江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

師兄大穏健 その1

1~10集


 ドラマの40集制限が撤廃されるという話ですね。
 無理やりカットしたり詰め込んだりして40集にするのもどうかとは思いますが、だらだら水増しした無駄に長いだけのドラマが横行するのも勘弁してほしいのですよ。

 それより、規制の期間にカットされまくったあれとかこれとかを改めて「完成版」とかの形で出してくれないもんですかね~

 

 さてと、今度視聴したのは敖瑞鵬主演の「転生してみたら、洪荒世界の修行者だった」という感じのドラマです。
 入ってきた情報では、普通の幻玄ドラマとか仙界・天界舞台のドラマの定石をひっくり返したストーリが話題ということでした。

 確かにそういう方向で展開していく、軽いノリの仙界修行ものです。

 これは30集だそうです。楽しく見てますが、これが70集とか80集とかあったら、さすがにな~と思うのでして💦


 主人公の李長寿は、仙界ものの小説に夢中な現代人でしたが、病院のベッドから落ちて、気が付いたら仙界に来ていた。そして、この世界の「管理者」にこの世界でどう生きていくかと聞かれて、目立たず争わずにいたいと答えて「穏字経」を自らの生きる方針とします。

 彼は度仙門の小瓊峰の師父斉源に救われ、二人で楽しく暮らしています。ところが、度仙門で二番目に大きい仙霖峰から逃げてきた藍霊娥を師父が助け、彼女も小瓊峰の弟子となります。

 師父の斉源はかつて有力な修仙者だったのに道基を傷つけられて、もはや修行者としての成長はありえない。彼をあざけるけんか腰の仙霖峰の弟子たちをこそっと倒したのは李長寿なのですが、彼は絶対に自分が非常に高い能力を持っていることを表ざたにしません。

 といって、師妹になった藍霊娥には、彼が現代の知識を生かして作った道具なんかも平気で見せています。

 李長寿はこの藍霊娥に自分の研究した呪術や陣法なんかも伝え、彼女を助手にして、まず度仙門の中での歴練大会で仙霖峰の野望を砕き、次に東海龍王の世界龍族との一触即発を回避して大活躍しています。

 しかし、そのことを知るのは藍霊娥ただ一人。なんとしても自分の高い能力を見せたくない李長寿に、彼女は何度も「兄さん!そんなに隠さなくてもいいじゃない!」とぼやくことになります。

 タイトルの「穏健」というのは、日本語の穏健の持つニュアンスとは少し違うように感じました。辞書引いてないですが・・・藍霊娥はどうも兄弟子が、必要もなくこそこそやってると苛立っているようです。

 

 話の展開は普通によくあるパタンで進んでいます。掌門争い、野心家のナンバー2、武術大会に不思議な植物、龍族との対立に腕比べ、酒大好きな師叔に実は公主の師妹、地位は高いのに頼りにならない天庭の面々とかおなじみ設定におなじみキャラいっぱい。

 

 10集まででざっと二つのエピソードが終わりました。
 度仙門の中での掌門の地位を狙う仙霖峰の師父蒯思、偉そうにしていますが、結構小物ですな。その弟子たちは師父に倣って小瓊峰の師徒3人をばかにしていますが、早速痛い目にあっています。蒯思の思惑では暦錬大会で主導権を握り、度仙門の掌門の地位まで奪うはずだったのがあっさり失敗しています。

 次の東海龍宮エピソードでは、交戦的な兄皇子敖甲と我関せずの弟敖乙というが登場。度仙門と龍族を争わせようという蒯思とその背後の人物の思惑をくじいたのはここでも李長寿ですが、やっぱり表にでない。その代りにひげ面の長庾に化けて、敖乙の前に現れています。


 李長寿はなんとか自分が表立たない、目立たないようにと必死になっています。普通ならば、主人公が悪を倒して、大見えを切るようなところで彼はこそこそ隠れてしまう。

 けど、他のキャラもたいがいで、度仙門の弟子の中で「一番弱い」と見た李長寿に挑戦してきた敖乙の目的は、一番弱い李長寿に負けて、王宮を追放されたいというもの。二人は何とかして、弱いふりをしたまま相手に勝たせようとし続けます。

 何もかもがこういう感じで、確かにちょっと普通のドラマとは違う調子外れなところが楽しいです。

 しかし、まあ、「大奉打更人」とか「永夜星河」「成何体統!」なんかに共通したものもあります。

 

 主人公がとにかくモテるというのもお約束でしょうが、彼が何をやっても好意的に受け止め「師兄、すばらしい!」と目をハートにする有琴玄雅、お酒大好きな師叔酒玖と助手になってる師妹藍霊娥の三人は常に彼の周囲にいます。しかし、演員表的には雲霄仙子の女主1らしい。ここまで見た感じでは、女主1は艾米の藍霊娥なんですかどね~

