江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

上陽賦 その4

33~45集

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 やれやれ、これだけ見るのに半年かかってしまった。

 原因は、王儇の親戚の王倩母子。これが賀蘭箴の持ってきた政略結婚のために忽蘭に嫁がされるのはいやだと蕭綦の妃になろうとあれこれ企む。これがうざい。

 皇后となった謝宛如、皇太后もそれぞれ、王家や王儇を陥れようとねばねば企む。これがまた中の人がうまい分、いやらしさ倍増・・・

 その手先となってる蘇錦儿も恨みがましい目つきでうろうろとか、私的に視聴意欲削がれるエピソードが連発。見るのやめたわけじゃないけど、なんかな~と後回しになってしまってました。ちょうど「大江大河2」とか「山海情」「有翡」とか見てたしw

 

 このドラマ、どんなトラブルがあっても結局は王儇無双ついでに蕭綦無双に落ち着くんでちょっと我慢すればいいんですけどね~こらえ性がないんです。

 チェックしたら45集までには愚かで身勝手なうざキャラ母子はコテンパンにやられて退場ということだったので、自分を励ましてどうにかクリアしました。ほんとにこういう話の展開嫌いなんですよ・・・でも、途中から割り込んできたのがほぼ大結局までそのままだったと聞いた「秀麗江山之長歌行」はもう何年も途中でストップしたままになってるから、まだましですかw

 

 とにかくこのドラマもWOWOWでの放送が決まりました。演員も充実しているし、脚本もきちんとしてる、予算もかけていて見ごたえのあるドラマには仕上がってます。あまりに章子怡の王儇が無双過ぎるとか、15歳の役するのか~とかいう話題も出てますが、まあ「話題づくり」程度でしょうか?最近の古装劇には珍しく68集という長編ですが、量だけでなくそれなりに質も悪くないと思います。しかし、ほんとWOWOW、いいドラマ持ってきて解約させてくれないw

 

 今回視聴分のクライマックスは何と言っても王儇がそれまでかばってきた王倩母子の企みを知って、彼女たちに鉄槌を下すという場面でしょう。でも、個人的にはそれと並行して進む宋懐恩と玉秀の結婚エピソードに注目していました。

 

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 蕭綦麾下の将軍宋懐恩はその働きを認められて粛毅伯右衛将軍に任じられました。その彼が婚儀も近いのに軍営から戻ってこないと迎えに来た馬車に置かれたクッションの柔らかさを確かめる場面、そこから始まって自分の新たな屋敷に主人として入っていく場面など、これから宋懐恩の心が大揺れし出すんだろうなという予感がひしひし。婚儀を上げたばかりの玉秀には愛情あふれる接し方をしていますが、ほんとうは彼も王儇が好きだったはずで、こちらのこれからにも不安要素。

 

 わりにキャラが固まっている登場人物が多い中、この宋懐恩はどう変わっていくのかが気になるのです。演じているのは「慶余年」の二皇子劉端端。こちらでも腹で何を考えているか?というキャラを好演してます。蕭綦と共にたたき上げてきた彼が、別の世界に気づくこの表情がよいのです。手で柔らかいクッション触ってる・・・

 

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 そして、江夏王に封じられ、父亡き後正式に王家の家主となった王儇の兄王夙と宋懐恩が水害の続く江南の治水の責任者として赴くことになります。成功のおぼつかないこれ自体が、蕭綦の勢力を削ろうという皇太后の陰謀なのですが、ここからが新しいエピソードでしょうか?

 性格一変したらしい安平王も戻ってきたし、何かと厄介な展開が続きそうです。

 ということで、やっとこさウザキャラエピソードを乗り越え、視聴が進みだしました。我ながら、好き嫌いがはっきりし過ぎとは思うw

 ま、仕切り直しですね~

 

謊言真探

 1~16集(大結局)

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 心理分析を道具に犯人を追いこんでいくという警察ドラマです。タイプとしてはアメリカドラマの「クローザー」に近いでしょうか?

