江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

将夜 その6

37~42集

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 このドラマ世界では修法者のレベルが「初境,感知,不惑,洞玄,知命」となっていますが、その上にもまた細かいレベルがあるということでなかなか覚えきれずに目がくるくるしてます。
 
 ともかく、寧缺は気が通じたとたんにわずか14日で不惑に到達していたはずです・・・違ったらごめんですが。
 今回の視聴分は都での権力争いからはひとまず離れて、修法者たちの争いという色合いが濃くなりました。そして、その中で桑桑の運命が回りだし、寧缺の運命もまた・・というところでしょうか。
 
 寧缺と莫山山の二人は明字巻之天書を求めて、魔宗山門の近くまでやってくる。同じように天書を探す隆慶王子も現れる。彼は寧缺に恥をかかされたと恨み骨髄で、どちらが先に破鏡して次のレベルに達するかを競うことになる。
 
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 隆慶が修法途中の寧缺を遠くから襲うが、莫山山が妨害。寧缺は、師兄が持たせてくれた元十三箭で逆襲、隆慶は道痴葉紅魚によって命は助けられたものの全ての力を失ってしまう。寧缺は無事に洞玄にレベルアップ。どうもこの隆慶というキャラ、寧缺がレベルアップすればするほど、ボロボロになっていく役回りのようで、何んとも気の毒。
 
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 この後、自暴自棄の隆慶が裸足で雪山をさすらう場面があるのですが、ほんとに雪の積もっている中でロケをしているので、俳優さんも大変だなと心から思いました
 
 寧缺と莫山山を抹殺しようと追ってきた葉紅魚と共に、姿を現した山門へと入っていく。
 
 山中には、死んだと思われていた蓮生大師が鎖につながれた姿で現れる。葉紅魚の内力と彼女自身を吸収しようとする蓮生。寧缺はかつて蓮生と争った書院の小師叔柯浩然の樊籠大陣を更新して、ようやく蓮生を倒す。
 しかし、山中のどこを探しても天書は見つからなかった。
 
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 山門を出た寧缺達は夏侯に襲われ、大師兄李慢慢に救われる。
 
 莫山山は寧缺達と同行して、唐へ向かい、葉紅魚は去っていく。李慢慢は寧缺に莫山山に求婚することをすすめる。
 
 都では、寧缺の家にやってきた陳皮皮が桑桑が「師父」と呼んでいる人物が衛光明だと気づく。寧缺の師父顔瑟大師は、自らの師兄である衛光明を命をかけて倒すことを決意。光明は永夜が来るのを防ぐとして、15年前に大殺戮をやらかしてたんだとやっと腑に落ちたw
 
 顔瑟と衛光明は寧缺が世界を救う光明之子、桑桑が永夜の来る前に現れるという冥王之子だと認め、これからのことは新しい世代に彼らに委ねようと心を決める。
 
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 光明と顔瑟の決戦の場をただ一人見守る桑桑。君陌と陳皮皮は近づくこともできない場に桑桑はいられるということからも彼女が只者ではないことがわかります。静かな戦いの結果、二人ともさらに高い境地に達して、塵と化してしまう。
 
 風景はもちろん、CGもきれいだったし、脚本に緩急があってよかったです。
 
 問題の天書ですが、なんとずっと大師兄が持っていたことが判明。夫子が与えたそれが、今度は寧缺の手元にやってきました。寧缺の更なるレベルアップも近そうです。
 
 そして、大師兄と別れた夫子は一人酒徒と屠夫に会いに行く。
 
 衛光明と顔瑟という二人の魅力的な年長者が退場してしまってがっかりですが、すぐにまたあたらしい美爺が登場です。
 
 恐ろしい光明大神官の顔と桑桑のためにせっせと家事を手伝っているかわいらしい様子をさりげなく同居させてしまう倪大紅が素敵。金志杰の顔瑟も寧缺の書いた「鶏湯帖」のコピーをたくさん作って高値で売るような俗っぽさと静かに自分のすべきことを実行していく孤高の人が同居しているし、一筋縄ではいかないキャラばかりです。
 
 夫子の鄭少秋というと、あまり砕けたキャラにはならないだろうと思っていましたが、結構洒脱でおちゃめなキャラになっていて好感を持ちました。
 一回だけのゲスト出演でしょうが、蓮生大師もよかったです。
 
 このドラマ、イケメンアイドルそろいの擇天記と同じ原作者の作品と思えないほどに、イケ爺、美爺が大勢揃っていて、もうそこだけで嬉しくてたまらなかったりするわけです。これほどの顔ぶれって、珍しいです。
 
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 忘れていけないのが新疆の風景。秋から冬にかけてのロケだったのでしょうか。雪が降りだす中、雪の積もる中での撮影はとても大変だったと思いますが、それだけの価値は十分にある画面になっています。
 CGを決して使ってないわけじゃないんですが、現実の迫力にはかなわないですね。