 敖瑞鵬の李長寿は彼のキャラによく似合っている感じで悪くないです。演員表でただ一人の領銜主演というだけあって、出ずっぱりで大活躍してます。李長寿とは正反対ですねw

 演員的には、李長寿の師父斉源に于毅、東木公の宋峰岩が出てきたので、私が喜びましたw

 

 ドラマのセリフの中に、他のドラマのセリフが出てきたり、よく見る設定が一ひねりされて出てきたりするのも見ている楽しみです。

 李長寿の相談役?という位置の「管理者」が彼の履いているブーツ。何か用事があるたびに、靴を脱いで話しかけるというのに、例の邦題「大英雄」こと「東成西就」を思い出してしまったのは武侠迷ゆえの穿ち過ぎ。わかっちゃいるんですけどね~ブーツ見るとつい思い出してしまうのですw

射鵰英雄伝之降龍十八掌

レジェンド・オブ・ドラゴンテイマー/降龍十八掌

 

 これ、アマプラがお薦めしてきた映画でして・・・「レジェンド・オブ・ドラゴンテイマー」という邦題だけなら、絶対見なかった。けど、その後に「降龍十八掌」ってついてたんですよ。ならば、見ないわけにはいかん!と早速お試し。

 実際見てみると、これがなかなか・・・思ったほど悪くなかった。

 原作の「射鵰英雄伝」のうち、郭靖が砂漠から出てきて、張家口で黄蓉と出会うところから崋山論剣までを扱っています。

 時期的には2025年に作られた徐克の「射鵰英雄伝:侠之大者」より少し前の2022年の作品。

 予算的なものは、「侠之大者」にははるかに及ばないわけですが、内容的には何じゃこりゃというような付け足しがなくてむしろすっきり。無駄に腹立てることなく見終われました。

 

 アマプラの説明見た時には、郭靖と黄蓉が共に幼児誘拐事件を追うみたいなことが書いてあって、「こりゃ、あかんやつかな~」と覚悟して視聴スタートしました。

 しかし、全くの杞憂でした。確かに主人公郭靖の耿業庭も黄蓉の林姸柔にはあまりなじみはなかったし、もう少しオーラが欲しいとも思いました。その分、脇を固める東邪、西毒、老玩童には关礼杰、Alex Toこと杜徳偉、林子聰と香港映画でおなじみの顔がそろっていたのもポイントです。

 

 

 でも、余計な付け足しなしに、ばっさばっさと原作を切り取っているのが、かえって潔よく感じられたのが一番のポイントでしょう。

 

 登場してくるのは、郭靖、黄蓉の後は、洪七公、欧陽鋒に欧陽克、黄薬師、王重陽、老玩童、江南七怪だけ。楊康も穆念慈も華箏もジンギスカンも梅超風も誰も彼もでてない。発端部分の親世代の話も、蒙古草原での話もなければ、南帝も出てこなくて大理絡みも、サマルカンドも何もない。

 とにかく話は武術家郭靖の成長の一点に絞られてるといってもいい感じ。

 
 まずは張家口での二人の出会いからすぐに欧陽鋒との因縁ができ、洪七公に降龍十八掌を習い、そこから桃花島に移動。老玩童との出会い、九陰真経に婿合戦、江南六怪の死と続いていきます。

 

 その後、黄薬師は師父の仇と荒ぶる郭靖、でも、「あっさりあれはわしらのしわざじゃ!」と欧陽鋒がばらしてしまってます。

 

 こうして、黄蓉探す話も、ジンギスカンの遠征に同行する話もすべてなしで。洪七公に降龍十八掌を全部教えてもらった郭靖が師父の仇を討つのが崋山論剣の場ということになります。

 襄陽攻防とか、ジンギスカン絡みの話もまったくなくて、武術の腕を上げていく郭靖という視点一つだけでドラマが進んでいきました。

 映画化にあたっての監督などが原作を敷衍していったり、新たな解釈や価値観を付け加えていくという改編ではなく、ここでは原作を大胆不敵にカットしまくった形です。

 

 あまりに見事にあれもこれも捨て去っているので、「侠之大者」ではあれだけ気になった「楊康の不在」が全く気にならなかった。

 

 ただ、これだけ武芸者として腕を上げていく郭靖を描くというドラマ展開にしては、武打シーンが今一つ量的にも質的にも不満が残ります。まあ、予算不足という面は否定できません。

 

 金庸の原作を矮小化しているという批判もできますが、まあこういう「5分でわかる射鵰英雄伝」みたいな作風もこれはこれでおもしろいかもしれないということで視聴終了。

 

