１６～３６集

　大軍師司馬懿之軍師聯盟が始まる前に見てて、ずっと放置というか、ちらちらと息抜きに見つつ、大軍師司馬懿之虎嘯龍吟が終わるとともに終わりまで見ました。

　こういうオムニバス形式のドラマで、しかも元ネタは一応知ってたりすると見やすいんですよね。私的には一番見るのが厄介なのは、専門用語がぼんぼん出てくる現代劇。白夜追凶とか猟場のビジネス部分とかです。好き嫌いとはまた別。

　話は、原作準拠でも中国の状況に合わせて改編してあったり、オリジナルだったり、キャラだけを持ってきていたりするんですが、人情劇が基本で、その点は原作と変わってません。

　ただし、何度も指摘されたように、舞台になってる「深夜食堂」のような業務形態の食堂が中国にはないだろうというあたりから始まる違和感がつきまといます。もっともそれを逆手にとったファンタジーって気がしないでもない。

　日本版でも現代のおとぎ話的な感じがするこのシリーズですが、中国版の方がそんな雰囲気が強く感じるのはけっこうハッピーエンドが多いせいでしょうか。後ゲストで出てくるキャラの自己主張がより明確になってる気もします。国際的なデザイナーになった昔ながらの醤油工場の息子が、父親の病気をきっかけに結局戻ってくるとか、離婚していた夫婦が元妻がアルツハイマーを患ったことで、現妻と別れて介護のために再び同居するとか、病気に絡んだ甘やかな展開の話が多いのも理由かもしれません。

　恋愛関係の話では、別れていく話もあるけど、家族関係の話は丸く収まっていくのは日本版も同じでしょうか。

　料理は後半に入っても、相変わらずタコさんウィンナーとか卵サンドとかシシャモのフライが出てきましたが、紅焼肉、粽子、小籠包、魚香肉絲、魚汁蒸蛋、炸糯米丸子に回鍋肉と言った中国の家庭料理が次々と登場。ちょっと「何、これ～」なメニューからは脱却できたようです。

　次々に豪華ゲストも登場するのも楽しみですが、後半の目玉は任賢齋かな。日本版でもあった流しの歌手とグルメ評論家の話なんですが、リッチーの歌声はやっぱりいいですわ。これもオリジナルとは違って、テーマのメニューは「ご飯にバターのっけたの」ではなく魚香肉絲になっていたし、結末のつけ方は大きく変わっていました。