江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

盗墓筆記第2季 その1

1~12集(怒海潜沙)

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 全部で40集のドラマなんですが、「怒海潜沙」「秦岭神樹」の二つのパートに分かれています。ちょうど半分ずつ、ではなくて、12集までが「怒海潜沙」パートで一区切り。
 
 このドラマの話に入る前に、ちょっと頭の中を整理。
 
 これは2016年の李易峰が呉邪、楊洋が張起霊、劉天佐が王胖子、張智尭が呉三省を演じた第1季の続きだそうで・・・
 
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 私の記憶ではこれの出来が気に入らなかった原作者の南派三叔が自分で脚本を書いたのが、井柏然の張起霊、鹿晗の呉邪、王景春の呉三省という配役の映画。この映画、初見では井柏然の張起霊がだんぜん主役だよな~というだけでしたが、今見直すとなんか天下覇唱の「鬼吹灯」の雰囲気に近い気がして「あれまw」となってます。
 
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 その後、陳偉霆が主演した「老九門」が登場。これは呉邪たちの祖父母世代の話で、舞台は抗日戦争前後。
 
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 昨年出たのが呉磊主演の「沙海」。ここには「盗墓筆記」世代の次世代が登場しますが、呉邪たち世代が話をリードし、そこに「老九門」から引き続いて登場するキャラもいるという複雑な構成。
 
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 今回の「第2季」ですが、原作者が激怒したという「第1季」の内容をそのまま引き継いでいるとは思えない。原作の小説では丁度この「第2季」にあたる分は「第1季」が途中で放り出した「七星魯王宮」「怒海潜沙(西沙海底墓)」「秦岭神樹」ですが、分冊の仕方が何通りかあるようで、「「怒海潜沙」が抜けてる場合もありますが、内容は同じようです。
 
でも!
 
 なぜか百度で「盗墓筆記2」を検索すると秦俊杰が呉邪を演じる「盗墓筆記之雲頂天宮」が出てくるんですよね~これは小説では「秦岭神樹」の次なんですが、いまだに出てないのは確かです。
 
 最近、本編の版権が自分の手元に戻ってきたと南派三叔が喜んでいましたが、彼の新作「盗墓筆記重啓」が朱一龍の呉邪でドラマ化されています。そして、もう一つ最新版倚天屠龍記で張無忌を演じた曾舜晞の呉邪でもドラマが駆け込み制作されているとかも聞こえてきてますが、ほんま?
 
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 もう百花繚乱な状態でどうなっているのかwこんなにいっときにいろんな人が同じキャラを演じるドラマが制作されるってのも珍しいんではないでしょうかね?
 
 さて、この侯明昊が呉邪、成毅が張起霊、張博宇が映画に続いて王胖子を演じる「第2季」。見事なまでに李易峰版の「第1季」をなかったことにしています。
 「第1季」にぞろぞろ出て来たオリジナルキャラは一掃されてるし、あの話はどうなったというのがいっぱい。小説版からだと続きが見えるんですが、ドラマ間のつながりは「三叔がいなくなった」だけ?
 
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 呉邪、張起霊、王胖子が出会うエピソードが第1季の「七星魯王宮」の話で、彼ら三人が冒険を重ね、謎を解きながら「鉄三角」と言われるほどの結びつきを強めて行くエピソードが今度のドラマとも言えると思います。
 あわせて、呉邪の叔父で老九門世代の呉老狗の三男にあたる三叔こと呉三省に関わる30年前のエピソードが描かれています。
 
 最初に盗墓筆記を見たときには雲をつかむようだった人間関係もなんとか見えてきて、薄紙をはぐように新しい像が見えてくるのが楽しみです。謎が謎を呼ぶ込み入った構成も苦になりません。これが込み入った恋愛関係なんかだとさっさと撤退しそうですがw
 
 「怒海潜沙」に関しては、水中シーンが結構あって、暗い地下の場面以上に画面が真っ暗なのは参りました。
 侯明昊は「推理筆記」とか「嫌疑人Xの献身」で王凱の唐川の少年時代を演じてたのを見ていたので「高校生」のイメージがあって、10歳前後年長の張博宇や成毅、李曼と同輩の役はちょっとしんどそうにみえます。力いっぱいがんばっているのは伝わってくるんですけどw
 
 文句言いながらも、けっこうこのシリーズ好きなんでまたせっせと見てるわけですが、頼むから「第1季」の二の舞だけはしてくれるなと祈るばかりです。