江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

唐朝詭事録之西行 その2

7~16集



 「唐朝詭事録之西行」と「少年白馬酔春風」の2作で、気分良く中華ドラマタイム堪能中です。

 

 今回視聴分というか、こちらに取り上げるのは二つ目のエピソード「件作之死」と三つ目の「風雪摩家店」になります。実はその次の「千重渡」も見ちゃってるんですが、どうにも区切りが悪くてこのままでいくともっと先まで行ってしまいそうなんで、とりあえず少し戻ったところで一区切りしました。
 つまり完全に更新追いしております。二作同時に更新追いというのも、最近では珍しくないですか?

 

 第7集冒頭で、皇帝が退位、太子が新しく帝位につきました。それでも相変わらず朝廷は公主派が多数を占めている。そんな状況で、蘆凌風がとっさに公主に対して「娘!」と叫んでしまったのがただですまされるわけがありません。
 「降魔変」の謎を解いて、太子と公主の命を救った蘆凌風と蘇無名でしたが、蘆凌風と公主の関係を新皇帝に知らせた蘇無名はまたしても官職を解かれ、蘆凌風は事件の捜査に落ち度があったとして思い切り僻遠の地らしい寒州雲鼎の県尉に左遷されてしまいます。長安で蘆凌風を片付けるのはまずいけど、僻遠の地ならば何とでもごまかせるという太子改め皇帝一派の計算ですかな。

 というわけで、二人はそれぞれに長安を離れ、西へと向かうことになりました。

 

 蘇無名がまずやって来たのは拾陽県、そこでは前作の「黄梅殺」で妻を殺したと疑われ蘇無名一行に助けられた独狐遐叔が県令に任じられていました。不運なことに、彼はまた連続殺人事件に巻き込まれ、蘇無名の力を借りることになります。

 今回の話は件作独孤羊が人形に殺されたという事件が発端となります。新米の県令を軽く見ている地元捜査官一同というところに、蘇無名が登場、早速独孤遐叔を助けて事件の解明に乗り出します。
 やがて、蘆凌風たちも合流して大活躍という流れです。

 

 今回のゲスト出演独孤遐叔の韓承羽、亡くなった彼の妻にそっくりな独孤羊の妻春条の奚望は前作に続いての登場。独孤羊には王茂蕾、その母曹恵には「上陽賦」で王皇后を演じていた史可。この二人、すばらしいです。

 



 息子の死を知って慟哭するのはもちろん件作の任務をやりとげる史可の曹恵が何と言っても迫力いっぱい、今回の事件には盗墓要素とかもいろいろな要素も盛り込まれていましたが、この母子に春条を含めた件作一族の三人に話を持ってかれた感じがしています。

 

 

 独孤遐叔と別れた一行はさらに西へと向かいます。

 ここから「風雪摩家店」パート。

 やって来たのは人気のない山中にぽつんとあった旅籠、雪のためにここへ泊るしかなくなった旅人たちが次々とやってきます。店も客たちもなんか怪しげなのはお約束。この店の女主人は客たちに「ロシアンルーレット」を持ち掛け、自分が死んでしまいます。
 そこへ、雲鼎県の県尉だと自称する龍太が部下二人を連れて登場。殺人事件があったことを知られまいとする一同との知恵比べの一幕が展開します。

 この怪しげな旅籠の正体は?客たちの正体は?と、ここでもいくつもの謎に取り組むことになります。

 

 いかにも能吏然とした龍太を演じているのが印小天、この前に見ていた「顔心記」の変身版顔南星とは同じ人とは思えないくらい。客の一人で書生らしい姜威は李汶翰。この人見るのは「熱血書院」の太子以来・・・と言っても誰も見てないだろうな💦王一博と同じUNIQのメンバーといった方が通りがよさそうですねw 

 

 

 とうとう蘆凌風を狙う刺客も登場し、だんだんと事件は複合化、複雑化してきました。

 事件の経過と謎解きを楽しめるのはもちろん、配役陣の演技を楽しめるのはうれしいところです。変にひねってないのもこの際長所に見えてきます。ひねりまくったドラマは大好きなんですけどね~最近ひねり損ねた感じのドラマによくぶちあたって、ちょっと食傷気味なのです。

 

少年白馬酔春風 その1

1~11集

 

 去年の正月に見ていた「少年歌行」の第2季ということになります。でも、内容的には「少年歌行」の主人公たちの親世代を主人公にした青春ドラマです。中華サイトを見ると「少年歌行爸爸篇」などと表現されていて、まさにその通りです。

 

 ドラマは「少年歌行」と同じく主人公の店から始まります。こういうところは視聴者の見たい気をくすぐりますねw

 

 今回の主人公は百里東君、彼は鎮西侯府の小公子、特に祖父には溺愛されているおぼっちゃま。彼は武芸や政治には興味がなく酒を醸すのが得意。というのは表向きで、彼は天生武脈を持って生まれ、すでに失われたと思われた西楚剣法を人前で披露し、注目の的となる。
 彼には将軍府の息子で幼馴染の葉雲がいたが、彼は父の将軍が讒言にあって殺され、一族は流罪となってしまう。百里東君は「僕は酒仙、君は剣仙になって、江湖を渡り歩こう」という子どもの頃の約束を大事にしている。
 中の人は侯明昊、彼はほんとにアニメから抜け出たようですね。

 

 その葉雲は生き延びて、葉鼎之と名を換え、両親の冤罪を晴らし仇を討とうとしている。彼も天生武脈の持ち主で、武芸の達人。派手な登場をする百里東君に比べて、見せ場が少なめ?まあ、葉鼎之のキャラ的には仕方ないかな?今後に期待です。
 こちらは最近活躍の目立つ何与。