 なお、今回も主題歌はあの「鉄血丹心」でした。もほや新しい曲はでないんですかねw

 

演 員       角色   配音

耿业庭   饰   郭靖    夏觅尘
林妍柔   饰   黄蓉    段艺璇
杜德伟   饰   欧阳锋   赵震
关礼杰   饰   黄药师   宝木中阳
朱鉴然   饰   欧阳克   袁铭喆
骆应钧   饰   王重阳
林子聪   饰   周伯通   林强
刘 頔   饰   说书人
岳冬峰   饰   洪七公  姚雷

 

出品人     许钟民、程洋
制作人     窦黎黎
监 制     胡庆刚、朱任之、刘艳娥、张思聪
原 著     金庸《射雕英雄传》
导 演     朱凌锋
编 剧     朱先中、王师尧、黄嗣轩
艺术指导    傅鸫
美术设计    九宬、任思远
动作指导    王程、刘希阳
造型设计    王熙雨
服装设计    文山
视觉特效    向飞

九門 その3

18~30集(大結局)

 

 やっぱり呉老狗、「その後」に字を勉強したんだ!ってことが、ドラマ終了後の最大の感想、次が呉邪しか出なかった!だという、視聴開始時点よりテンション下がった視聴者です。

 いや~地下探検している間はおもしろかったんです。あれこれの謎も解け、忘れ去られたかと思った401部隊も発見、呉老狗と張啓山の間のわだかまりも解け・・・とテンポよく展開。

 全然「科学的」ではないのに、無理やりにでも「科学的」な理屈をつけて、不可解な出来事や怪奇な生物の説明をしてしまう力技は、「盗墓筆記」ならではでしょうか。

 

 この件が片付いたら二人で・・・霍仙姑と約束していたつもりの呉老狗でした。でも、隔世老祖の秘密を解き明かし、時間が混乱している地下世界の謎も解き明かした霍仙姑は他人に頼らず自立して生きていける自分を発見。再会した呉老狗はそれまでの「五哥」ではなく「五爺」と呼ばれて、ショック。ちょっと気の毒ですが、素直にそれを受け入れて「七妹」ではなく「七爺」と返しています。いいやつです。

 鳩山美志との死闘を経て、地下の隔世楼を壊滅させ、地上に戻ってきてみたら・・・

 

 と、ここからは九門を潰そうと画策する軍の上層部羅昴、その部下のはずなのに私怨から勝手な動きをして怒りを買っている霍文海といくつもの動きが地上に戻ってきた張啓山たちを待っていました。

 

 そして始まる九門各家、各当家への攻撃。彼らを分断し、互いに潰し合わせようとする羅昴の陰謀。長沙の民衆を守るために、九門を壊滅させろと迫られる張啓山。
 解九爺から、九門を守るためには張啓山だけを守れ、そのためには他の人間をお前の手で犠牲にしろと迫られる呉老狗。

 と、ここから始まる九門各当家のジェノサイドに、行き着くところは呉老狗処刑。ドラマ最終場面に向かってのクライマックスシーンなんですけどね~どうにも緊張感が高まらない。だって、その後、呉老狗や霍九爺の孫が主人公してるし、霍仙姑や陳皮阿四も出てきてるんですからね~

 

 何と言っても、今回の主人公たちの後世代の話がいくつも発表されているので、今一つ盛り上がらなかったのは仕方なくないですか?

 本編では、九門が長沙から姿を消した後の消息や抗日戦でのそれぞれの活躍などが描かれ、エンディングを迎えます。

 

 ラストにようやく呉邪が出てきたり、話の中で「重啓」に出てきた十一倉の名前が出てきたりして、他の作品との関連ものぞかせています。

 

 けど、楽しみにしてた鉄三角の絡みは本編ではなし。

 その後に続く彩蛋には、さらに50年後の呉老狗と張啓山、陳皮阿四と張起霊、王胖子が登場。呉老狗に筆記に書かれた文字が読めないと文句を言う孫呉邪の一幕なんかもありました。

 で・・・これだけ?
 