 ドラマ全体の展開は、「心理罪」や「法医秦明」などと同じように、個々の事件と捜査関係者のプライベートを絡めながら、最後は犯罪者に誘拐された仲間を救うということになります。ほんとにこのパタン、多いw


 主人公の凌然には余男、私は映画の「戦狼」で見たくらいですが、国際的にも評価されている俳優。

 他には重案組のリーダー陳虎で邢佳棟が出演。この俳優さん、「大秦帝国之崛起」で王学兵降板で急遽白起を演じたことが忘れられません。いい白起だったんですよね~

 

 このドラマの特色は主人公の刑警支隊副隊長の凌然が噓発見器を使って、犯人の反応を確かめながら、自白を引き出していくというところにあります。彼女と共に血なまぐさい事件の解決に取り組むのが、陳虎率いる刑警支隊重案組の面々。組長の陳虎も凌然もそれぞれ家庭と仕事の間でトラブルを抱えています。若いメンバーもそれぞれの悩みがある。

 といっても、それほどそっちに関わっているほどの余裕のない27分前後全16集。

 全部で5つのパートに分かれていて、それぞれかなり残虐で込み入った事件を扱っています。
 幼児虐待、出稼ぎ、ホームレスの老人や子どもといった現代社会の暗部を背景として連続殺人とか、予告殺人とか、情け容赦なく被害者が惨殺されていきます。あと少しで間に合わないことが多いんです、このドラマ・・・

 

 主人公自身の父親が12年前に殉職した事件とつながる事件がラストエピソード。ここで仲間の刑事の一人が犯人に誘拐されるというのは、わりによくあるパタンなのですが、誘拐されるのが陳虎で、それを若い刑事たちや凌然が救出に走り回るというのは悪くないです。

 「神探」の時にも思いましたが、こういう設定、以前なら誘拐されてひどい目に合わされ、ようやく仲間に助け出されるというようなのは女性か若手の役回りがお決りでしたが、今回のようにチームのボスが攫われるというようなストーリ展開も出てきてバラエティ豊かになってきたのは悪くないです。

 ミステリとしては、かなり早い段階で容疑者を捕らえ、これを尋問する場面がかなりの部分をしめます。凌然の淡々とした問いかけに次第に追い詰められていく・・・というのが見どころ。噓発見器が見せる被験者の反応を見ながら、畳みかけていくのですが、その場限りなのがもったいない。事後にもっと分析とかするもんでしょうが、まあ他のドラマとの差別化とドラマの彩り程度かもしれない。

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 そういえば、このドラマの英語タイトルが「The Lie Detective」探偵が噓つきなのかと思ったw

 最近の中華ドラマはほぼすべて英語タイトルもついてくるのですが、日本語タイトルもあらかじめつけてくれないもんでしょうかね?それを採用するかどうかは別にして、最近の邦題に頭抱えているんで、ちょっと思いついたw

 

 最後に・・・個人的にこのドラマで一番大うけしたのは、事件関係者の一人が使っている雅号が「左冷禅」なことでした。そんなもん、怪しいに決まってるwww


演 員     角 色
余 男  飾  凌 然
邢佳栋  飾  陈 虎
王 薇  飾  秦心怡
袁福福  飾  耿 宁
高玉玺  飾  莫晓杰
张 月  飾  江雅丽
崔宝月  飾  周若君
刘威龙  飾  朱世豪

職員
制片人 刘扬
導 演 张思庆
編 劇 秦海燕、牛欣炜

雲頂天宮 その1

1~12集

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 一体もう何がどうつながっているのかよくわからん歓瑞世紀制作の「盗墓筆記」ドラマ。

 とにかくこれは、この前中途半端に終わった侯明昊版の続きであることは間違いなさそうです。
 けど、延々と雪の中を歩いていくところをまたなぞっていて、どうつながっているのですかね?と言って、侯明昊版をもう一回見ようという気にはなれない。

 

