1~10集
酔玲瓏と龍珠伝奇と鬼吹灯とか見る予定いっぱいなのに、プッシュがすごかったんで、1集30分だし、ちょっと見てみようと手を出してみたら、たちまちはまってしまったw
まったくの架空歴史もの。でも幻仙ものではない。そういう点では琅琊榜なんかと同じ路線上にあります。
多分、低予算なんでしょう。見事にみたことのない若手、小鮮肉のオンパレードなんですが、浮ついた感じがないのにまず好感を持ちました。まあ、演技力は発展途上な分を一生懸命やってカバーしてる感じもしないではない。
舞台は架空世界。鈞天国が七つの諸侯国を従えていたが、力を蓄えた国が弱小国を併合したり、自立したりと安定を欠き出している。そんな時、鈞天国の皇帝が天璇国の刺客によって殺されるところから話が始まりました。鈞天国の下にあった天璇、天権、天枢、天璣の四つは次々と自立して王を名乗る。さらにこれより外の国もあって、互いに様子をうかがってるところ。この時点ですでに滅ぼされている瑶光、玉衡、開陽の三か国も気になる。
10集まで見た段階では、天璇、天権、天枢、天璣の4つの国しか登場していませんが、それぞれ国のキャラも国王、家臣たちのキャラもしっかり立っていて、よく似た国名に混乱しながらも、だんだん頭に入ってきたところです。
4つの国には、年若い国王、国王との関係はいろいろだがとにかく老臣、国王と同じ世代の謀士がいます。
物語のきっかけの暗殺事件を起こした天璇国の国王陵光はやらかしたわりには「刺客」とした幼馴染裘振が暗殺成功を報告して自死してしまったことにショックをうけている。こちらには老太傅と彼に引き立てられた公孫鈐が王を支えている。
天枢国は、若い国王孟章が国を牛耳っている老臣たちと対立している。ここには、名家の出身ではない仲坤儀が国王に重用されているが、それも気に入らない老臣たちはなんとか彼を排除しようと難癖をつけ続けている。
ちなみにこの孟章、太子妃昇職記の強公公の中の人で、このドラマ中現時点でただ一人の「知ってた」若い人。おじさんたちはけっこうかおなじみなんですがw
天璣国では、国王蹇賓が斉之侃を上将軍に任命したが、これが占いで国を牛耳ってきた国師には気に入らず、こちらでも斉之侃を排除しようと朝廷中がワーワーやってます。
その王の遊び仲間莫瀾が連れてきた美貌の楽師慕容离がすっかりお気に入りで、阿离~~阿离~~と政務放り出してつきまとっている。
ところが、この慕容离、実は天璇国に滅ぼされ、自死したはずの瑶光国の王子。この彼が、一人でどう仇を討ち、復国するのかという話がすすみそうです。
つまり、このドラマ、それぞれの国の中でも権力を争い、互いに牽制しあっている。もちろん、国と国は互いに虎視眈々。
三国志?軍師聯盟?琅琊榜?
出てくる人がみんな若いし、衣装なんかも決して重厚なものでもないので、一見してそんなふうには見えないし、戦闘シーンもそれなりにあるんですが、謀士やら軍師やらの知恵比べがメインに見えます。
それに何より特筆すべきは、10集まで来て女性がいない。通行人程度にも出てこない。どうもBLではなくても、それっぽい見かけをわざと取り入れてるって感じもしますが、同性だろうが異性だろうがねばねば恋愛ドラマにおちいらないなら大歓迎です。
ストーリも結構込み入ってるんで、うまく紹介できないんですが、くどいようですけど、見かけに騙されてはいけない権謀術数のドラマです。
コスプレの貴公子然とした慕容离は実は復讐に燃えるすごい謀士だし、中学生みたいに見える天枢国王孟章が老臣たちを結構手玉に取っているとか。
撮影はほとんど横店の秦王宮と春秋唐園景区。ものすごく狭い範囲で各国にセットを使い分けています。角を曲がると別の国とか隣の部屋は別の国・・・いや、冗談じゃなくてw
10集時点で、互いに商取引をしようと言う話で国と国、謀士たち同士が絡みだし、徒手空拳で復讐を果たそうという慕容离が天権国の謀士としてそろそろと暗躍を始めようとするなかひたすら遊びたがっている国王執明というところ。
なんか酔玲瓏より面白く感じてしまう今日この頃w
第1部が30集、今第2部が出ているところで、しばらく楽しめそうです。