 彩蛋に出てくるだけにしては、ずいぶんな💦

 

 まあ、ここまで描いたらもう九門を直接取り上げるのはないんじゃないか?でも「南部档案」方向からならまた出てくるかもな~とか思いつつ視聴終了。

 個人的には、やっぱり盗墓筆記系列は地下に潜ってなんぼのもんだと思います。

 演員的には、一部不満もありますが、やさぐれた黒背老六を演じる釈小龍とか、全体としてはなかなかな豪華配役で満足できました。


演員       角色    配音

陈伟霆  飾   张启山    边江
陈 瑶  飾   霍仙姑    李诗萌
曾舜晞  飾   吴老狗
王劲松  飾   尹老板
王茂蕾  飾   鸠山美志   呂思衡
王奕婷  飾   尹新月    乔诗语
李乃文  飾   半截李
释小龙  飾   黑背老六   魏子童
应昊茗  飾   齐铁嘴    张杰
季肖冰  飾   解九     刘晟
胡耘豪  飾   陈皮阿四   凌振赫
徐正溪  飾   二月红    杨天翔
章 涛  飾   霍文海
王祖一  飾   张小鱼    姜秋再
叶祖新  飾   隔世老祖   孔天畅
刘 畅  飾   张小烬
安 迪  飾   裘德考
孙葛川野 飾   王胖子
杨 帆  飾   罗昂     宝木中阳
陈欣予  飾   白晚眉(白姨)  若瑾
书亚信  飾   鸟取鸟居   卢力峰
钱 波  飾   丁千岁
徐振轩  飾   吴邪
程 相  飾   张起灵


出品人    孟钧、吴倩、叶方仓
制作人    周静、叶方仓
监 制    关旭
原 著    南派三叔(原著作者)
导 演    柏杉
编 剧    张沅玫含、邓悦、黎藻
美术设计    牛苒苒、佘显龙
动作指导    睢肖院、张永振、张贺甲、魏方辉
造型设计    李萌
服装设计    王文浩
视觉特效    猛子

九門 その2

5~17集

 じっくり見ていたら、ブログ更新忘れてしまってました。

 

 まずは長沙の地下探検の続き。「盗墓筆記」から出てきている「鳩山報告」を残した鳩山美志が姿を現しました。このキャラ、これまでにも名前だけ出たり、過去シーンで探検隊を率いて何か探しているというような場面はあったんですが、今回は本格的にドラマにかかわってきました。中の人は王茂蕾なので、しっかり粘っこい反派です。

 長沙の地下にはとんでもない古代の秘密が眠っていて、中には死人を生き返らせるような秘術もある。鳩山美志はその秘術を手に入れようと、地下に潜伏していた。

 張啓山たちは彼らが集団で腹を切って死んで、ミイラになっているのを見つけますが、なんとそれが生き返ってくるというホラー設定。

 今回ホラー風味もなかなか濃く出してきますね~

 

 この長沙地下の隔世楼に祭られていた隔世老祖というのが、今回の話のポイントになるようなのです。彼が残した技術とかだけでなく、本人も霍仙姑の脳裏に姿を現して、彼女を誘導しようとしています。中の人は葉祖新、神秘的で何か不気味なキャラ。悪いけどあんまりピタッと来ない配役に思えるのですけどね~彼にはもっと地に足の着いたキャラが似合っている気がします。

 

 地下に張啓山たちがいる間に于千歳とそれに結んだ長沙軍の霍文海は張啓山たち九門の当家たちを誣告、九門を潰そうと動き出します。霍文海は解九爺を軟禁して、張啓山が日本軍と結託していると認めろと迫ります。でも、のらりくらりと九爺にもてあそばれてますね。

 やがて、張啓山たちは地上へと戻ってきます。しかし、呉老狗は鳩山美志に拉致され、行方不明になっています。彼を探そうと張啓山は半戴李や斉鉄嘴らの協力を得て、動き出します。

 

 恋人でもある呉老狗を探そうとする霍仙姑は、霍七家の実権を握るおばたちが日本軍の手先になっていたことに反発。かえって、死地に追い込まれますが、群がる鉱山の男たちを一蹴して脱出、おばたちも排除して霍家の実権を手に入れます。


 今回視聴分では、陳瑤@霍仙姑が陳偉霆@張啓山と並んで激しいアクションを見せてくれました。

 

 呉老狗が九門の五爺の地位を手に入れた経過も解き明かされ、今回は「老九門」では扱いの少なかった各家の話も結構均等に出てくる感じです。

 

 その呉老狗は鳩山美志に捕らえられ、一族や霍仙姑の命を質にとられ、四腿獣という怪物を操れるように仕込めと命じられます。犬や動物を仕込むのが呉家の技で、そこを狙われた。

 

 彼を探して、張啓山と斉鉄嘴たちは湘西へとやってきます。そこで八十二寨の土司に協力を頼みます。そして地元の人間たちが山神が住むという禁地黒虎山へと向かいます。そこにも日本軍がいるという情報を得た張啓山は呉老狗が捕らわれているのはここだと確信します。


