江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

琅琊榜 その8

あれやこれやと言いたいことはたくさん残ってる

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 日本での放送が始まって3週間、ちょうど30集まで進んだところで、ゴールデンウィーク水入りとなりました。
 
 我が家の環境では、放送しているCS局チャンネル銀河は見られないんで、なんちゃってリアタイ視聴でお付き合いしてるんですが、まあ20集でお預けになるよりはましかも・・・
 
 迷子的には、このお付き合いのせいでまたリピート回数が増えてしまい、ついに原作にまで手を付けてしまいました。さすがに中国語自己流ではドラマのようにはいきませんが、それでもドラマにはなかった冒頭の部分なんかをあっち見て、こっちめくってと楽しんでいるところです。
 誰か翻訳本出してくれるとうれしいです。
 
 まだまだ語るぞ~とか言いながら、ここはそのままだったんで、あれやこれやと・・・いい加減黙ってろって?
 
 情報的な部分は日本語版見られてないんで、間違いもあると思いますので、眉に唾つけながら見てもらったほうがいいかも。
 
 オープニングはモノクロ画面にインストルメンタルだけの重厚なものですが、エンディングは梅長蘇の胡歌の「風起時」になってます。この曲と霓凰郡主の劉濤の「紅顔旧」、確かまだドラマ中では流れてない王凱@靖王の「赤血長殷」は、歌詞を見ると梅長蘇=林殊の生涯をそれぞれの立場から歌ったものとなっています。「風起時」は、前途洋々の光あふれる世界に生きていた少年が一転すべての未来を経たれて、復讐に生きなければいかなくなった悲しみと孤独を、「紅顔旧」はその少年をひたすらに愛した恋人の思い、「赤血長殷」は靖王の視点から林殊への哀惜というところでしょうか。BGM集も出ているようですが、このドラマ、無駄に音楽もはめてないですね。ただのイメージソングじゃない。
 もっともこれ、ある意味、ドラマのダイジェスト版になってしまってるんで、ネタバレといえばネタバレ。
 
 飛流がなんであんなに武芸ができるのか、私も気になっていましたが、これは原作に答えがありました。まちがってたらごめんです。
 
 元々飛流は幼い時に東嬴(これは中華世界では日本の意味に使われてますね)の暗殺組織に攫われた少年。この組織は、攫った幼児を閉じ込め、外界と接触させず、霊術と薬を使って東嬴の秘忍の術を仕込んで暗殺者にしたてる。このせいで、成長しても心知不全、善悪の判断も何もできず、ただ首領の言うことだけを聞いて暗殺を実行する恐るべき武功の持ち主となる。ところが、この組織が東嬴の皇太子を暗殺してしまい、怒った皇帝に組織は潰され、首領も殺されてしまう。暗殺者となった少年たちもみな殺されてしまった。だが、一番年少だった飛流はまだ暗殺に使われていなかったために、誰からも狙われることはなかったが、自分で生きる術を持たないために、餓死しかけていた。そこを東嬴に来ていた梅長蘇に助けられた。
 
 というようなことです。でも、原作見てると梅長蘇はドラマ以上に飛流を甘やかしていて、景睿が「こんなに甘やかしてたら、まずいだろ」という場面があって、おもしろかった。
 
 ついでに、なんでこういうことになったかというと、飛流は梅長蘇に触る人物を悉く攻撃するので、長蘇はあらかじめ「今からくる人はお兄ちゃんの友達だからね、触っても殴るんじゃないよ」と言い聞かせてるんですね、それをしなかったんで、蒙大哥敵認定されてしまったようです。
 
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 この30集までに梅長蘇が林殊だと見破ったのは、太皇太后と霓凰郡主。理屈より感覚が真実をもたらすわけでしょうか。それに近いのが言豫津。ほんとは誉王を押してないんじゃないかということに気づいてます。この方面と全く違うのが靖王の母静妃。彼女は、梅長蘇とは全く接触しないまま、翔地記一冊だけで彼の正体に気づいています。
 
 何度も正解に近づきながらも、うまいことごまかされている靖王。彼だって皇帝にしてもいいと梅長蘇が思う程度の能力があるんですが、言いくるめられてしまうんですねえ。理屈先行なので、どんなに意外でも残ったのが正解ということにはならない石頭ぶり。
 その彼が、いよいよ郡王から親王に出世。ここでは親王のグレードを冠につける宝石の数で現わしてるんですが、誉王は白、靖王は赤ですね。白は真珠みたいですが、赤いほうはなんですかねえ?
 なんにしても太子は大失態やらかしてしまって廃嫡寸前。チャンス!と張り切る誉王、それに靖王を対抗させるため、毎晩家庭教師な梅長蘇。そりゃ体調壊すわ。
 ここでしっかり靖王を為政者として育てたいという思いが見えますが、この辺が梅長蘇が単なる謀士ではないところではないかと思うわけです。
 誉王のところの秦般弱は、謀士としては梅長蘇に及ばない。皇帝に刑罰をくらった蒙摯を誉王に見舞わせるあたりが彼女の限界。
 
 けど、さすがにこれはおかしいと気づいた秦般弱と誉王、手を結んだ夏江の反撃がこれからというところです。
 
 蒙摯、蒙大統領、蒙大哥~もう萌えすぎてw
 今度のドラマの宣伝でも、「萌大哥」も出てますとかやっていて、誰が見てもおじ萌えキャラなんですねえ。でも、彼だって、ただ「不明白~」とかやってるわけじゃなくて、あの皇帝の側近として禁林軍率いているんですからね~とカバーしておこう。
 
 梅長蘇が飛流連れてお見まいに行って、「この江湖を仕切ってるのは誰か、思い知らせてやる」と凄みを見せてる場面がありますが、その後に長蘇に薬を飲ませてもらった蒙大哥が「誰?」って聞くもんで、「飛流、打他」と言われちゃう部分がカットになってるんですね、。カットシーン集にありますが、これはあるとたのしいけど、やっぱりカットで正解でしょうなw。
 
 でも、この場面見た瞬間、やっぱり琅琊榜って武侠ドラマだよな~と確信を深めたわけですよ。梅宗主、こわっ。
 
 なんか、まだ言いたいことたくさんあるんだけど、本日ここまで。お付き合い感謝~