江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

陳情令 その1

1~14集

 
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 原作の「魔道祖師」が小説、漫画、アニメとそれぞれ人気を得ている中で作られた真人版。主人公に肖戦、王一博という若手売り出し中のイケメン二人を採用し、話題性も抜群。
 俳優ファンからは声援が飛ぶ、原作ファンからはいろいろブーイングが飛ぶというおなじみの展開になってます。
 
 「魔道祖師」も耽美、BLというくくりになるので、そのままじゃ制作できない、したところで公開の許可は出ないという事情で、漫画版を覗いてみた限りでは主役級には登場していない女性キャラを入れたり、「学園」ドラマを持ち込んだりといろいろ改編しています。
 
 改編が成功しているのかどうか、原作の小説にはあたってないし、まだ14集しか見てないので判断しにくいのですが、正直50集は多すぎるんじゃないかと思ってるところです。
 
 ざっとした設定とストーリ紹介。
 冒頭で、主人公の魏無羨がもう一人の主人公藍忘機や同門の師弟江澄たちに追われ、崖落ちしていきます。無羨は世の人々からその死を喜ばれる「夷陵老祖」だったのです・・・
 
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 で、いったい魏無線が何をやらかしたのかは語られないまま、次の場面では莫玄羽という少年に「転生」しています。叔父の家で虐待されている自分の復讐をしてくれたら体を譲ると召喚されたらしい。
 
 この間16年がたっていて、この後、16年前と後の話が交互に出てきます。
 
 莫玄羽と魏無羨は別の人物なのですが別人感も16年たったという感じもまるでありません。
 
 もう一人の主人公はわんぱく魏無羨に対して、ツンデレ藍忘機。こちらは別に一度死んで他の人物に変わってるわけでもないのにやっぱり16年後感はなし。
 
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 ただ、16年前にはいなかった魏無羨の師姐の子どもというのが一人前になって登場してきて16年たったんだよ~~と主張してます。
 
 魏無羨と藍忘機の間で何があったのか、16年前にいったい何があって、お騒がせ人間の魏無羨が「夷陵老祖」になったのか等は語られないまま、16年前の回想シーンに突っ込んでいきます。
 
 要は姑蘇藍氏、雲夢江氏、清河聶氏、岐山温氏、蘭陵金氏の天下をしきってる5つの家があって、その中の温氏が一強。その上に、すべてを手に入れようと他の家を襲い次々と支配下に収めていく。それに対抗しようとするのが藍忘機たちだが・・・
 
 野望を達成するためにまず四つに割れてしまっている「陰鉄」を集めようと配下に無茶振りする温氏当主の温若寒にはおなじみ修慶がねちっこく登場してます。でも、もっとはじけるの期待してます。
 
 どうやらドラマ独自のオリジナル展開しつつ、魏無羨と藍忘機の活躍を描いていくようです。
 
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 それにしても、16年前にいったい何があったんだ?
 
 原作にもあたりたいところですが、いくらあっても時間が足りないので、ざっと見のできる漫画版も覗いてみました。こちらの方も16年前と後を行ったり来たりはするのですが、話が無駄に広がっていかない分、ついていきやすいです。
 
 BL要素を排除するという必要からでしょうが、美形の主人公二人に色気がなさすぎる気がします。「鎮魂」と比較している記事も見かけますが、朱一龍・白宇コンビと並べるのは気の毒じゃないでしょうか?
 きっと原作の愛読者などは、適当に自分でいいように補充したり、二次創作したりしてることでしょう。
 
 同時に放映開始になったのが「長安十二時辰」という良作で、こっちとも比較されるのは気の毒。
 
 いろいろ間の悪い時に制作、放映になったんですね~なんだかいろいろ気の毒になってくるドラマです。