五鼠鬧東京 1~11集
三侠五義というか包青天のドラマを展昭と白玉堂に焦点を当ててストーリ展開をさせた作品。
なんといっても、おそらく中国では知らない人はないお話なので、どうおいしく料理するかが問われるわけです。
このドラマは、どう見ても濃い男っぽいイケメン厳屹寛と、薄いどっちかというと女顔のイケメン陳暁を並べて、華やかな春節ドラマになってます。まあ、日本で暮れになると忠臣蔵やったり、定期的に太閤記作ったりするようなもんでしょうか?
そのせいか、開封府や朝廷周辺では衣装も伝統的な「包青天」もの。展昭も見慣れた衣装なんですが、江湖に出ると、結構「今」風です。
包青天は今回は主役じゃないですが、中の人が梁冠華。ちょっと黒さ控えめですが、おでこに月亮もあって、いかにも包青天。でも、個人的には、この人には狄仁杰のイメージが強い。
展昭の厳屹寛は、同時進行で見ることになってしまった新蕭十一郎と比べて、絶対的大侠の堅い役かと思ったら、チャンバラ以外にもいろいろやってくれてます。
白玉堂の陳暁は、いかにもこの人らしい華やかさで、始終展昭にかまわれているのがかわいい。次々に衣装とっかえひっかえ、見せ場たっぷり。
しかし、どう見ても女装の似合う陳暁ではなくて、バリバリの男顔してる厳屹寛の方に女装をさせてるのは、笑うしかない。
ヒロインは一人は丁月華@鄭爽。男装しているせいもあるんですが、古剣奇譚のころとはアイメイクも違って、別人のように地味に見えますなあ。化粧は怖い。
もう一人は、金亜蘭@張芷渓なんですが、この人もあんまり華やかさないので、男性二人の方がずっと華やかです。
余談ですが、この女優さん、名前を日本語読みで入力すると、趙志敬と変換してしまった私の電脳w だって、「ちょうしけい」だもんね~
仁宗は、劉徳凱なんで、必要以上にうさん臭いです。
敵役龐太師は朝廷の大物なんですが、小物感があふれています。
最初の話は、陳州の災害で暴利をむさぼっていた龐太師の息子龐昱に関わる話。展昭が御猫に任命されて、五鼠との緊張関係ができたとか、龐妃と龐太師父娘が何とかして包青天を排除しようとしてたりと、お馴染みの話を、白玉堂と展昭が活躍するようにアレンジしています。
崖落ちこそまだ出てきませんが、ばれない男装、ばれない女装・・・お約束ごとも満載のようです。
まあ、ここではストーリ展開とかじゃなくて、展昭と白玉堂のイケメン二人の活躍やら友情と対決やらを楽しんでいればいいんだとそれなりに満足です。