 要するに呉邪、張起霊、阿寧の演員が変わっただけで、他の継続して登場するキャラは演員の交代はない。
 大ベテランの呉三省の姚橹、霍仙姑の斯琴高娃もそのまま、さらに陳皮阿四で何中華も本格的に参加しています。
 解雨臣の劉学義たちも続投してますが、ここまで演員をそろえられるんなら、なんで呉邪達だけを交代したんですかね?失礼ながら、今度の配役の交代にはなんか違うんじゃないの?と言いたくなるのです。

 それは呉邪の白澍、張起霊の趙東澤、阿寧の趙芮菡の三人がキャラにマッチした配役とは思えないからです。交代して、よくなってればまた違うんですけどね~

 白澍は「聴雪楼」の黄泉、「琉璃」の腾蛇で見てるし、腾蛇はよかったんですよね~それに出てくる気配のない最新版「天龍八部」では段譽をしてるそうですが、 どうにも今回主役感が薄い。呉邪がただ冒険好きなお坊ちゃんに見えてしまう。呉邪の持つ「邪」の部分が感じられない。
 張起霊の趙東澤も「聴雪楼」の青羽こと高夢非とかで見てます。彼の方が芸歴は長く出演作も多いようですが、私の見てないのが多い。
 この二人と映画と前作合わせて「王胖子」三回目の張博宇ではなんともおさまりの悪い鉄三角で、いろいろやらかす王胖子が「大哥」的な感じになってるんですよ。なんだかなぁ・・・

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 それに何より、呉邪と張起霊の造形が似すぎていて、収まりが悪い。

 今回の張起霊はとにかくよくしゃべるし、なぜか茶髪だし、どうにも収まりが悪い。しゃべらなくても、くるくる表情が出すぎでなんか張起霊らしくない。俳優のせいというよりこれは演出の問題だと思う。ほとんど科白なしで、さほど表情も変えずに感情表現をするというあたりが張起霊を演じる見せ場だと思うのですけどね~

 もう一人交代した阿寧の趙芮菡。今回は、呉邪がはっきりと彼女に恋愛感情を持っていて彼女の方も・・・・という設定になっています。年齢的にはバランスがとれているようですが、残念なことにこの俳優さんの造形にも組織のボス裘德考の下で大勢の手下を仕切り、修羅場にも先頭に立つプロという怖さやすごみがない。普通の「秘書」にしか見えないという書き込みを見ましたが、ほんとにそういう感じです。黒い服着せればいいというものではないんですよね、映画版の馬思純はよかった・・・
 
 話の大まかな展開は原作もあることなのでさほど悪くもないと思いたいんですが、何かいろいろ雑で詰めが甘くて興を削いでるんですよね。侯明昊版のころからそうでしたが、前作にうまくつながっていない。冒頭で呉邪が病院にいて、なぜか「青雲志」第1季の大結局を涙ながらに見ている。これ、どこにつながってる?で、メモで呼び出された呉邪がパジャマのままバスに乗って・・・とか何か脈絡がないんです。目を引く極端な場面を作ることがよいドラマ作りだと勘違いしてない?と勘ぐりたくもなります

 12集まで見て、呉邪達は雲頂天宮を探す雪山で見つけた地下宮殿の探検をしているところです。どうやら全24集のようなのに、ここまで雪の中を歩いているのがメインでちっとも盗墓シーンが出てこなかったのがやっと出てきました。後半のお楽しみだと思いたいところ💦

 今一番気になるのは、中華サイト覗いたら制作サイドの「偉い人」が「自分は知らん」と言ってるとか言ってないとか・・・作品の悪評を若い演員のせいにして逃げた某トンデモドラマの二の舞にはならないといいのですが。
 なので、これでもかなり我慢してるわけです。いやほんとですってw

 

