江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

刺客列伝 その2

11~20集

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 二日で10集分見てしまいました。と言っても、45分ドラマにすると5集分強ってところなんで、中華古装劇迷的には特にいっぱい見た気もしてません。
 
 その10集の間に、天璇、天枢、天璣の三つの国では、国王とその若き側近の謀士が老臣たちとパワーゲームを繰り返しつつ、国同士のパワーゲームにも取り掛かっている。
 
 とにかく何かの青春ドラマのキャラのような主人公たちが、それぞれ外向きと内向きの計略を立てて、老臣やら他国の足を遠慮なく引っ張ろうとしているのです。見かけと本質がこんなに違うドラマも珍しいかも。「刺客」列伝
ってタイトルも中身と違ってるようですがw
 
 私は、音楽やらアイドルグループやらにはまったく門外漢なんで、びっくりしたんですが、この主人公たちの7割くらいがSpeXialというグループのメンバーなんだそうで・・・ちょっと見たことのある終極三国、器霊とかにメンバーが出てたというのですが、全然知らなかった。
 
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 若手出演者でここのメンバーでないのは、天権王の執明、瑶光の慕容离、天枢の孟章あたりで、最初に殺された鈞天国皇帝の風田という日本出身の人も、暗殺者の中の人もみんなSpeXialのメンバーとか。
 このごろは大人数で、入れ替わっていくグループが多いようですが、これだけ揃って出てきて、しかもアイドルドラマに終わってないと言うのは何気にすごいなあと感心しているところ。
 
 国家間のバランスを崩すために、通商を利用して相手国の農業を潰したり、「関外」の国を巻き込んだり、まあいろいろやってくれます。
 
 三つの国がパワーゲームを繰り広げている一方、天権国では遊んでくれない慕容离を重臣に取り立て、玉璽まで預けてしまった国王執明。太傅、目を回してしまいましたが・・・気の毒。
 この国は豊かだし、他の国から隔絶されてるんで、ほぼ鎖国状態でもやっていけたんですが、ここを利用して復讐と復国を企む慕容离に取りつかれては、これから不安w
 
 これらの国とは違ったいわば「関外」の遖宿国も、新たに王を名乗ることになって、儀式のために各国の謀士たちが王の名代として集まってくる。
 
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 ここでまあロビー外交が繰り広げられるんですが、あっち向いてお宅とは協力しましょう、こっち向いては一緒にあそこ攻撃しましょう・・・とか、とにかく涼しい顔して、汚いな~さすがの連続。
 裏切られた~ウソつき~とか文句言ってるのもいますが、あんただって~~というところ。
 互いに隙あらばの天璇の公孫鈐、天枢の仲坤儀、天璣の斉之侃を一つ上から眺めつつ、密書送ったりして彼らを操っている今のところ天権の慕容离。遖宿国王毓埥を巻き込んで、天璇国との戦争を起こさせるが、この戦い、遖宿が敗れる。
 
 天枢国の仕掛けた経済戦の結果、田畑が荒れ果ててしまった天璣では占いによって遖宿を攻めることになるが、将軍に任じられた斉之侃は食糧が十分確保できない中の戦争に不安を持っている。
 
 全くの架空の国を舞台にした言わばファンタジーなので、細かいことを言っても仕方ないというか、私にそんな知識はありませんが・・・斉之侃を陥れようとした太師が日食を利用する件では頭抱えました。1,2年?で皆既日食2回、しかも皆既月食のおまけつき?日食とかって、タイムトラベル物とかでは安易に使うと作品の値打ち一気に下げかねない危険なアイテムだと思うんですけどねw
 
 とにかくここまで恋愛要素皆無のがちんこパワーゲームの連続でめっちゃ楽しいです。
 主演陣の経験不足も、ものすごく狭い範囲での撮影とかデザインはさほどひどくないけど着換えの少ない衣装も、気にならない。
 
 タイプは違うけど、太子妃昇職記や霊魂擺渡なんかと同じネットドラマだからこそ可能になったドラマなのかなあと思います。