかは宋代をベースのモデルにしてるそうですが、中国文化のいいとこどりって気がします。
本物じゃないものをどう本物に見せるかというのが、ドラマの作り手の腕の見せ所じゃないでしょうか?
その方法として多用されてるのがCGで、やろうと思えば全編CGでもドラマはできる・・・空に浮かぶ山なんかが舞台の古剣奇譚や花千骨はそっちの方向で、それはそれです。
琅琊榜では、CGはもちろん使われていても、架空の国をいかに「本物」に見せるかの方向で使っているんでCGが主人公にはなってない。
衣装や装飾品、茶器なんかは「本物」を使っていたとしても、もとが架空の国、架空の時代。でも、大きな嘘を本物に替えるためにはしっかりとした小さな本物を積み重ねていくことが必要だと思うんです。
まあ、詐欺師の手口みたいなもん?
ドラマ視聴者としては、上手にだましてほしいと思うばかりです。
で、今夜は47,48集。15日にはもう大結局なんですなあ。速い。