 ちなみに

 呉邪が盗墓デビューしてからの物語を歓瑞世紀でドラマ化したのは次のようなことになっている模様。
    
 七星魯王宮  →  李易峰版 盗墓筆記第1季
 怒海潜沙   →  侯明昊版 盗墓筆記第2季 怒海潜沙
 秦岭神樹   →  侯明昊版 盗墓筆記第2季 秦岭神樹
 雲頂天宮   →  侯明昊版 盗墓筆記第2季 秦岭神樹番外雲頂前伝
        →  白澍版  盗墓筆記第2季 雲頂天宮
 蛇沼鬼城   →  曾舜晞版 終極筆記
 謎海帰巣   →  曾舜晞版 終極筆記
 陰山古楼   →  曾舜晞版 終極筆記
 邛笼石影   →  曾舜晞版 終極筆記
 大結局(上)(下) 

 大結局がドラマ化されてないわけですが、どうなってくんでしょうかね?無理やり押し込むかと思ってたけど、この順番では今さら押し込めないはず💦予想してたよりよくできていた「終極筆記」に押し込んどけばよかったんじゃないかと思えてくる・・・

 このほかに、成年版呉邪の「沙海」とか「重啓」、前伝となる「老九門」とかがあって、盗墓筆記ワールドを形成しています。これがなかなか一筋縄ではいかなくて・・・ちゃんと原作を順番に読めばいいでしょうけど、私の言語力ではとても無理。
 それに輪をかけて、歓瑞世紀のドラマ化があっちこっちしてるんで、視聴者泣かせです。

 とまあ、文句言いながら、ちょっとペースが戻ってきた中華ドラマ視聴。むかっ腹立てるのもドラマ視聴のモチベーションにはなるようですw

覚醒年代 その3

33~43集(大結局)

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 相変わらず私の見たい古装ドラマは出てこない。そんな状況で守備範囲外のドラマにも手を出しているこの夏。

 おしまいまで見ました。結論から行くと、なかなか興味深くおもしろく見終わることができました。

 

 今回視聴分では、陳独秀や李大釗たちが中国共産党を立ち上げるまでの話が次々と展開。新文化運動から五四運動前後の人間ドラマが一気に共産党結党への物語に集約されていきました。むしろ、あまりにテンポよく各地で小組が結成されていくので、これまでの物語とのタッチの違いにちょっと戸惑いました。

 ここまでは当時の中国国内や国際社会の状況を背景に新文化運動を主導した人々の思いや活動、周囲の人々を丁寧に描いていたと思うのですが、陳独秀と李大釗が難民たちと出会ってこの国を救うのには共産主義しかないと決意を固めたあたりからピッチが上がりました。

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 私の知識では登場人物の多くが軍閥などとの闘いの中犠牲になっていくはずだったので、見るのがしんどい気がしてたのです。しかし、ほとんどがこのドラマ以後の話になるので、字幕で各登場人物のその後を紹介するという形になりました。例外は陳独秀の息子二人、共に革命の途上で犠牲になっているのですが、それをイメージした映像が出てきました。この映像をよく見かけるし、新文化運動の前途を見切った陳独秀の犠牲が出ても・・・という言葉で暗澹とした展開を予想してたのです。

 でもまあ考えてみれば、これからいい国をつくるぞ!と決意を固めたところで終わる方が結党百年の祝賀にはふさわしいでしょうね。

 

 私の注目する辮髪の老教授辜鴻銘や新青年で共に活動しながらアメリカを手本と師べきと離れていく胡適らが、頑迷な人物、裏切り者的な表現でなくそれぞれ魅力的な人物として描かれていたと思います。

 

 見る前によくハグしあうドラマだと聞いていましたが、そのハグしあうのにも陳独秀が最後にちゃんと理由づけをしていました。これから一体となっていく相手とはハグする、協力し合うけど一体となるわけではない相手とは握手。ということで革命後のロシアからやってきた人物とは握手でした。まあ、そうだろうなとは思うわけです・・・(合体、合作の意味を取り違えてないといいのですが・・・中文素人)

 建党ドラマというより建党前史と言う感じの展開でした。歴史の流れや言葉は知っていても、それ以上ではなかった時代が厚みのあるものとして感じられるようになったかなと思います。

