江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

天盛長歌 その3

23~33集

イメージ 1
 
  また、台風で家が揺れてる中、天盛長歌をとりあげています。なんというか・・・一か月ばかりの間にこれで三つ目の台風、しかも最強クラス。冗談はよせ~と叫びたい。
 
 中華ドラマワールドでは、如懿伝から始まってまた新作ラッシュ。唐詩三百案、天坑鷹猟とお試し、闘破蒼穹も見てみる予定ですが、天盛長歌を超える趣味に合う物には出会っていません。しかし、新作4つ並べて、最優先がマイナーな唐詩三百案だというところが、へそ曲がりな自分らしくて笑える。
 
 寧川が死んで、新しい局面に入りました。
 
 この際、常家の勢力を排除してしまいたい皇帝、寧川たちを殺して兄の仇は打ったもののその一味の二皇子や常家一族を許す気のない寧弈。次に常家勢力を根こそぎ排除し、18年前に殺された母親の仇を取ろうと取り掛かる。
 
 この常家を率いる閔国公常遠が都に呼び戻されて帰ってきました。これがまた大狸で・・・
 
 寧弈が計画した御前での常遠弾劾は失敗、がっくりきた寧弈は辛子硯になだめられています。
 
イメージ 5
 常遠、常貴妃、その息子二皇子寧昇、寧川の敵を討とうと寧弈を付け狙う韶寧公主のグループ、常家出身ではない母を持つ七皇子寧斉と六皇子寧弈のグループ、この二つのグループを争わせて王権を強化しようと図る皇帝という三極の対立する局面になっています。
 
 皇帝のお気に入りの若い側近魏知となった鳳知微は、公主には寧弈暗殺の手伝いをさせられ、寧弈とは喧嘩しながらも仲良しとますますややこしい立場に。
 
 母から許されて、再び鳳知微として秋府に出入りするようになりました。護衛役の顧南衣は女装して同行してますが、ふてくされているところがかわいい。彼女にしか懐かない南衣には、飛流を思わせるところがあって、これもわざとやってるんでしょうね。
 
 しかし、鳳知微の弟鳳晧と秋家の娘がおバカすぎて・・・絶対将来なんかやらかす予感。寧川を助けようとした同腹の妹韶寧公主は登場時点ではけたたましいだけのキャラかと思っていましたが、今や寧川の仇寧弈を狙う執念深く手段を選ばない恐ろしい復讐者となりました。
 
 蒙古方面から金獅国の王子赫連錚がやってくる。彼に従う使臣占壁はかつて寧弈の母雅楽と恋仲だったのを、天盛皇帝に横取りされた上に、無実の罪で殺されてしまったという人物。
 
 早速これを利用して寧弈を罠にかける寧昇母子。占壁を騙して利用し、寧弈は皇帝の子どもではないという「事実」をでっちあげますが、魏知こと鳳知微が妨害、こちらのたくらみも不発。
 
 寧弈の母というのは故国では巫女だったらしく、毒の使い方にもたけていて、それが罪を着せられることになったようですが、彼女は確かに皇帝に毒を盛っていた。それが、寧弈と皇帝の体調をリンクさせる毒で、寧弈が毒を盛られたりすると皇帝も同じ状況になるというもの。これで寧弈の命を守ったのですが、逆もあるわけで、皇帝自身が自分より若い寧弈の方に害があると指摘してます。この毒、現時点では解毒できるものはいないそうですが・・・
 
 町で鳳知微に出会った赫連錚は、彼女に一目ぼれ。早速側室になれと迫っています。
 
イメージ 2
 この赫連錚、中の人は張暁晨で脱身チーム一人追加という感じですが、なんとなくジョーカーっぽいイメージがあって脱身のときより面白みのある配役です。
 
 彼以外にも、まだ王鴎@琅琊榜とか袁弘@遠大前程とかが出てくるようなので、楽しみ。
 
 このドラマが面白いのは、きっちり計算された脚本や画面作り、時としてオーバーにも見える俳優の演技がうまく収まるべきところにさまっている職人技とでもいうようなものを感じるからでしょうか?
 
 陳坤は目をみはったり、大仰に眉を上げたりして表情を大きく変化させていますが、それが復讐者寧弈の韜晦だと認識していないと演技が大げさだとか見えてしまう危険もあるのをうまくバランスをとって寧弈という人物の陰影を見せていると思います。脱身の一人二役よりもっと見ごたえを感じます。
 
 それは鳳知微の倪妮も同じなんでしょうが、彼女の場合女性の鳳知微と「男性」の魏知という外から見て全く違う人物なので、この表現が見所。男装しても全く女性にしか見えない人も多いですが、彼女の男装には中性的な魅力があるように思います。
 
イメージ 3
 主役の二人だけでなく、一面だけで単純に評価できないそれぞれのキャラをストーリと俳優の演技が支えているように思います。
 
 さらにもう一つ、このドラマ撮影が襄陽にできた唐城(妖猫伝の撮影したところ)なので、横店や象山と言ったおなじみの場所とは違った新鮮味も楽しんでいます。
 
イメージ 4
 さて、ドラマはちょうど中間地点。
 
 比較的順調に進んできた寧弈の計略もここへきて、常遠の登場で壁にぶつかった感じです。皇帝の位には感心なさそうに言っていた寧弈が実は天盛国の拡大を狙っていることも明らかになったけど、同時に皇帝が太子は決めない、死んだら遺書を見ろと康熙帝のようなことを言い出してもいます。
 
 鳳知微と寧弈、ここに割り込んできた赫連錚という新しい関係もおもしろそうで、今のところ中だるみとは無縁ですね。