 今回視聴分では、張啓山と呉老狗、霍仙姑らがそれぞればらばらに動いています。それでも、きっちり張啓山の傍にいるのが斉鉄嘴。九門の当家たちの中でただ一人武芸の心得がない彼はすぐに敵に狙われる。今回もまた敵につかまって、あわやというところを颯爽と一人乗り込んできた張啓山に救出されています。この場面も「老九門」の再来ですが、以前は張啓山も重傷を負っていたのに、八爺を捕らえていた一団を壊滅させても今回は傷ひとつなく平然としてました。遅れて駆けつけてきた副官たちが「佛爺、ストレスたまってるからな~」とあえて手を出さなかったのが楽しい。

 しかし、このドラマ、張啓山と呉老狗のブロマンスという話が聞こえてきましたが、張啓山と斉鉄嘴の方がそれっぽくないかと思ったりする。ま、どっちも悪い冗談w

 

 黒虎山に生息していた四腿獣の造形は、エイリアンとかハリウッド版ゴジラのような感じでこれまでのものとは一味違う感じ。なかなかの異世界の生き物っぽさでよいです。多くの被害者を出して怒り心頭の張啓山に退治されたあたり、「プレデター」でシュワルツェネッガーの主人公が「血が流れるものなら、やっつけらっれる」と見え張ったのと同じ匂いがしました。

 

 もとは清朝の太監だったという于千歳、ミイラからよみがえった鳩山美志、正体不明の隔世老祖、黒虎山で土司から山に入る条件として預けられた乳児とか、怪しげなキャラ満載で、むしろこっちが楽しかったりするシリーズに悪ずれしてきた視聴者なのでした。
 まさかこの赤ちゃん、将来の張起霊ってことないだろうな・・・「蔵海花」じゃどうなってたっけ?記憶力の限界を思い知ったw
 
 などとぶつぶつ言いながら楽しく視聴してます。

 話に尹新月の実家新月飯店も絡んできました。ここはホテルというより秘密組織のアジトの表の顔みたいなものですから、これからどうなることやら。

 
 ドラマの中で、張啓山がこれからは呉家だというような話も出てきて、「盗墓筆記」世代になると張啓山の一族が出てこないのはそういうことかと何気に納得していますが、はて?

 

 しかし、ここまで来てもやっぱり「老九門」との時間的関係が今一つつかめない。原作では2年後らしいのですが、ドラマでは10年後になってるとか。それにしては・・・といろいろ引っかかるところもあるんですけどね~

 中でも引っ掛かり続けているのは、呉老狗の「文字が読めない」設定。彼の来歴からそれ自体は不思議なことでもないけど、呉邪が受け継いだ「おじいちゃんが残した盗墓筆記」はどうなるんですかね?呉老狗、これから字を勉強するのか?それともノートを残したのは呉老狗でも書いたのは別人?とか妄想がはかどってかなわないw

 

 前作見ていなくても楽しめるとは言いながら、このシリーズ、新作が出るたびにこれまでに残された謎を小出しに解き明かして「穴」を埋めてきたたかと思うと、また新たな大きな「穴」を出してくるんですから、無限にパックマンとかしてる気分になってしまうのでした。

 

百花殺 その3

26~36集(大結局)+おまけ

 見終わりました。なんといったらいいのか・・・

 36集の終わり近くまでは、結構面白く見てたんですけどね~

 次々に反旗を翻した皇子たちが自滅し、皇宮にまで攻め込んだ四皇子から皇帝を守った太子蕭華雍も沈汐和に抱かれて世を去り、その後早速彼女の懐妊中の子どもなんかに皇位は渡さないと五皇子蕭長卿とその母が動き出し、あれもこれも退けた沈汐和が幼帝の母太后として朝廷をしきり・・・という「まあ、そうくるでしょう」という展開。
 そこにすっかり相思相愛の汐和と華雍のタイムリミットのある夫婦愛の話、自分は子どもが生まれるころまでは生きていられないと覚っている華雍が生まれてくる子のために年ごとに学ぶべき課題をまとめて遺すとか、昔マイケル・キートンの映画「マイ ライフ」で見たような感動的エピソードもあり、彼の亡きあと汐和が後宮と朝廷を掌握していくという女主無双展開もあり。一人で子どもを育てる汐和が華雍が生きていて家族三人で楽しく暮らしている夢を見るというのまでは、許容範囲。

 太子に毒をもった犯人もわかったし、崔晋百と歩疎林の間もきちんとけりがついたし、そこらで終わってくれてたら、文句はなかったんですけどね~

 で、ここから言いたい放題ぼやきますので、未見の方には画像以下立ち入りご用心というかむしろ立ち入り禁止でお願いします。

 

 