 

 ということで、次はなんか途中半端に「続く」になってた「雲頂天宮」ですか?これも古装ではないんですが、ずっと追いかけてる「盗墓筆記」の一部なのでとにかく見るのです。他にはミステリ系の「謊言真探」ととにかく古装劇の「千古玦尘」とかお試し中ですが、思い切りはまれるのがないのが寂しい今日この頃😭

 

演 員     角 色
张 桐  飾  李大钊
于和伟  飾  陈独秀
侯京健  飾  毛泽东
夏德俊  飾  周恩来
马少骅  飾  蔡元培
朱刚日尧 飾  胡 适
张晚意  飾  陈延年
马启越  飾  陈乔年
曹 磊  飾  鲁 迅
毕彦君  飾  辜鸿铭
何政军  飾  顾维钧
刘 琳  飾  赵纫兰
徐 敏  飾  汪大燮
尹铸胜  飾  吴炳湘
李 桓  飾  易白沙
周显欣  飾  高君曼
杨景天  飾  陈鹤年
杨 杏  飾  易群先
张思乐  飾  柳 眉
武笑羽  飾  江冬秀
高 爽  飾  郭心刚
沈琳珺  飾  李葆华
卢 易  飾  周作人
迟 蓬  飾  葛健豪
林俊毅  飾  赵世炎
查文浩  飾  邓中夏
封新天  飾  张丰载
侯 煜  飾  葛树贵
谭 洋  飾  汪孟邹
郑 昊  飾  董必武
舒耀瑄  飾  林 纾
朱泳腾  飾  邵飘萍
牟 星  飾  白 兰


職員
出品人 刘国华
制作人 刘国华
導 演 张永新
編 劇 龙平平

奇門遁甲 2020年版

奇門遁甲 2020年版

 

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 別に2020年版とタイトルにあるわけではないのですが、2017年の徐克の映画と区別をつけました。

 片頭の動画にも原著作者として、徐克版の脚本を書いた徐克、魏君子、楊秉佳、許少飛の名前が挙げられています。この中の魏君子は今回の映画にも制片人として参加していますから、まるきり無縁なリメイクというわけでもないんでしょうか?
 外星から来た妖怪と戦う霧隠門の活躍を描いているというところを徐克の映画から使っていますが、話の展開は全く違います。

 なお、2017年の映画についてはこちらです。    https://maimaimaigo.hatenablog.com/entry/56128932


 羅殺鎮で父の県令周守義の下で捕頭として活躍している周同。彼が罠にはめられ殺された父親の復讐のために霧隠門に入門し、絶世武芸を身につけて、復讐を果たすという単純な設定なので、話は分かりやすい。

 CGを多用しているところは徐克版と同様ですが、まあ、いろいろ「小振り」になってます。


 主人公の周同を演じるのは賀鵬。この人、「陳情令」で温晁という嫌われキャラを演じていて、しっかり顔を覚えていました。ほんと憎たらしいキャラでw

 今回は最後は「ジェダイマスター」?

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 この映画の展開を見てると、初めの方で周同が紙の人型(魏嬰が使ってたアレ)をいじっているので、なんとなく「陳情令」を思い出しました。その後も、調子よくのりのりで捕頭をしていた周同が敵方に父親を殺されさんざんにやられ逃げ惑うとか、何か「陳情令」の魏嬰と温晁をひっくり返したようなエピソードをわざと賀鵬に当てているんではないかと勘ぐってしまうんですよね。

 

 この映画では敵は人の体を乗っ取る妖怪なのですが、それと戦う霧隠門の存在は秘密、事件に出くわした一般人の記憶は消すとか、中華ドラマ方面ではわりに出てくる「メンインブラック」の設定。古株SFドラマファンとしてはここは「謎の円盤UFO」ですか?

