江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

三国機密之潜龍在渕 その1

1~6集

 
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 今週から始まった馬天宇主演の三国志ドラマ。
 待ってたんですよね。昨年の琅琊榜ツアーでちょうど撮影中だったので、スタッフやエキストラのみなさんにはたくさんお目にかかりました。残念ながら、著名な出演者の影も形も拝めませんでしたが、それでも、気になる。
 
 こんな方もいらっしゃいましたが、やっぱり太監の衣装でした。
 
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 というような個人的な楽しみもあって心待ちにしていたんですが、期待していた以上におもしろい。
 
 まず、のっけから私がいつも見かける唐人制作のドラマとはすっかり雰囲気が変わって、重厚なオープニング。櫃中美人とはまるで様変わり。こちらも李国立が芸術監督とかでかかわっているんですが、ほんとなじみの唐人とは全然イメージが違ってびっくり。
 
 幼い時に司馬家に預けられ、司馬懿@韓東君と兄弟のように育ってきた楊平@馬天宇はある日突然3年ぶりに現れた父に連れられて、12年間を過ごした司馬家を去る。
 
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 彼が助けてやろうと連れてきた血まみれの子ヤギは、司馬家の庭で息絶え、これからのドラマの方向を暗示しているのか?
 
 馬車で都に向かう途中、刺客に襲われたと装って、身代わりの死体と入れ替わり、父は片腕を切り落とす・・・皇帝の子を預かった養父の自己犠牲って最近開封府でも見ましたね。
 
 そこまでして楊平を秘密裏に都に連れていく理由。それは、実は楊平は漢の皇帝劉協の双子の弟劉平だという本人の知らない事実だった。皇帝は病が重く、漢室を守るためには健康な皇帝が必要だと、皇后伏寿@万茜や弘農王妃唐瑛@董洁、楊彪、楊修親子たちと共に計画した入れ替わり計画だった。しかし、劉平の到着を待たずに皇帝は死亡。
 
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 劉平は兄の遺志をついで、「皇帝」になることを決意。入れ替わりをごまかすために、皇帝の遺体を「浄身」、宮殿の火事で死んだ太監と偽る。まあ、どう考えても無理なこの計略。あっちからもこっちからも、なんかおかしいと疑惑の目で見られている。
 
 皇后の伏寿の懸命の指導でなんとか皇帝の座にはついたもの、個性の差はどうしようもない。
 
 長年、皇帝に仕えてきた老太監張宇は劉平と伏寿を問い詰め、真実を知ると彼らに協力し、満寵が持って行った劉協の遺体を取り戻し埋葬することに尽力し、秘密を抱えて死んでいく。
 
 こうして、劉平が「皇帝」としてなんとか過ごしている一方、「弟」楊平を探す司馬懿も都にやってきて、真相に近づいていく。
 
 司馬懿が、善良で情け深い劉平の性格は彼を操ろうとする人間には邪魔になると言ってますが、まさに伏寿はそれで戸惑ってる。万茜伏寿vs馬天宇劉平、話の中では二人とも18歳なんですが、ちょっと無理。どう見ても弟指導するお姉さん。
 
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 6集終わって物語が動き出したところですが、なかなか面白いです。
 
 つい最近「大軍師司馬懿之軍師聯盟」「虎嘯龍吟」を見たところなんで、登場人物が次々増えてきても名前は大丈夫。ただ、当然ですが、中の人が変わってるんでちょっと混乱。軍師聯盟の司馬昭の中の人檀健次が今度は曹丕ってのが一番混乱。曹植の中の人王仁君が今度は荀彧ってのは曹植薄かったんで大丈夫。
 
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 見る前は、これは「三国」に対する「武神趙子龍」みたいなもんじゃないのかと心配してたんですが、「少年三国」って感じはありますが、あそこまでぶっ飛んだことにはならない予感。
 司馬懿と「献帝2」の劉平がめっちゃ仲のいい兄弟同然って設定・・・琅琊榜とか持ってきたとか勘繰るときりはない。皇帝のスタンドインという話は「鉄仮面」とか「影武者」を初め、いっぱいあると思うんですが、こんなに最初からぼろぼろと化けの皮がはがれそうになってるところにオリジナリティを感じてます。
 
 そして、皇帝と皇后は火事で宮殿には住めなくなったので、曹丕の申し出でとりあえず司空府に仮住まい。
 
 当分は、劉平の正体がいつ見破られるのか、司馬懿はいつ劉平と再会するのかというオリジナル展開部分への興味と共に、曹操を倒そうという計略がどう展開というかどう失敗するかへの興味ですね。
 
 結末どうするのかひやひやの笑傲江湖は来週で終わるので、それからはこれがメインになりそうです。