江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

神探狄仁杰第4部 その1

1~25集

イメージ 1
 全50集で、3月末に25集、5月初めに残り25集という変則的な配信がされて、4月は射鵰英雄伝とか人民的名義とかの間にちょぼちょぼと見てました。
 
 このドラマ、変則的なのはそれだけじゃない。
 このブログの過去記事にはすでに2008年に神探狄仁杰第4部があるんですよね。なのに今回出たのも同じ第4部。
 
 なんでも導演と制作が揉めて、導演が1~3部のキャストそのまま使って作ったのが版権でもめ、制作は「神探狄仁杰前伝」を作り、結局2008年のは「神断狄仁杰」ということになった。それで終わりじゃなくて、5年以上も経ってから、制作サイドが主役をそのままに作ったのが今度の第4部ということです。撮影終了してから出るまでにも3年かかったらしい超難産なドラマw
 
 まあ、なんでもいいけど・・・そのせいでこのドラマ、第4部だったり第5部だったり混乱しているうえに、前後編を別に数えたりもしてるんで余計にややこしくなってます。
 
 驚いたことに、話が2006年の第3部ではなくて、2002年の第1部からつながってるんですよね。
 金木蘭という李唐を復活させようという公主が再登場してきたのに、びっくり。しかもどうもドラマ内世界でも10年以上たってる設定な感じ。私的には2002年の金木蘭の中の人が、張紀中版天龍八部の秦紅綿の人だったんでかろうじて覚えてたけど、みんな覚えてるもんなんでしょうかねえw
 
 武則天の時代ですから、この金木蘭たち李唐を復活させようとする勢力、もう一つ前の隋を復活させようとする勢力に、嵐にあって遭難した「日本」からの使者とか太子誘拐やらいっぱいの事件がからんで、ドラマが展開。
人民的名義ほどの整合性はないけど、一応つじつま合わせつつ、話半分の結末をつけて、前半25集終了。こんなにはっきり区切りがあるんなら、無理にのんびり見る必要はなかったかもしれないw
 
 今回の事件には「獅出国の赴唐使」の遭難、彼らが皇帝=武則天に持ってきた国宝の「七支剣」というのが重要な位置を占めるのですが、まあ日本の遣唐使を持ってきているのは誰にでもわかります。
 この「日本人」たち、細川青葉、池野瞳、栗原百合子と現代的な名前。
 
イメージ 2
 琅琊榜の秦般弱の王鴎が「七支剣」の行方を捜すために、身分を隠して英蔓と名乗っている人物を演じていますが、この人男なのか女なのかw 結構最後まで引きずります。
 見てるほうが困惑するのは、配音が男性なんですよ。見かけはどうしても女性なんで、なんか異様な感じ・・・
 
 まあ、「日本」ではないんで、どうでもいいことでしょうが、日本でいう七支剣は決して7本の剣のセットじゃないとか、日本人には自分を恥じるあまりに腹は切ってもあそこを切って自宮する文化はないとか、ツッコミどころも満載。
 
 25集のドラマは次々謎が転がっていくし、変装したり、させたりと誰が誰だかわからないという状況が続いて、なかなかついていくのがしんどいところもありました。
 正直、第1部の時のミステリアスな雰囲気は感じられませんでした。
 
 キャストは、狄仁杰の梁冠華と曽泰の須乾が残留、李元芳は張子健から呉卓翰に変わりました。張子健の元芳好きだったんですけどね、まあ、展昭でなく包青天するような人にいつまでも元芳と言うわけにもいかないか・・・呉卓翰の李元芳もなかなか強そうでよかったです。
 
イメージ 3
 第1部以来ずっと楽しんできたドラマなんで「大人的意思是~~」とか「卑職~」とかお馴染みのセリフ聞くだけで楽しかったことは確かです。
 
 続いて後半25集ですが、ここに来て各方面から「花間提壺方大厨」「武僧記」etcとお薦めいただいた上に、楽しみにしてた「熱血長安」の第2部は出るし、見かけたままのドラマは何本もあるしともう大忙しw
 「擇天記」「思美人」なんかのふわふわ系は後回し決定ですわ。