 

 コンパクトにまとまったネット映画で、あれこれ突っ込みながら結構楽しく見られました。どうやらネット映画を楽しむ基本は細かいことは気にしないで、肩の力を抜いて気楽に見るということかもしれません。


演 員     角色
贺 鹏  飾  周同
林妍柔  飾  小跳蚤
岳 辛  飾  洛君
高 雄  飾  周守义
安唯绫  飾  波波 
王洪千  飾  大师兄
徐绍航  飾  戏法哥

 

職員
導 演    项秋良、项河生
編 劇    杨秉佳
制片人  呉斌、有為、魏君子
視覚指導 钟智行
音楽総監 金培达

狄仁杰之幽冥道・狄仁杰之飛頭羅殺

狄仁杰之幽冥道・狄仁杰之飛頭羅殺

 

 2018年の幽冥道と2020年の飛頭羅殺。

 いろんな人が演じているアクション系w狄仁杰の中で、同じスタッフとキャストによるシリーズになっている二作です。

 

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 「幽冥道」は投獄されていた狄仁杰が事件解決のために武則天に召しだされるという劉徳華の映画「狄仁杰之通天帝国」を思い出させる冒頭から始まりました。でも、あちらの映画ほどそこを突っ込むわけでもなく、さっさと探案に出かける狄仁杰と仲間たち。

 轩胖儿の小説「神探狄仁杰之陰兵借路」が原作で、そのタイトル通り。夜に荷物を運ぶ幽兵の一団、それを見た人々が次々砂となってしまうという奇怪な事件の謎を解くのが命じられた事件です。

 これに関わってくるのが唐に滅ぼされた魯国の王子たち。魯王と言うと思い出すのは「鬼吹灯之精絶古城」、そういやこちらでも幽兵が出てきましたっけ。狄仁杰に協力する武芸者李小侠が梁冠華の「神探狄仁杰」系列の李元芳を思い出させます。
 と、何かあれこれ思い出させてくれる展開。この狄仁杰が事件を分析するのはプロファイリングもどきですが、最終的に事件を解決するのは直感。そして、武芸の腕が立つのでアクションシーンでラストを迎えます。

 

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 もう一本が「飛頭羅殺」。こちらはでかい頭が飛んできて武則天が主催する七廟大典を襲います。それを何とかしろと命じられた狄仁杰がまた探案に乗り出します。
 こちらは趙又廷の映画「狄仁杰之神都龍王」を思い出させる展開になります。でも、とある人物の首から針を抜くと変身がとけるというのは劉徳華の方の映画で、陳暁が李冰冰になってましたっけ。

 そして、こちらも唐に滅ぼされた国の遺児、幻覚や傀儡の集団との闘い、傀儡になっている亡き身内との対決と「幽冥道」と同じパタンで話が展開します。
 味付けは変えてあるんですが、続けてみたせいで、なんじゃwとなってしまった。

 

 共に評価を見ると「演員は悪くないが脚本が~」というのと、「話の展開は悪くないが演員が~」というのが両方あって笑ってしまいました。まあ、どっちの言い分も分からないでもないです。

 

 確かに脚本はちょっと雑じゃないか?と思うところはあります。例えば、「飛頭羅殺」の冒頭、呼ばれて洛陽に戻ってきた狄仁杰がいきなり城門のところで陽春麺を食べてる。それは上官婉と共に宮中から来たらしいが、それだけ彼の現れるタイミングがわかっていてなぜ城門の守備隊には知らされてない?とか細かいこと言い出したらキリがない。そもそもこれは武則天のいつの時代なんでしょうね~とかもう突っ込むだけしんどくなる。

 けど、これはいいたい!このプロファイリングもどき、何の役にも立ってない。だいたいその📌はどうしたw

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 とまあ、あまり細かいこと言わずに見てる分には結構おもしろいし、狄仁杰なのにアクションシーンは多いし、幽兵だの傀儡だのでかい空飛ぶ頭だのホラーぽい要素も悪くはないです。

 でもやっぱり二つ続けて見るのはやめた方がいいと思います。確かにシリーズ感はするんですけど、ちょっと行き過ぎ?