 このドラマは36集の後に12分程度のおまけがついて、ここで生きていた蕭華雍がなついてくれない息子に当惑する話とかも一家三人が街歩きを楽しむ場面が出てきます。

 問題は、この華雍復活が本編の最後のエピソードで、番外編はその続きだということです。

 ここに至るまでのストーリは出来不出来、好き嫌いは別にして、無双する主人公二人、悲劇の死を遂げる男主、その後を一人で乗り切っていく女主と流れていて、ドラマとしては視聴者の涙を誘った後、襲い掛かる危機を乗り越えていく女主の奮闘にどきどきして、エンドマークへ・・・と悪くない流れなんです。

 ところが、そんな流れをそれらしい伏線も予告もなしに突然ひっくり返して、太子が戻ってくるのです。女主の夢でも妄想でもなく、どうやら本当に戻ってきた。

 太子の子ども、太孫という身分で皇位を継いだ息子の立場はどうなるのか?とか、これから華雍は日陰の身か?とかいろいろ気になるわけですが、そんなことはそっちに置いておいて、どうしてこんな展開に持ってくるんですかね?


 原作準拠なのかどうかは知りませんけど、こういうのって二次創作の守備範囲だと思うのです。例えば「瑯琊榜」で梅長蘇がひそかに生きていたら?とかいうような。ところが、最近では本編の後に彩蛋とか番外編のような形で制作側がそういうエピソードを発表するパタンが目立ってきています。「山河令」「九義人」「蓮花楼」「逐玉」・・・たくさんありますよね。中には、続編への布石と思うものもありますし、本編そのものには入れにくかったのかとか推測されるものもあります。

 しかしね~今回の「男主復活、回帰」っていうの、必要なんですか?12分程度の番外編なら「もしも、華雍が生きて戻ってきたら」というのも許容はできる。「九義人」とか「逐玉」もそのパタンですよね。
 しかし、本編でこれやりますか?番外を別にしたら、華雍が数年ぶりに汐和のもとに戻ってきたところでおしまい。私はハピエンでもバンドエンドでもストーリがきちんとなっていたら、それが一番だという人間です。でも、最近はなにがなんでもハピエンに持ち込まねばならん!と腕まくりしているような展開が目立って、困惑している視聴者なのですよ。この「華雍生きてました」エピにしても、もう少し話の展開をうまく工夫してくれてたら、余計なことを!と私に罵られなくてもすんだようなw

 女主無双ドラマならそれで押し切って「武則天」とか「甄嬛伝」みたいにしてもよかったと思うんだけどね~なんか中途半端になっちゃって残念。

 ということで、まあまあ36集40分くらいまでは、気楽に楽しく見られていたのでした。ま、あくまでも好みの問題ではあります。


演員       角色  配音

孟子义  飾   沈汐和   孙亚晨
何 与  飾   萧华雍   吴韬
孔雪儿  飾   李雁回   张惠霖
叶祖新  飾   萧长旻
何润东  飾   沈岳山
张峻宁  飾   萧长泰
陈鹤一  飾   萧长瑜   王家明
林子烨  飾   天 圆   斑马
范帅琦  飾   步疏林   贺文潇
徐正溪  飾   萧长卿   景向谁依
董子凡  飾   崔晋百   北辰
赖伟明  飾   萧长赢   张思王之
王九胜  飾   康王    栾立胜
江易轩  飾   墨玉    贺燕琳
朱俊麟  飾   莫远
朱 戬  飾   藏锋
郑希怡  飾   梁妃
荣 妍  飾   顾青姝
姜 来  飾   安陵公主
高伟光  飾   谦王
曹卫宇  飾   祐宁帝
曾 黎  飾   曹氏

 

出品人     孙忠怀、吕超
制作人     方芳、张莹颖
监 制     王娟
原 著     锦凰
导 演     钟青、郭锋
编 剧     孟丽魁、叶扬
美术设计    邵昌勇、邵磊
动作指导    李保亮、李鹏飞
造型设计    易小雅
服装设计    金趁珂
视觉特效    管明杰

 

九門 その1

1~4集



 待ってたんですよ~待ってた甲斐がありました。

 始まるや否や「百花殺」放り出して、こっちにドボンしてます。

 前作の「老九門」を見てなくても、問題なく楽しめる作劇です。でも、やっぱり見てるとさらに楽しく見られます。

 何しろ、冒頭に主人公の張啓山が登場する前後の場面が「老九門」をそっくりなぞっている、でも、こちらはこちらのオリジナリティもちゃんとあって、ただのコピーではない。

 「老九門」では、長沙の駅に死体がいっぱい乗せられた列車が到着、この異常事態にマント翻した張啓山が部下たちが整列する中を颯爽と登場してきました。
 今回は、長沙の軍付属病院に100人の兵士たちが突然現れ、病院の患者やスタッフも道連れに再びそっくり姿を消してしまいます。その兵士たちは張啓山配下の401部隊だということで、佛爺登場。今回は雨の中、レインコート翻して部下たちの隊列の間をやっぱり颯爽と登場です。

