1~20集
琅琊榜終了と同時ぐらいに見始めた割には、昨日まで5集めぐらいで泥沼に突っ込んでしまって、なかなか進まなかった偽装者。
とにかく軍隊ものが嫌い。不条理で非科学的な根性とかしごきとかいじめとか組織的にやってるのを見てるのが嫌で、明台が連れ込まれた軍統の訓練所の場面から先に進むのが一苦労。
ついでに、同じ理由でスポ根ものがダメなんですわ。
そこを抜けると、今度は調子のいいスパイものとファミリードラマですいすい見られたんで、週末一挙に進んだ。
上海の名家、明家では姉の明鏡が家長として君臨してる。兄の明楼は汪兆銘の政府から送り込まれた上海長官、弟の明台は、調子のいい大学生。それに、阿誠は明楼の右腕として働いている。
というのが、表向き。
明台は、香港へ向かう途中で国民党政府の情報組織軍統にむりやりスカウトされ、スパイの訓練を受け、一人前の暗殺者に。ペアを組んだ于曼麗たちと共に、上部からの任務をこなしている。
明楼は、実は軍統の幹部で、阿誠もその部下として働いてる。
そして、姉の明鏡は共産党。
という、一家の中に三つの政府が入り乱れ、明台や阿誠のもとの家族の話や、周囲の人物の話がそこに入ってくるという、複雑な構成になってますが、今のところ、見ててのけぞるほどのびっくり設定はない感じです。
このドラマ、琅琊榜と同じスタッフ・キャストが作ったということで、琅琊榜の番宣に「偽装者の一同を引き連れて云々」とかありましたが、あくまでも制作されたのはこちらが後。
とはいえ、比べられるのは当然でしょうな。
明台の胡歌、琅琊榜では林殊と梅長蘇を二人で演じ分けていましたが、偽装者では、任務では梅長蘇、家では林殊に藺晨までくっつけた感じにほとんど二重人格。まあ、百面相見てるみたいで面白くはある。
阿誠は王凱で、明家に引き取られて、一緒に育ったという設定。彼の養母とかが出てきて、ドロドロ必至。
まあ、スパイものと言ったら、そういうものです。
外の世界より、明家の中でどうこの人間関係を整理して行くかがメインなような気もします。
だいたい、現政府の下で作っているんで、最終的には明家一同共産党に集うということになるんでしょう。
やっぱり現代を扱っているだけに、琅琊榜ほどの物語の広がりはなさそうなのが残念。
いい意味で期待を裏切ってほしいものです。