29~36集
いっぱい見たい中華電視劇がある中の優先順位第1位ですが、この一か月ばかり大秦帝国縦横と崛起を見るのに一生懸命で、こっちのレポートが一回抜けてしまいました。もちろん、毎回きちんと鑑賞。
ほんと、今度の郭靖は坊や坊やしていて、とてもかわいい・・・
大秦帝国のような重厚な歴史ドラマも、熱血長安のような探案劇も大好きだし、楽しく見られるんだけど、武侠ドラマの楽しみはまた格別。とか言ってると、以前岡崎由美先生が出された「武侠映画の快楽」という本のタイトルは、まさに至言だったなあと回想にふける今日この頃。
今回視聴分は杭州に戻ってきた郭靖、黄蓉、黄薬師に老玩童。宮廷に忍び込んで鴛鴦五珍を盗み食いしようという洪七公と老玩童は宮廷へ。郭靖は武穆遺書を探しに行って、楊康と遭遇。まさかの「楊兄弟」に刺されてしまう。
ここから黄蓉と二人で7日間、曲三酒店の隠し部屋に籠ることになります。そして、そこに次々と関係者が登場します。傻姑も登場するこのエピソード、ほんと楽しいです。娘が殺されたと復讐に乗り出したのに、陸冠英と程遥迦を強引に結婚させてしまう黄薬師、なんてお茶目w。
もともとこの二人と全真七子は黄薬師が娘の仇を討とうとしていることを知って、江南七怪の家族を避難させに来たはずなんですけど・・・
梅超風の最期も、楊康の欧陽克殺しも、郭靖と黄蓉はすべて隠し部屋から見ているわけです。江湖の伝統、盗み聞きの連発。
二人で手を合わせて、練功しているうちに、郭靖が黄蓉に口づけしようとする場面なんか、この組み合わせだと無理なく見ていられましたね。年長組じゃ、今さら、あんたら何を?って感じもあったけど。
もう一人、欧陽克もここにいるんですが、すっかり忘れられたまま・・・
その挙句に、楊康に殺されてしまうところですが、原作通りきちんと絶命。殺したのは郭清と楊康に言われた欧陽鋒は敵討ちを決意。欧陽鋒と完顔洪烈は手を組む。
今度のドラマでは、穆念慈がけっこうよく動く気がします。楊康の子を身ごもって、表面趙王にも親しみを見せつつ、仇を狙うとか、郭清たちに危険を知らせようとするとか、今までの穆念慈に比べて能動的な動きをする場面が多い感じです。
その分、うざったい穆念慈という印象が薄らいで、私的には助かります。
悪い男に惚れたが身の不幸・・・あなたを信じてるわと言いながら実は信じていない穆念慈に引きずられて、どんどん深みにはまっていった感もある楊康ですが、今回は穆念慈は楊康を信じていないし、楊康もそれを知っているけど、私が何とかしなくちゃと腕まくりしている感じでしょうか?
江南七怪と黄薬師がぶつかろうとしたところで、郭靖がこらえきれずに隠し部屋から飛び出す。これで、黄薬師との間の誤解は解けたと一安心したところに、蒙古から来ている拖雷たちを金軍から救い、華箏との婚約が問題になる。いつも思うけど、他の女性が好きだという男を約束だからと無理に結婚させて、それで幸せになれると思うんだろうかねえ。
また、黄薬師むかっ腹立てていますが、まあ親としちゃ当然です。それでも娘は一緒にいられる間は楽しくすごしたいと二人で、武穆遺書を探しに出発。
打狗棒を偶然手に入れた楊康が郭靖、黄蓉を洪七公殺しの犯人に仕立てて、自分が丐幇の幇主になり、金にとって邪魔な丐幇を追い払おうとしたところで続く。焦る黄蓉に対して、郭靖はずっと空の北斗七星を見つめています。
自分は頭が悪いとかいいながら、全真七子の天罡北斗陣を見て九陰真経の技を理解したり、何気に頭のキレるところを見せてくれたました。この郭靖、ほんとに「ぐずでのろまなカメ」(古い!)なんですが、決して頭が悪いということはないんですよね。気付くのは遅いけどw