15~23集
藺相如はこの話ともう一つ有名な黽池の会の二つのエピソードで登場。
もう一人、屈原こと楚の芈原が自国の衰退に絶望して汨羅で入水自殺するというエピソードもありましたが、みんなが一斉に助けに船を出すとか粽を作るとかそういうこともなく静かに川に沈んでいきました。
有名なエピソードをつないで、いつの間にか昭襄王42年まで進んだ今回視聴分。
何やら怪しい雰囲気が漂ってきたので、クリアされたりしないうちにさっさと見てしまおうとしています。
斉との戦いの結果手に入れた陶邑の周囲が魏に囲まれているためそれも自分のものにしたいと欲張った魏冉が白起を巻き込んで、勝手に戦争を始めてしまう。
縦横の時は元気な兄ちゃんだった魏冉が、ここではすっかり欲深い老権力者に変わっています。その一方で、彼と生死を共にした兄弟と言った白起は、無口だが有能な将軍のまま、兄魏冉の求めを拒めずに出兵、簡単にカタがつくはずだった戦いは大敗、自分も重傷を負ってしまう。
その後始末は秦王である嬴禝がしたわけですが、更迭はしたものの魏冉を切れない。
白起は楚を攻撃、水攻めで都を落とす。ここで、芈原退場。
白起は兵士になりに来た趙蔓と結婚。嬴禝はかねてから気のあった魏伶優を美人に迎えると宣言。宣太后は魏丑夫を側近くに置くという男女関係三つ。
ところが、魏伶優は嬴禝と王の座を争って滅ぼされた王室の生き残りで仇を討とうと嬴禝に接近していたことがわかり、そのまま冷宮送り。
王たるものは私情を捨てよということで息子にも魏伶優の始末を促す。
19集の終わりに范雎が卑屈に登場して、魏冉に取り入ろうとしますが、失敗。仕えていた魏にもバレて、板打ちの刑で死にかける。
それでも生き延びた范雎は張禄と名乗って秦にやってくる。王が外戚を権力の中枢から追い払いたいと考えていることを察知し口先三寸で昭襄王に取り入り、客卿になるが、当然魏冉たちはおもしろくない。
張禄の進言で、魏に太子を人質として送り、趙攻撃の責任者に胡伤を取り立てたが失敗。戦いには大敗。太子は魏で殺害されてしまう。このあたりの裏工作に趙の平原君趙勝と魏の信陵君魏無忌が暗躍してます。
この件、張禄が祖母の太后にかわいがられ、叔父たちにも懐いている太子を始末したとも見えます。
魏冉たちは昭襄王の弟たちを巻き込んで、王をすげ変えろと太后に迫るが、彼女はそれを昭襄王に知らせる。
この後、昭襄王は張禄を丞相に任じ、魏冉や芈戎と弟二人を都から追放。宣太后もこれを止めず、自分も国政には関知しないと宣言。
これから先のキーパーソンの一人のはずの范雎登場しましたが、計算高く高慢なくせに卑屈で、かわいげない。これとうざい孟嘗君の組み合わせなんか見たくない・・・それにしても、第1部の商鞅、第2部の張儀はかわいげのあるキャラだったな。
ちゃんと魏丑夫を陪葬せよという話も出てきましたが、話だけのようです。