1~36集(大結局)
まあ、古龍原作のドラマ化なんですが、好き放題やってんな~という感じ?
この原作自体は1963年発表ですから、古龍の初期作品。これまでに一度映画化されただけのまあマイナーなところです。
中期以後の楚留香、陸小鳳、李尋歓といった人気キャラが誕生する以前の作品。それをベースにほとんどオリジナル展開。
主人公の呂南人も伊風という多分原作にはなかっただろう別のキャラを背負って登場。伊風の江湖を気ままに渡り歩くキャラは小魚児や陸小鳳なんかから持ってきているのでしょうか?彼は実は魔教天争教を創設した四人のうちの一人でかつての教主呂南人だが、師弟に教主の座を追われ、妻を奪われたという秘密がある。
で、彼が「老李」李探花率いる正派の集団に入って、妻を探し、邪教を倒そうとする・・・という話のスタート。
ころころキャラの立ち位置が変わるので、ネタバレにしかならない詳しいストーリ紹介は省略。
でも、ぼ~と見てるにはテンポはいいし、アクションはそう悪くないんですが、実はこれとんでもドラマ。
本来の原作とはおそらく似ても似つかないドラマになってると思うのですが、まだ存在してなかった古龍武侠の超有名どころが次々と登場。ただし、そのものずばりの名前は持ってこない。白雲城の城主で姓は葉とか言われて、葉孤城を連想しないはずがない。この調子で彼ら古龍のキャラを老後の姿を出したり、子孫を出したりと好き放題に配置してます。
けど、上官金虹とか百暁生とかはそのまま出てくるので、一貫性はない。ネットとかを見るとちゃんと李尋歓とか書かれているし、なんの「偽装」にもなってない。
キャラだけでなく、割鹿刀とか天一神水といった武器や毒薬なんかの小道具、船をベースにしているとか情報屋の友人とかの主人公をとりまく環境、紫禁城での葉孤城と西門吹雪の決戦とかのエピソードもそのまま使われていてあっちこっちのパッチワーク。キャラ以外は名前をごまかそうとしていませんw
李探花が諸葛神候みたいに神候府もどきの聚賢山庄という組織作ってるとか、百暁生が蓮の花?に座ってる若い女性だとかまあしたい放題。突然聚賢山庄に入るための「入学試験」が出てきたり、超人ハルクみたいなのが出てきたり・・・一方でちゃんと崖落ちしたのは生きて記憶を無くしているし、主人公は片腕をなくすし(ただしすぐに新しい腕が出来たw)、妖女率いる邪教集団が出てくるし、摩訶不思議な秘薬やら秘技やら出てくるし、白髪の宦官は無駄に強いし、伊賀忍者に柳生一族は出てくるしと武侠もののお約束も忘れていません。
話が進むにつれて、死んだと思ったのが生きてたりまた死んだり、裏切ったと思ったらそうでもなくて、いややっぱり裏切って~とか二転三転、四転五転した挙句に、ラスボスとの対決はCG背景の夢の中。
え~~何これな感じですが、そういや張衛健の斉天大聖のラスボス戦がやっぱりこういう背景でやってたっけ。
あんまりゲームしないんですが、有名なキャラを好きなように配置して進めるゲームの雰囲気がします。
演員的にはこれも新人がほとんどに、ベテラン組がかつての大侠たちの老後の姿で登場しています。
私的には、実は錦衣衛だった鐘静の高広澤が、開封奇談で李川の包拯となかよしの仁宗だったのしか記憶にないです。
これも東方小鮮肉の笑傲江湖と大差ないトンデモ改編なんでしょうが、原作がさほど有名でもなかったのと、配役がそれなりにはまってたためか、大ブーイングにはなってない様子。まあ衣装やセット、ロケ地も悪くはなかったけど、書割の絵はひどかった・・・
古龍の作品にははっきりした時代設定がないわけですが、他の作品のキャラが「カメオ出演」することで、作品間の順序ができています。それになれているので、突然盗帥楚留香の・・・とか、李尋歓の・・・とか出てきても、あらま~出てきた程度なんですが、こうも派手に持ち出されるともはやコメディの域に達してますわ。
演 員 角 色 配音
呉 優 飾 孫 敏 李詩萌
任言凱 飾 伊 風 陳張太康
高広澤 飾 鐘 静 楊天翔
肖 燕 飾 唐 純 徐佳琦
湯晶晶 飾 薛若壁 張喆
賈宗超 飾 尤大君 趙毅
張玫麟 飾 蕭南萍 申秋香
陳颢文 飾 老 李 宣暁鳴
宋銘宇 飾 丁 忧
王 博 飾 顔子仲
于 洋 飾 阿 三 張磊
駱明劼 飾 凌北修
卓煜茜 飾 李宜静 張晴
王 斌 飾 楊傲天
陸昱霖 飾 温 候
張 奕 飾 呂英奇
徐申東 飾 蕊 初
呉 哲 飾 楊天爵
張柏俊 飾 上官金虹
王 崗 飾 唐先生 張遥函
職員
出品人 龚宇;陳美麟
制作人 李莅櫻;陳春霞;郭玥;周海栄;阮清平
監 制 王哓晖;陳佳奇;葛旭峰;陳美送;謝璐婷
原 著 古龍
導 演 胡明凱;陳美麟;羅志剛
編 劇 王兆楠;陳茂賢