江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

秀麗江山之長歌行 その1

1~15集

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 夏ごろに公開された林心如と袁弘主演の歴史ドラマ。題名の雰囲気から、これは苦手な女同士のどろねば宮廷ドラマと敬遠していました。ところが、これはある意味相当なトンデモドラマだから、大丈夫という話が各方面から飛んできて、そんなら~と御輿を上げることにしました。

 それほど苦手な宮廷ドラマ。完走したのは、二年がかりの后宮甄嬛伝とか歩歩驚心、宮とか数えるほど。芈月伝は嫁入り前に、うっとおしくなってフリーズしたまま。

 とこういう人間が、50集もある光武帝と陰皇后の愛情故事なんか見られるんだろうか・・・不安の中スタートしました。

 まあ、始めて見ればなんのことはない。このドラマ、歴史ドラマかもしれませんが、基本チャンバラですわw

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 林心如の陰麗華の強いこと強いこと。武術の腕も母親譲りで超一流、兵法にも熟達、その上「妻にするなら陰麗華」と歴史に名を遺す美人。家柄もよければ、人柄もいい、相思相愛の恋人劉秀もいる。腹立つほどの超お嬢様。
 
 そんなヒロインの陰麗華、日本でもこのドラマ出るそうですけど、秀麗伝って邦題・・・いやまあ、あっさりしてて悪くはないんですが、このドラマに限ってはヒロインの名前と勘違いされるんじゃないかと余計な心配してます。甄嬛伝でも芈月伝でも、ヒロインの名前+伝ってのが通例ですからねえ。

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 それはともかくとして・・・

 彼女の夫になる将来の光武帝劉秀@袁弘は若いころから「仕官当作執金吾 娶妻当得陰麗華」と言ってたようですが、こちらも漢室の末裔だし、農業をさせれば大豊作、武芸も兵法も一流で漢王朝再興を目指す兄劉縯をしっかり支えている。すぐにカッカとなる兄や麗華を上手にコントロール、家族には優しく、忍耐強く、友達思いでと・・・欠けるところのないヒーローぶり。
 ちなみに兄の劉縯は、めずらしく宗峰岩がきっぱりした豪快な役。

 あんまりあからさまに二人がいい人なんで、腹も立たないほどですわ。

 まあ、一応は麗華が家の外へ出してもらえなかったりとか従姉妹がろくでもない男のところに嫁がされた挙句に悲劇の死を迎えたりとか、劉秀の妹が麗華を目の敵にしたりとか「女性向き」宮廷ドラマお約束エピソードも出てくるんですが、ヒロインがそれよりはるかに格が上なもんで、あっさりクリアしていきます。

 それ以上に王莽を倒さなくっちゃ、劉秀を助けなくちゃと、とうとう兄から許しをむしり取った麗華の八面六臂の大活躍が楽しい。

 反王莽で決起した軍の内輪もめやら、叛乱軍の一族として襲われた劉家一族の悲劇やら、なんやかんやあるんですが、登場人物が多すぎて覚えきれない。でも、現時点で、男性群はイケメンは味方、そうでないおっさんは敵と思ってみてればまず間違いなさそうです。イケおじ、いないなあ。

 関智斌とか秦俊杰とか茅子俊とか、よく見る若手イケメンそろえてますが、馬天宇の厳子陵とかこの役ってマジですか?とつっこまれてるのもある。

 若手イケメンとおっさんの中間あたりの年齢層な于波の劉玄、陰麗華の今は亡き母の弟子だったとかで、ヒロインの危機にさっそうと登場してましたが、立ち位置も微妙。

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 けど、麗華の死んだ両親てのはいったい何者だったんだ?特に母親。やってたのは、引退したはずの任泉と戚薇。
  
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 これの妻韓姫とか劉秀の妹伯姫とか如何にもうっとおしいキャラも出てきましたが、伯姫なんかなんでこいつが死なないんだとかネット上でさんざん言われてました。このドラマ見てる層が、そういうヒロインいじめを楽しむ層ではなくて、さっさとこういうの済ませろやという層だったようです。

 とにかく10集まで見たら?と言われて、15集まで来ました。今のところ、劉縯は自分が皇帝になるつもりだったのに、王匡たちの陰謀で劉玄が皇帝に即位する。傀儡とはいえ、皇帝は皇帝なので、劉縯はうっくつ。王匡たちはとにかく卑怯なろくでもない人間という位置づけ。劉縯たちのグループに対して嫌がらせの限りを尽くしているところ。
 これに対して、どうヒロインカップルが窮地を乗り越えるかというところです。

 とにかく、華やかなというか派手なドラマです。前半はほとんどチャンバラ映画か戦争映画で、その間に恋愛要素とヒロインいじめがちらほら。
 この後、劉秀が皇帝になっていくあたりからの宮廷ドラマが心配。なにしろ、女性陣もいっぱい出てきてるんです・・・正直、名前はともかく顔の識別がついてないキャラがいっぱいです。

 この調子で進んでくれたらクリアできそうな感じです。
 主な取景地が象山影視城なので、ツアーで見てきたセットや風景がいっぱい出てくるのも個人的には楽しいです。