 そして、前回も今回も嫌がる八爺斉鉄嘴を無理やり現場へと引っ張り出してくるという展開。


 再登場組の陳偉霆の張啓山と応昊茗の斉鉄嘴が、10年ぶりだというのに翌年に撮影したといわれても信じてしまいそうなくらい。二人の、とりわけ応昊茗の変わっていなさにはびっくりでした。これから出てくる胡耘豪の陳皮阿四とかも楽しみです。

「老九門」以来の視聴者大喜びのドラマ展開。

 続編が正編の持っていた雰囲気をぶち壊してしまうようなケースも少なくないだけに、今回のようにうまくつながってくれるのは貴重と言えますな。


 でも続編ではあっても、聞いていたような「老九門」以前の話というわけではないようです。かといって、日本軍の長沙侵攻のところで終わった前作の後の話ということもないようで、時間的な関係が今一つはっきりしてません。でも、思うに「老九門」の後半と時期的には重なるのではないですかね?。張啓山と尹新月は結婚しているし、どうやら陳皮阿四は二月紅からもう独立しているようなので、そう見ています。

 このドラマは、九門に属する人々の関係を描きながら、長沙の町に存在しいていた地下の迷宮を探検し、隠されていた秘密を暴いていくような展開になるようです。

 まずは張大仏爺こと張啓山と呉五爺こと呉老狗。呉老狗は兄を刑死させた張啓山を激しく恨んでいる。張啓山は病院に隠されていた暗道を探るために、彼の力を借りることになります。救出に成功したら九門と長沙から去るという約束までしましたが、さてw

 その呉老狗と九門唯一の女性当家霍家の霍仙姑は恋仲設定。借金を抱えた霍家のために霍仙姑は丁千歳のスパイとして張啓山と呉老狗の地下探検に同行することになります。

 この二人とも、前作とは中の人交代。霍仙姑の陳瑤はちょっとピリピリしてるとも思いましたが、違和感はさほどなかったのです。でも、曾舜暉の呉老狗はなんだか若すぎて落ち着かなくて・・・というのも前の中の人は張魯一だったし、曾舜暉は孫の呉邪を演じてたからです。でも、しばらく見ているうちにリライトされて違和感払拭出来ました。

 違和感がかなり強いのは王奕婷の尹新月・・・「老九門」での趙麗頴と陳偉霆の丁々発止の恋愛故事が印象的だっただけに、ただテンション高いだけでは何か「それじゃない」感があるんでして・・・違和感払拭できるかどうかは、これからですね。


 「老九門」の主だったキャラは中の人が交代してもまた登場してきているんですが、大佛爺の副官張日山だけは出てきません。その代りに二人新しい副官が登場してます。張日山は「沙海」にも登場していたんで、当然出るものと思っていて、ちょっとがっかりしてしまった。

 張家や呉家など九門の配下たちのほか、霍仙姑を脅迫する丁千歳という不気味キャラとかが新登場。彼の後ろにいる黒幕というのは、またあの人?などと妄想しているところです。

 

「老九門」の当家と今回の「九門」の皆さんは、こういう感じ。


 先日配信された「南部档案」とは直接関係しないと思われますが、呉邪に張起霊、王胖子の鉄三角は同じ中の人で登場するのが楽しみ。でも、また呉邪は語り手っぽい位置付なんでしょうな。

 初日配信分の4集を見ただけでも、謎が謎を呼ぶ展開、予想外の展開が続いていて楽しいです。、張啓山が救出しようとしている401部隊の100人の生きているキョンシーというか傀儡のような動きとか怪奇ものっぽい演出とか見どころいっぱい。そういえば導演の柏杉は「唐朝詭事録」シリーズの導演でもありますから、期待できそうです。

 

 48集あった前作と違って、30集しかなくて短いのが残念。じっくり楽しませてもらわなければ!

 

少侠逆襲攻略

1~26集(大結局)



 武侠迷には刺さるところの多いドラマだと武侠迷友人から紹介されました。確かに刺さりまくりましたw

 1集15分程度の短劇26集なので、あっという間にクリアしました。24集と紹介されてますが、私の見たのは26集あったので、そちらに準拠してます。

 ドラマは五虎段刀門の彭大盛が山を下りてくるところから始まります。下山の目的は、慕容府の一人娘との婚約解消です。行って帰ってくるだけのはずが、彼は次々とトラブルに巻き込まれ、多くの人と関わりを持ち、成長していきます。

 彭大盛は天生絶脈で20歳までしか生きられないか弱い人間というふれこみですが、実はとんでもない実力の持ち主。ドラマを通じでさらに武功を高め、人間的にも成長していきます。

