江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

老九門番外

老九門番外編4本

イメージ 6 
 
 
 老九門本編終了後に発表された4本の番外編。
 
 二月花開、虎骨梅花、恒河殺樹、四屠黄葵の4本。それぞれ主役は本編の九門から登場。時期的には、二月 花開だけが本編以後の話で、後の三本はそれ以前のエピソードになっている。
 4つの話には、特に関連性はないけれど、2本目と3本目には共通する7本指の謎の人物がちらりと姿を見せています。
 原作知ってるとなるほど~~となるキャラなんでしょうか。
 
 
二月花開
イメージ 7

 

 二月紅が主人公。配下を連れて、日本軍のいる真下から地下の宝物を盗むという話ですが、なんか突っ込みどころが多すぎて・・・
 
 もともと二月紅の墓泥棒の方の兄弟弟子からやってきた話、彼を助け出し、地下の宝物を日本軍に気づかれないように盗み出すというのが目的。そのためには、二月紅のファンでもある日本軍の指揮官の前で芝居を見せ、その間にこっそりという計画をたてる。ところが、この盗掘が難しくて配下だけでは無理。そこで芝居の方に身代わりを立てて時間稼ぎをしようとする。
 この身代わりをするのが、どっちがうまい役者かでもめて、引退してしまった兄弟子。
 兄弟子が稽古しているところに割り込む二月紅。顔を見せないようにしてるのに、なんでか化粧以外はフル装備。
 しかもいくら芸を見破られないのは彼だけと言っても、間近で演じるのにまるっきり顔も体形も違う身代わりがばれないと思う方がおかしい。
 
 本編での二月紅の武功はこれだったんですが、
 
イメージ 1
 番外編ではこっちになってます。一生懸命練習したという感じです。
 
イメージ 2
 結局、配下も兄弟弟子もみんな死んでしまった。1時間半ばかりのドラマなんで、なんも掘り下げられないうちにばたばたっと人がいっぱい死んで、主人公だけ残ったという印象です。どうもそれが計算づくに見える分、二月紅のイメージ悪くしてるように思えるんですけどねえ。
 
虎骨梅花
イメージ 3
 
 これは解九爺が掌門になってすぐのころの話のようです。探偵役に佛爺のところの張副官、名前だけだけど呉五爺も出てきます。
 
 解家で起こった連続殺人事件を九爺が張副官の助けを借りて、解き明かすという話。
 
 何百本もの注射器に刺されて殺されるとか・・・おどろおどろしさ出そうとしてかえって笑えてしまう。
 
 解家の秘密の部屋というのが出てくるんですが、これがでかいそろばんをぐるっと壁にしたような作りで、そろばん玉のCG感が情けないほど。かなりいい出来していた本編に比べてあんまりだ・・・
 
恒河殺樹
イメージ 5
 霍三娘が霍家の掌門になる試験で、墓から宝玉を盗み出してくる。ところが、その宝物を狙った連中に襲われ、気を失うと籠の中に囚われていた。ほかに囚われていたのもすべて九門の関係者。いったい誰が何のために?
と、言っているうちに、割れた宝玉から流れ出た毒霧が彼らを襲い、廃寺に逃げ込む。そこで、一人また一人と殺されていく。
 
 で、いったい誰が、何のために・・・という「そして誰もいなくなった」的展開。
 
 これも生き残るのは霍三娘一人という話ですが、CG的には前の虎骨梅花よりはずっとよかった。
 
 けど、毒霧に追われて飛び込んだ廃寺で、一夜明けたらすっかりお召し替えしてたのは何の冗談なんだ?
 
四屠黄葵
イメージ 4
 陳皮阿四が百文で一人を殺すという殺し屋稼業に手を染めたときの話。
 
 家族を殺された少年に九十九文で復讐を頼まれた陳皮は後一文稼いで来いと少年を突き放すが、その少年自身の死を引き換えに後の一文を手に入れ、仇を殺す。
 
 これが一番、話もキャラもしっかりしてた感じです。
 
 
  でも、元々の老九門に比べると、うっすいな~~という印象。果たして、この番外四編を作ったのがよかったのか、私的にははなはだ疑問。