 

幽冥道
演 員     角 色
罗立群  飾  狄仁杰
何文辉  飾  阿 苏
阿依古丽阿不都拉  飾  月 奴
李若希  飾  上官燕儿
李奕增  飾  李少侠
脑门额尔德尼  飾  章旷发
杨 永  飾  周 踪
杨恭如  飾  武则天
黄一飞  飾  黄钕舟

職員
出品人 小黄瓜、黄璐璐
制作人 胡小鸿、黄璐璐
監制・編劇  林珍钊
導 演 黄河

 

飛頭羅殺
演 員     角 色
罗立群  飾  狄仁杰
李若希  飾  上官燕儿
郑文森  飾  鬼影忍者
穆 萨  飾  赫连休屠
吴子竞  飾  方策
董鈊乐  飾  小碗姑娘
杨恭如  飾  武则天
张春仲  飾  国师

職員
出品人 刘朝晖、黄璐璐、王建章、陈武东、蒋浩、米乐
制作人 黄璐璐、胡小鸿
監 制 林珍钊
導 演 黄河
編 劇 张圣帆

覚醒年代 その2

16~32集

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 映画中心になっている中華ドラマライフですが、こちらも着々と視聴しております。でも、ほんとに私向きの古装劇出てこないですね~

 

 ドラマは1919年の五四運動まで時間が進みました。

 北京大学の教授と学生たちの動きを中心にこの時代を描いているドラマ。著名な革命家や政治家が次々と登場、彼らのその時代の活動や思想がドラマで活写されています。

 社会的な動きや背景はもちろんですが、このドラマはやはり登場人物やその家族たちの相互の関係や人間ドラマに見ごたえを感じます。

 第一次世界大戦戦勝国の一つとなった中国が、敗戦国ドイツが持っていた山東省における権益を取り戻そうとしますが、その思いは踏みにじられ、一気に学生たちを初め、様々な人々が立ち上がり、デモやストライキ等の行動に出ます。

 

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 その中で、陳独秀は20年は政治については語らないと言っていたのがもうこれ以上黙ってられないと政治的にも声を上げるようになります。

 学生たちの活動が盛んになるにつれ、学生たちの信望を集める陳独秀や蔡元培に対する個人攻撃も激しくなります。

 

 改革派の動きを潰そうという勢力と北大の教授や学生たちの抵抗のドラマなどはまさに丁々発止のやり取りはなかなかスリリングで興味深く見ることができました。

 

 陳独秀の息子たちの父親に対する反発は、外で自由だ平等だと言いながら、家庭内では独裁者だというところにあるようですが、次第に長男延年との間に理解が生まれてきています。

 学生たちの活動が先鋭化すれば、政府からの締め付けも激化。蔡元培は逮捕された学生たちを解放させるために自ら北大の学長を辞職します。

 学生や労働者の運動は全国各地で起こり、その先頭に立つメンバーには北大の人々や北京を去った毛沢東周恩来などもいます。

 このあたりからどんどん学生や労働者の運動も激化、弾圧も強まっていくわけです。

 相当に厳しい時代を描いているし、取り上げている場面、登場人物も多いのですが、脚本がうまく組み立てられていて、とっ散らかった印象は受けません。初めて知る話も多く、ドラマの展開を十分に楽しんでいます。 

 

 学生たちが勉学だけでなく、生活費も自分たちで食堂や洗濯などで稼いで共同生活をしようという工読互助社という試みが行われます。こういう若者たちの組織があったというのは初めて知りましたが、若者たちが新しいことに挑戦し、挫折し、そこから次を模索する姿を見ては「若いっていいな~」と思う年長者。

 

 ということで、4分の3を視聴したところです。

 

 他にも何かバランスの取れるようなドラマも見たいですが、これがまた難問なんですよね~

 もうしばらく映画中心にしながら、お試しいくつかしてみたいと思います。なんか見つかるといいんですけどね~