 

 というストーリ展開事態も、武侠ドラマによく見られるものですね。

 彼は魔教の北邙双煞から助けた方小九とともに慕容府へと向かう。ところが、そこでは慕容府の一人娘慕容冰清の婿を決める比武招親が行われようとしていて、武林の名士たちがあつまっていた。

 地方からぽっと出てきた無名の門派の少年はさんざん馬鹿にされる。この主人公は、黙って屈弱に耐えるようなタイプではなく、やられたらやり返すタイプ。

 しかも、内力がないし、無名の門派だし~とあざけっていたら、とんでもなく腕が立つ。

 ということで、たちまち魔教と武林各派に目の敵にされる彭大盛でした。

 

 比武招親を皮切りに、武林大会に魔教との戦い等々、お約束の武打シーンもたっぷり。けっこう血を吐いたり、吹っ飛ばされたりはしてるので、迫力は十分に感じられます。けど、ガチに武打星や替え身の人がリアル武打シーン繰り広げるというより、技を出す前にちゃんと技の名前を披露して、武侠ワールド的お約束のカタを次々決めていくのを楽しませてくれる感じです。


 ストーリ展開は、彼が次々と調子よく武林で名を挙げていく前半。

 そして、「少侠逆襲攻略」というタイトル通り、後半は「逆襲」ですからね~まずは主人公は徹底的に打ちのめされてしまいます。魔教の羅刹刀魔との戦いに敗れ、彼と相思相愛となった小九や慕容冰清ら彼の周辺の人々に魔の手が及ぶ。

 そこから彼が周囲の励まし受けて奮起し、最後には魔教を倒して・・・という話ですが、見かけのライトな感じに比べて、話はさすが馬伯庸の小説を土台にしているだけあって、なかなかヘビーです。

 ヒロイン絡みでは、ここで退場か!と「ファイナルファンタジーⅦ」以来のびっくりでした。わかる人にはきっと通じると思う💦


 主人公周りは、魔教から助けられて「大盛哥」と慕う小九のほか、赤ん坊の時の婚約者慕容冰清、五毒教の聖女段清瑤と左使沐潚に色っぽい魔教の美女蘇夜夜とにぎやか。
 彼の医術に惚れこんで、強引に弟子入りしてきた唐門の門主とか、武林の盟主だという慕容冰清の父、少林寺の方丈に武当山の掌門、仮面をつけた正体不明の魔教の尊者、むかつく武林の名士たちとか武侠ドラマではおなじみの顔ぶれがいっぱい。



 このドラマ、視聴者が金庸の武侠ワールドを承知していることを前提に作っているのは明白。霊鷲宮とか五毒教、武当派の道長と峨眉派の掌門が~とかいうゴシップネタに、張という姓の弟子につけた名前が無忌・・・とか金庸武侠のあれこれが登場してファンには楽しい。

 それだけではなく、最近「佳偶天成」で見たような?とか他の武侠劇なんかで見覚えのある設定もあって、そういうところは結構王道を行っていると見ました。

 

 主人公を彭大盛を演じる費啓鳴は今年の初めの「海市蜃楼」以来。どっかで見たけどな~と首ひねってた段清瑤の中の人喩鐘黎は「逐玉」の長公主斉姝でした。他の出演者にはあまりなじみのない人が多いのですが、なかなかの美おじそろいで、満足です。

 ふつうに見ても十分楽しいと思うのですが、やっぱり金庸の武侠ワールドに親しんでいて儲けた感じです。

 楽しく見終わりました!といいたいところですが、ざらりとした後味の悪さも残して終わったのは馬伯庸ベースだから?それともあれやこれやのドラマでもやらかしてくれた武侠ドラマつくりのセオリーなんですかね?

 最後、ほんと余計なことをするんだから💦


演 員      角 色

陈昕葳  飾   方小九
费启鸣  飾   彭大盛
喻钟黎  飾   段清瑶
李 果  飾   林惇
张竞达  飾   慕容骧
岳冬峰  飾   唐长生
王兆连  飾   子虚道人
王思达  飾   旺财、无忌
邓景文  飾   沐潇
冯 鹏  飾   清虚道长
刘蔚森  飾   玄真道尊
李 军  飾   宋清波
李欣遥  飾   苏夜夜
李 洋  飾   了得大师
科 润  飾   慕容冰清
周 崎  飾   昆仲玉

 

出品人     周行文、刘清芷、黄蕾、陶翠
制作人     李婧文
导 演     史梁
编 剧     陈旭
摄 影     刘朋飞
美术设计    申子豹
动作指导    陈少涛
造型设计    赵龙泉、李宁
视觉特效    罗超