24~44集
赤壁の戦いがまるっきり映画のパクリ、それも真似じゃなくていただいちゃってるんじゃないか疑惑でかの国で盛り上がってるこのドラマですが、初回からトンデモぶりを楽しんでいる人間としては、「やらかしたな~」とは思うものの意外な感じはあんまりしません。けど、これ絶対揉めるとは思う。
で、前回記事にしてからの20集分。
40集前後になって、ようやく趙子龍オリジナルストーリが三国志のお約束エピソードにくっついてきました。
公孫讃のところに行ったものの、ナレーションの説明によると袁紹のスパイじゃないかと疑われて、冷遇された子龍たち。本人は、これも仕方ないと達観してますが、彼に惚れてる公孫讃の娘宝月とか彼の仲間は怒り心頭。
この時期に官渡の戦いがあったわけなんですが、見ていてそれと気が付かなかった。
というのも、公孫讃のところで軍の雑役をしている子龍がちょっと戦いの様子を見てくるわ~とか言って、出かけていっては大活躍するんですが、その度に華麗な軍装にお着換え。日本人視聴者としては、桃太郎侍か旗本退屈男かとつっこむしかなかった。
↓
それに気をとられてるうちに、官渡の戦いは終わってしまってた。
子龍の手元に師父を殺してまで手に入れたかった楽毅の残した兵書があることを知った夏侯杰は娘の軽衣に言いつけて、彼を招く。
しかし、趙子龍は夏侯杰や高則を怪しみ、夏侯杰のところを脱出。
師叔の李全は夏侯杰に殺され、その夏侯杰は高則に殺され、仲間のオリジナルキャラのみなさんも次々に退場。
夏侯杰って、ほんとは長坂の戦いの時に張飛の獅子吼にびっくりして落馬して死んだ人ですよね。なんで、この人がこんな位置づけに来たのか?
ここからの展開が早いのなんのって、「報~!」って知らせが来たかと思うと、公孫讃が殺されてたり、長坂の戦いに突入したりとめまぐるしい。そんな中、やっぱり三顧の礼で諸葛亮を軍師に迎えたり、ほぼ43集全部使っての阿斗救出をやったりしてます。
その上、父親の敵討ちに現れた軽衣が子龍をかばって死んで、高則と決闘してもいます。でも、彼、死んでないな・・・
つぎはぎではあるんですが、アクションは悪くない。どこかからパクったかもしれないけど、阿斗を抱えた子龍が1000人はいると見える曹操軍を一人で蹴散らして脱出するところなんか、見てて楽しかったです。
多額の予算をどこに使ったんだという話がありますが、私的には子龍の衣装といっぱいの造花じゃなかろうかと・・・別にそのまま林の中で撮影すりゃいいだろうと思う場面で、意味もなく紅葉の造花をいっぱい使ってたりするんだよねえ。でも、ちょっと上から撮影すると周りは緑の林なのが丸わかり。何の意味があるのか?
こうやってまとめてしまうといったい20集も何やってるんだって感じになってしまいますねえ。いい人ぶっていた高則が実はプチブラック欧陽少恭で、だんだん本性丸出しになった。そのたくらみで、イチャイチャしっぱなしだった子龍と軽衣の間がこじれる。とか、オリジナル話も一方できちんと展開してきてるんで、別に話の展開がとろくさいとかは感じませんでした。でも、三国志エピソードの方は、突然出てきて、怒涛のように過ぎていってしまいます。
真田丸の信繁がいないところは飛ばすってのと同じように、趙子龍がいないところは飛ばすか、かいつまんでしまっているんです。意図と信念をもってやったのかどうかはわかりませんがw ともかく白と銀の軍装で大活躍するモテモテ趙子龍を見せるドラマであることは確か。間違いなく主役です。
後、16集。まずは話題の赤壁の戦いからでしょうか?趙子龍は長生きしてるって知ってるので、どんなに危機に陥っても大丈夫~という変に安心感持って見ていられるってのはいいことなんでしょうかねえ?