江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

最近見た映画たち 心理罪之城市之光、心理罪

 個人的心理罪祭で、映画心理罪之城市之光、ドラマ第1季、第2季、映画版心理罪と立て続けに見ました。
 同じ原作とはいえ、それぞれがまた違った切り口で作劇していて、比べながら見るのもおもしろかったです。でも、こうなると当然のことながら原作が気になってくるんですよね~私の語学力ではものすごく困るんです。
 
 映画としては心理罪が去年2017年の夏ですが、見たのはラスト。公開は城市之光が17年年末。ドラマは2015年に第1季、16年に第2季。
 
心理罪之城市之光
 
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 さて、映画「心理罪之城市之光」はドラマの後の話を扱っています。
 邰偉がいないし、ドラマで誘拐の被害者の一人だった米楠が刑事の一人として登場しています。同じく事件の中で母を失った亜凡が方木に引き取られています。基本枠は同じなんですが、こういう違いが原作にもあって時間の経過で起こったのか、それとも映画化にあたっての脚色なのかよくわからないのが原作を読んでいないつらいところ。
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 この映画の方木は、鄧超が演じているベテランの警察官。ドラマや李易峰の映画よりはずっと成熟した大人のイメージ。それに白髪混じりにしているので、余計にそんな感じがします。まあ、これまでにあれだけいろいろあったら、若白髪にもなるわ・・・と納得。
 
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 犯人役で出ているのが、阮経天。彼は、世間から「悪い奴」と見なされている人間を次々虐殺し、ネット上の「城市之光」で衆目を集めている。「悪い奴」を退治して、世間の人気者になりたいと考えている。
 異様な精神状態にある彼と方木の心理戦。それに巻き込まれる米楠や亜凡。
 
 映画は、この二人の対決をクライマックスに持ってきていますが、とにかく鄧超と阮経天のこれでもかというテンションの高い演技合戦がすごかった。
 それに、犯人に殺される「悪人」たちで出ているメンバーがまた郭京飛や劉天佐といった顔ぶれで、こっちの演技もものすごく濃い。
 
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 その中で劉詩詩の米楠は一応ヒロイン枠だし、本人ショートカットのウィッグでアクションもがんばってるんですが、影が薄い。むしろ13歳の亜凡の方が印象的でした。
 
 正義とは何かということを問いかけるのが映画のテーマとして打ち出され、エンディングに警察官や消防士の頑張る姿だの心温まるエピソードだのを延々流したのは、カット除けでしょうか?最近こういうのついてる映画とかドラマ多いなぁ。
 
 派手な爆発シーンとか殺人事件とかあった割には、血みどろな感じはしないし、血だらけの対決場面があった割にはアクション映画のイメージはなくて、心理的なサスペンスとかミステリを見た感じです。
とにかくこれのせいで心理罪祭が始まってしまった。
 
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演員      角色  配音
 
鄧 超  飾  方木    原声
阮経天  飾  江亜    郭盛
劉詩詩  飾  米楠    原声
文 淇  飾  廖亜凡
林嘉欣  飾  魏巍    蘇柏麗
郭京飛  飾  任川    原声
余皑磊  飾  楊学武
石兆琪  飾  劉局長
田 雨  飾  魏明軍
劉天佐  飾  呉兆光
 
 
職員
出品人 江志強、任仲倫
制作人 江志強
監 制 任仲倫、江志強
原 著 雷米
導 演 徐紀周
編 劇 徐紀周
 
 
心理罪
 
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 こちらは李易峰が方木をした映画で、原作の「吸血鬼」をベースにしています。ドラマでいうと第1季の2番目のエピソード。ここでは、方木はまだ学生で、最初の事件現場に乗り込み、邰偉と知り合い、実習生として警察の捜査にかかわっていきます。
 
 この映画は、最初に方木が「烏賊」という名前のドローンを飛ばして警察車両や犯人を追っかけていたり、彼が推理する場面ではでにCGが使われたりと、画面そのものの作りが他のどれよりも派手です。
 
 犯人のキャラも原作通りかどうかはわかりませんが、かなり目立つ造形になっています。
 ただこちらの映画、犯人が難病を患っていることが犯行のきっかけとされているところに疑問が残ります。ドラマでは、血液の病気とだけ出てましたが、病気が特定されているんです。私がその病気の患者だったら、これはすごく嫌だし哀しいと思います。
 
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 李易峰も登場時点の自信満々な表情から、事件に首を突っ込んだことで恋人を殺されてしまった方木の変化をはりつめた感じで演じています。
 
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 廖凡の邰偉は子どものころに父親を目の前で刺殺されたという過去を背負っていますが、それを除けば普通の熱血刑事。ポスターなんかでは方木と並んでいますけど、どう見てもこれは李易峰を見せるための映画でした。
 
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 ヒロインは万茜、検視官の喬蘭で方木を支えるお姐さん的存在。もう一人の李純は、主人公を追い詰めるために殺されてしまうというだけのお嬢様キャラ。二人とも、嫌われ役もヒロインもできる人なので、李純の陳希はちょっともったいない感じ。
 
 でも、この映画、どっかで見たテイストがあって・・・
 ラストシーンが、方木と邰偉の二人が孤島の崖っぷちで語り合ってるんですよね、その島の洞窟に犯人の実験室というかアジトがあって・・・これ、ふた昔くらい前に二時間ドラマでよくやってた江戸川乱歩シリーズのテイスト。画面はすごく今っぽいのに、なんか懐かしい感じでした。
 
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演員
 
李易峰  飾  方木
廖 凡  飾  邰偉
万 茜  飾  喬蘭
李 純  飾  陳希
張国柱  飾  喬教授
謝君豪  飾  孟陽
封佳奇  飾  馬凱
蔡 鷺  飾  林海
虞 朗  飾  羅艺 
 
 
職員
出品人 李力、曾茂軍、曹亜飛、王建軍、鄭志昊、張昭
制作人 李力
原 著 雷米
導 演 謝東燊