21~31集
実ににぎやかなスパイものというか、明家の3兄弟無双というか・・・
陰惨な時代背景も踏まえられているんだけど、それ以上に3人の出来が良すぎてもはや笑えてくるレベル。
なにしろスパイとしての腕も一流。ピアノも弾けば、京劇も歌う、料理もできるし、アイロンもかけられる・・・日本語もペラペラなら、ラテン語だって読めちゃうんですからw
で、ネタバレしてますんで、よろしく。
明台は、上海の軍統の工作組織のリーダーとして、命がけの任務を結構やすやすとこなしていく。その間に、彼に命を助けれ、愛情を持つようになった于曼麗に告白されたり、姉に無理強いされた見合い相手があちこちの任務で知り合った共産党の程錦雲だったりして、そっち方面もにぎやか。
怒りを爆発させる明台と明楼の殴り合い。最初はともかく、最後にはリンゴは投げるわ、みかんは投げるわ・・・まるで小学生の喧嘩。それをリンゴかじって観戦してる、冷静な阿誠の「誰が修理代出すんだ?」が楽しい。
外では、忠実な部下の顔していても、中では明楼と明台の間で鋭いツッコミをする人ですなあ。
荒れまくった末に、感動の音楽と共に共産党への入党を決意しましたね、やっぱり。
明台と程錦雲の婚約式が行われるというおめでた話の一方、南田暗殺の真相を探ろうとする日本軍や汪曼春の手が明台に迫ってくる。もっともその工作を仕掛けているのが、また明楼なわけで・・・
「誰かに売られてるような気がする」と明台が言ってますが、つまりは彼は死棋子にすぎず、司令部である明楼は苦しみながらも、弟を死地に追いやらざるを得ない。ドラマとしては、まっすぐに動いていく明台より、こっちの二人組の方が見ごたえがありますな。
汪曼春の率いる部隊に、明台が追いつめられたところで31集終了。
出だしのうっとおしさが嘘のように、おもしろくなってきて、あと10集。