江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

2019版倚天屠龍記 その2

11~30集

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 ほぼひと月間が空いてしまいましたが、倚天屠龍記、ちゃんと毎週配信分をせっせと見ています。
 
 前回ブログにアップした11集から30集まで進みました。張無忌たちが塔に閉じ込められた六大門派の者たちを助け出そうというところ。徳間書店から出ている岡崎由美先生監修の翻訳本でいうと第4巻の27章あたりまで来ています。話の紹介は省略。未読、未見の方はぜひ原作をご覧ください。
 
 これだけ進むと、張無忌も大人になり、殷离(蛛児)、周芷若、小昭、趙敏の4人のヒロインも出そろいました。
 
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 今回のヒロインたち、何かみんな顔立ちというか雰囲気が似通っている気がしますが、前回のように「何、この配役?」ってことがないので一安心。
 
 張無忌を中心にしたヒロインたち、楊不悔、宋青書といった世代よりも、明教、武当山などの年長者組の方が目に付くというのが正直なところ。
 張無忌と大師父張三豊の再会のあの感動的な場面も、おじさんたちの方に目が行ってしまった。
 
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 特に、中華サイトでも無忌よりも話題を集めている感じなのが今回の楊逍。
 登場時点から、えらく色っぽい楊逍だと思ってたんですが、これがなかなか良いキャラ。
 
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 何しろ私の楊逍イメージのベースは、こちらの「皇上」張鉄林@03年「五阿哥」蘇有朋版。
 
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 貫禄たっぷりのこちらに比べると、コケティッシュでかわいげのある林雨申版楊逍です。娘の不悔が、父親世代の上にかつての紀暁芙の婚約者殷梨亭との結婚を言い出した時の表情、教主とはいえ息子みたいな張無忌に向ける表情、教主張無忌をリードするできる光明左使の表情、さらに敵に向ける表情とか表情がとにかく豊か。脚本もあるんでしょうが、俳優の力も大きい。目線の配り方がうまいんですよね、この中の人の林雨申。
 
 武侠ドラマ経験がないとか、もともと崔鵬(無花@朱孝天版楚留香伝奇)のはずだったとかという話も目にしますが、こういう楊逍も新鮮でいいです。
 
 曽舜晞の張無忌は、これまでに私の見た中では一番少年っぽい。その分、キャラ立ちが今一つ薄い気もします。でも、みんなして守ってあげたくなる感じで悪くないです。
 
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 祝緒丹の周芷若は、滅絶師太に無理強いされ、丁敏君にいびられ、それでも健気に生きてますってキャラ。ま、今のところです。
 
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 陳鈺琪の趙敏は、あまりくせの強くない感じで、登場が遅いせいもあって周芷若の方にヒロイン1持っていかれているように見えます。これも今のところ。
 といっても、決して前作ではなかったことです。
 
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 というか、なんか顔立ちの似た二人なんでヒロイン陰と陽というか表裏という感じに見えてくる。前回じゃ、趙敏がヒロイン1、小昭が2、殷離が3って雰囲気でしたが、今回今のところ二人ともヒロイン1でしょうか?
 
 これから張無忌が、自我の強いヒロイン二人に振り回されるんですよね~個人的にはあのラストシーン改編してくれてもなんにも怒りませんw
 
 峨嵋派を率いる滅絶師太は、94年の馬景涛版の周芷若を演じた周海媚。彼女のイメージを守るためなのか、今度の滅絶師太、やたらによく泣く。紀暁芙を殺すのも、滂沱と涙流しながら・・・情も道理も通じないモンスターじみた滅絶師太ってこれまでのキャラとはこちらもかなり違っています。楊逍と並んで、キャラ設定がずいぶん今までと違う感じを受けます。
 
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 その分、丁敏君が後宮ドラマの意地の悪い妃とかなんとかの雰囲気をパワーアップしてます。原作でも彼女、そういうキャラなんですが、これ以上出番なくてもいいんですが・・・出てきますな💦
 
 しかし、倚天屠龍記見るたびに、郭家の人間は弟子を育てるのが下手と頭抱えたくなる。郭襄~~
 
 アクションシーンがスローモーションだらけなのも、多少解消したようです。批判を受けた結果?
 けど、導演の蒋家駿、射鵰英雄伝のときもおんなじ批判受けてませんでした?よほどスローモーション撮影が好みなのか、懲りない人なのかw
 
 全50集で全体の6割終わったことになりますが、原作本と比べるとちょっとこの後の尺が残りすぎではないか=ねばねば話がくどくなるんじゃないかという不安も抱えつつ、毎週の更新が楽しみです。