37~42集
郭嘉に「楊平」が知られてしまったというピリピリしたところから始まった今週分。
郭嘉は10日の余裕を与えるから、曹操の娘を皇后にしろという条件を出しています。曹操と手を組んで天下を穏やかにしたいという劉平に対して、姻族になればさらに強く手が組めるという郭嘉。「皇帝」を否定してしまえば、それを利用できなくなってしまう。
劉平を名君の器だと思う郭嘉。けれど彼の命ももう残り少なくなっています・・・
圧倒的な大軍が押し寄せる中、郭嘉が病没。その死を伏せたままに、劉平が皇帝の身分をあかして不安を募らせる城兵たちを鼓舞する。
その夜、盃事だけの夫婦の契りを結ぶ劉平と伏寿。
戦勝の祝いの夜、司馬懿は曹操の子どもたちを殺し、一気に曹操を倒そうと兵を配置していたのですが、劉平がその兵たちを解散させてしまう。司馬懿はすべてに主導権を握ろうとするのですが、いくら激怒してももうそういう関係でなくなってきています。
それにしても、緊張がとけたのか劉平と伏寿が新婚ボケw
この曹丕、すでに闇落ちしていましたが、自分が天下を取るためには謀士司馬懿が必要、その邪魔になるのは皇帝と王越をけしかけたり、その王越が暗殺に失敗するとこれを殺害・・・とどんどん真っ黒になってます。これなら曹植、あっさり殺されますな。
今回の分では、主人公は郭嘉と劉平。郭嘉が名君たちと共に平和な世界を見るまで生きていられないと嘆く場面がありますが、彼がもう少し長生きしていたらこのドラマの展開がかわったんでしょうね。まあ、若くて死んだのは史実です。
武侠ドラマっぽく彼が残した錦嚢、曹操のもとに届けられた一つには援軍は出すなと書かれ、曹節が預かった一つには呉討伐の計略が書かれていましたが、彼女が隠し持っているもう一つには劉平の秘密が書かれ、曹操と皇帝が相容れなくなったときに開けるように指示されています。曹節がこれを覗き見るのは確実のように思いますがw
盗み聞きと覗き見は江湖の伝統って、違うかw
結構次々と登場人物が死んでいくドラマです。
劉平が初めて殺したことになる兵卒は、ドラマ冒頭で彼が司馬懿に逆らって命を助けていたのですから、相容れない理想と現実の象徴でもあるのでしょうか?
司馬懿は許都に居ながらにして、劉平をサポートしていますが、彼と皇帝の間に特別な関係があることは周知の事実化していきてますが、そんなんでいいんでしょうかw
劉平は司馬懿をあてにしないでも十分皇帝をやって行けるはずなのに、どうしても頼ってしまう。そこへ司馬懿が「お前が勝手に動くから司馬家が危ない!」とか言うんで、司馬家の存在が今や能天気な若様を卒業して「司馬懿と司馬家と伏寿は自分が守る」と言う劉平にはかえって重荷になってしまっています。ところが、司馬懿は相変わらず自分の弟「楊平」と見てるし、彼には彼の欲があるし・・・この二人いつ訣別するんでしょうかねえ。でも、後2週間12集分しか残ってません。
曹操による伏皇后の死、献帝の曹丕への禅譲とか史実をスルーしないとするととても12集ではカタはつかないんですが・・・頼むから、どこでもいいからきれいに終わってほしいものです。九州・海上牧雲記みたいなのだけはご勘弁。