江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

蜀山戦紀2踏火行歌 その2

19~48集

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 見終わってしまいました。
 
 出かけていたので、三国機密の視聴とこれのブログアップが遅くなってしまいました。
 
 さすがに後半になるとキャイキャイしてた女主角1余英男も落ち着いてきて、ずっと見やすくなった。
 
 このドラマ、闇落ちしたと思えば実はそうじゃないし、敵かと思えば味方、死んだと思ったら生き返るし、こいつがラスボスと思ってたのは次々と退場していって、最後にそう来たかで終わりました。思ってた以上におもしろい展開だったと思います。
 
 見始めた当初は、前作の蜀山戦紀之剣侠伝奇とはつながってないと思ったんですが、しっかりつながってました。前作のラストの戦闘場面なんかが挿入されてびっくり。陳偉霆や趙麗穎はこちらには出てないんですが、ちゃんと顔が出てた。それが明らかになるのはもう終幕近くなってからなので、画像から向こうはストーリの仕掛けに触れていますので、立ち入りにはご用心を!
 
 
 
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 男主角1の余英奇と母は3年前にまさに空中から落ちてきた女主角1の余英男を助け、記憶を失っていた彼女を妹としてきた。蜀山にやってきてからは、隣の蒼墟派の白谷逸=男主角2を命の恩人の大英雄と見て、ひたすらアタックして相思相愛に。それを嫉妬する実は落仙宮のスパイ斉霊雲=女主角2
 
 それに、もう一世代上の人間関係を含めつつ、話が進んできたのですが、蕭月=百里流光と沙艶紅には蕭琅という息子もいて、邪派の沙艶紅の悪辣な行動に息子を連れて逃げていた。ところがやっぱりよりを戻したところに沙艶紅は殺されてしまう。
 
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 この沙艶紅の退場後、闇落ちしかけた白谷逸、彼を闇落ちさせようとした蒼墟派の掌門追雲、火黎族の王長老、璇璣門の大方散人、嫉妬のあまりブチ切れた斉霊雲etcと次々に闇落ちしたり正体が明らかになったり。どう考えても闇落ちしてしまってる白谷逸がいつまでも余英男恋しさにうじうじしてる間に、赤塊石守護者の力に目覚めた余英奇の方が闇落ちしてしまったりと主な登場人物の落ち着かないことw
 
 とうとう明らかになったのが沙艶紅のところに転がり込んで協力していた門天楼主張門天というのが実はこの一連の騒動の焚き付け役。そして彼の正体は・・・
 
 余英男は実は60年後の世界からタイムワープして、余英奇たちの世界にやってきたんですが、彼女の両親が前作の丁隠と玉無心。前作の終わりに赤塊石に支配されてしまった張餡餅(ここだけ葉祖新登場)が、死んだ恋人の柴英を蘇らせるために赤塊石を奪おうとし、それを阻止しようとした余英男こと玉無隠と共に60年前の世界に落っこちてきた。
 
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 そのためにこの世界は悲惨なことになっているのですが、途中ぶっとばして、余英男の自己犠牲で赤塊石を安定させることに成功、この世界に平和が訪れる。
 
 ここまでなら、そうだったのか~なんですが、この後前作との人間関係が明確になって、二つのドラマを併せてぐるっと円を描くような構成になっていました。ほんとかどうか疑問でもありますが出る気のなかった呉奇隆を蕭月に引っ張り出したのはそういうとこだったのか~と納得。
 
 蕭琅が60年後の上官警我なんですね。前作の親世代がほぼ勢ぞろいして、前作の主要なキャラがこのドラマに結びつきました。
 
 死んだ余英男を復活させる代償として白谷逸は時間の隙間で永遠に生きる璇璣酒店の主になることを引き受け、彼の手で余英奇は60年後にワープすることに成功。
 
 最初の方に出てきた民国時期とかの場面は実はこの璇璣酒店での話。同じように英男を愛しながらも、闇落ちして悪事を重ねた自分を罰している。
 
 その白谷逸の璇璣酒店に時折姿を見せて、赤塊石のもたらす悲劇を回避しようとする白いドレスの女が余英男。でも、余英男には白谷逸が認識できない。永遠の孤独を生きる白谷逸の悲劇・・・割に好みの終わり方です。
 
 60年後の世界で出会えた余英奇と余英男の二人は幸せになったんでしょうか?
 
 このドラマの組み立ては予想外におもしろかった。前の作品を見てなくても大丈夫だけど、二つ合わせて話が完結する構成になっているので、両方見た方が絶対お得です。
 
 張門天が沙艶紅を見ては「そっくりだ・・・」と言ってたのは、中の人が柴英と同じなんですから当然~と突っ込めるのも前作見てならではかと。
 そういう張門天の中の人は、「すっかり顔が変わった」と科白で言ってるけど、わかってみれば顔の骨格が葉祖新に似てる。この同じ人物だが顔が変わったという微妙な配役は成功ですね。
 
 ほんとに冒頭からの女主角1のけたたましさにネを上げていたんですが、かわいらしさをアピールして後半の悲劇的展開に持っていくつもりだったとしたら、読み違えてるよとしか言えない。演技でいえば、女主角2の方が表現力があったと思う上に、とにかく似合わないヘアスタイル。宣伝画像だともっと引き立ってるんですけどね~ニュージーランドでロケしたとか言う風景
 
イメージ 8は美しい。
 
 
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 男主角1の余英奇と2の白谷逸のバランスはよかったと思うんですが、余英奇の中の人が次回作では絶代双驕の小魚児なために、白谷逸が花無缺に見えてしまうというおっちょこちょいな私w
 
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 前作とも併せて、多重パラレルワールドになってます。SF迷にはなじみのある設定ですが、視聴者によっては嫌われてしまうかもしれません。
 もっとも最近の中華古装劇、幻仙劇では珍しくないのですがw今朝から日本初放送のアレとかも~
 
演員
 
呉奇隆  飾  蕭月
雨婷儿  飾  余英男
陳哲遠  飾  余英奇
劉一曈  飾  斉霊雲
聂子皓  飾  白谷逸
劉思彤  飾  沙艶紅
魏春光  飾  追雲
辺 原  飾  長眉
呉華新  飾  雀影
衛 莱  飾  青囊
劉冠翔  飾  張問天
張天霖  飾  王驚雷
辺 程  飾  蕭琅
樊少皇  飾  大只皇
張天其  飾  黒金蛾皇
舒 硯  飾  余美嬌
 
職員
出品人 龚宇、呉奇隆、劉詩詩、劉小楓、卜宇、白洁
制作人 李莅櫻、劉小楓、郭陰
監 制 王暁晖、翟芳、蒋小平、楊抒、張尹馨、葛旭峰
導 演 黄偉杰
編 劇 馬焱 、肖娴婧、張雨蒙、楊柳伊
摄 影 欧陽良径
美術設計 鐘志鵬、馮帆
動作指導 陳偉滔
造型設計 陳楽勤
服装設計 趙輝