江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

唐人街探案

唐人街探案

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 2016年の正月映画。2015年12月公開なんで、春節ではなく正月映画。旧正月をメインに祝う地域では、クリスマスあたりから正月、情人節、春節とめでたさの目白押し。いいなぁ~
 
 面白いという評判だったけど塩漬けになってたんですが、今年の春節映画として、唐人街探案2が公開されたというので慌ててネットで観賞。
 
 いやまぁ、やられました・・・コメディだと思ってたら、相当重いテーマのミステリになってた。
 
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 超絶記憶力と推理力を持つ天才少年だけど、言葉がうまく出てこない秦風は警察の採用試験に失敗。なんだかよくわからないくらい遠い親戚の唐仁が「唐人街の名探偵」だというので、気分転換にタイのバンコクに送り込まれる。
 
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 けど、この唐仁、名探偵どころか、とんでもない口先三寸のチンピラ。秦風の持っているお金をあてにしてキャバレーで騒ぐ、彼女に贈るプレゼントを買う・・・すっかり嫌気がさした秦風は、中国に帰ろうとする。
 
 と、このあたりまでけたたましい王宝強の唐仁、目が点のまま振り回される劉昊然の秦風のドタバタに、現場の主導権争いをする警察官同士のドタバタとスラップスティックな展開。
 
 しかし、唐仁が殺人事件の犯人として手配され、マフィアからは金塊を盗んだと追われることになって、巻き込まれてた秦風が事態を仕切りだして、彼の主導で事件を解決し、無実を晴らし、金塊を見つけることになる。
 
 王宝強の唐仁はチャイナタウンに住み着いた中年男、ずっとハイテンションにしゃべりまくり、さわぎまくり、警察にもマフィアにも顔が知られてるが決して大物ではない。劉昊然の秦風はは琅琊榜之風起長林のときよりもっと少年ぽくて、世間ずれした唐仁との対比でなおさら頭のキレる天才だけど世間知らずが強調され、2時間15分の中での彼の成長がリアルに感じられます。
 
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 まあしかし、このすごいキャストに囲まれて、リアルに右往左往してる感じがしないでもなくて、そこがまた役にはまってたかと。
 
 金塊は無事に発見でき、殺人事件の方も犯人を見つけるのですが・・・
 
 この映画、ラスト10分くらいから、一気に謎解きが始まり、大団円と見えたのですが、そう単純ではなかった。
 
 で、この映画を2時間以上コメディとして楽しんできたのに、振り返った秦風の目に映った「被害者」少女の表情がめちゃくちゃ恐ろしくて、一気にサスペンスドラマになってしまいました。頭の中、真っ白けw
 
 映画自体は、コメディでもあり、功夫要素、黒社会モノ要素、ミステリもの要素・・・といろんな要素をつめこんでキャンディボックス状態。いかにも正月映画にふさわしかったんですが、最後が そこら辺のホラー映画よりよほど怖かった・・・
 
 天才少年探偵という設定は、ちょうど心理罪を見てるところだし、少年包青天とか少年狄仁杰なんかの古装劇、日本の名探偵コナンとかクリミナルマインドのドクター・リードとかでちょっと個人的にはインフレ気味なんですが、相棒に極端な人物を配置し、コメディ仕立てにしたところに新鮮味がありました。次はニューヨークの唐人街が舞台と、エンディングでしっかり「予告」もありましたが、すでに第3部は東京が舞台と分かってるそうで、このコンビの活躍が後2本は楽しめそうです。でも、この次は、油断して見ないことにします。
 
 演員は、なかなかな顔触れがそろってます。劉昊然、風起長林の大嫂佟麗婭とも共演してたんですね。監督の陳思誠は彼女の夫だそうでw
 
 私的には、張P版天龍八部で游担之を演じた馬浴柯を久しぶりに見たのも収穫でした。
 
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王宝強  飾  唐仁
劉昊然  飾  秦風
佟麗婭  飾  阿香
陳 赫  飾  黄蘭登
小沈陽  飾  北哥
肖 央  飾  坤泰
馬浴柯  飾  托尼
潘粤明  飾  李
張子楓  飾  思諾
趙英俊  飾  越南仔
桑 平  飾  金剛
金士杰  飾  闫先生
 
職員
制作人 陳祉希
導 演 陳思誠
編 劇 陳思誠