 この二人が主人公なのですが、このほかに司空長風他の「少年歌行」にも出てきた人物が若い姿で登場してくるほか、「少年歌行」メンバーの親(予定)のキャラもたくさん出てきます。

 

 このドラマそのものは最初の舞台設定さえ見ておけば、単独で見ても何も問題はないです。「少年歌行」より前の時代を扱っていますから、そこは便利。

 でも、やっぱり前作を見ていると「百里東君、出てたよね~」とかなってくるのは当然だし、二つに共通するキャラの関係を知るとなおドラマが楽しく見られるのは間違いない。ということで、ちょっと前作つながりの話。

 

 百里東君を天啓城にある李長生の稷下学舎の門下にしようと現れたのが大安帝の息子で七番弟子蕭若風です。演じるのは白澍。彼は「少年歌行」では蕭凌塵を演じ、親の仇を討ちにさっそうと登場してきました。この時、殺された琅琊王というのが今回彼が演じている蕭若風ということですね。「少年歌行」は明徳帝が弟の琅琊王を死に追いやったところから、話が始まっていました。今回のドラマでそこの話まで進むかどうかはわかりませんが、こういうのがわかっているとやはり見る気がましましになります。

 

 こちらは現在形で親の仇を討ちに再び天啓に戻ってきた葉鼎之は百里東君にそれとは名乗らないままに、再び親友となっています。

 配役的には、若い演員陣のイキの良さがよいです。同時に呉岱融をはじめ、言杰、李解、修慶、黄奕らベテラン勢の顔ぶれもうれしい。

 ドラマは華々しく登場した百里東君には李長生の稷下学舎、北离に滅ぼされた故国の復興を狙う天外天等々が接近。とりあえず稷下学舎に入ることにはしたものの、学園系ドラマお馴染みの入学試験が絶賛開催中。

 

 前作同様、ドラマ展開は早いし、登場人物もあふれかえってます。挿入歌もやっぱり多い。戦いの場面は空中シーン多めで、華麗なCGとワイヤアクション盛りだくさんで見せ場たっぷりです。

 そこに美形キャラがぞろぞろというところで、とにかく華やかな画面です。私の目がおかしいのかどうも若手女性キャラの見分けがつきにくいのに閉口してます。男性キャラの方は衣装や造形にアクセントがあるので、そんなに困らないんですけどね・・・

 ということで、「唐朝詭事録」とは全く違った雰囲気のこちらも楽しく視聴中です。

顔心記 その3

31~40集(大結局)

 

 時間的にはギリギリセーフという感じで視聴終了しました。

 ミステリというより手の込んだ設定のラブストーリメインというところでしょうか?
 いわゆるラブコメとはちょっと違う雰囲気ですが、楽しくみられました。

 ミステリ要素については、癸草案件の追及部分はちょっと薄め。江心白たちが追う相手はいよいよ大物になってきますが、「犯人」の方が次々と出現してくる感じです。登場人物たちはとことん謎を追っています。でも、視聴者的にはすべて見えちゃってる展開なんで、いっしょに謎を追って行く楽しみは少なかった。

 

 その分、どうなっていくのかとハラハラしながら見ることができたのが、主人公たち3カップルの恋愛模様に、江心白と顔南星のそれぞれが抱える身体的な状況はどうなっていくのかというあたり。

 

 癸草案件の黒幕は、江心白たちの捜査が身近に迫ってくるにつれて、顔南星を人質にしたり彼らの秘密や人間関係を悪用したりしてきますが、なんというか無駄なあがき?

 

 恋愛関係では余計なお世話ばかり焼いてた皇后に、頑固なわりに佞臣にあっさり一服盛られてしまって主人公たちを追いつめることになった皇帝とか、身分が高い人物には大した役割は与えられず「悪人ではない」程度の扱いです。でも、江心白や商別离たちは彼らを動かし、目を覚まさせるために大いに苦労させられています。ほんに迷惑なことです。

 

 庭州でのエピソードに登場してきたのが白魭帮の幇主白魭。彼は顔南星を妻にしようとして失敗、彼女を追って都までやってきて店で押しかけ店員となります。ところが、彼は癸草の闇取引に関わっているので、顔南星をまずい立場に追い込むことになってしまいます。で~
 ということで主人公グループの代わりに不幸キャラを背負い込んだとしか言えない存在のキャラだった…というと言いすぎ?

 

 顔南星の変身は今回視聴分も3人、子役の傅鉑涵は「且試天下」では韓朴を演じてました。母親の死という場面で登場したのが胡杏儿、「那年花開月正圓」の胡咏梅が忘れられません。この場面に彼女をキャスティングしたのがさすが!と言いたいです。
 そして、最後の一人は恬妞が演じる老女。ちょっと恬妞には気の毒な気もしますが、この時顔南星はいつものようにもとに戻れなくなってしまったというさらに気の毒な展開。江心白と再会し、元の姿を取り戻すまでにさすらう話がかなり長く描写されます。元の姿を失い老人となってしまった顔南星の絶望と江心白の何がなんでも見つけてやるという思いが交差し感動の再会場面となりました。
 さっさと再会させて、エンディングに突っ込んでもよかったと思うのですが、苦労が多いほど愛情が盛り上がるというところでしょうか?

 なんというか王子様とか王子様のキスで魔法が解けるとかいうおとぎ話的なものを思い出してしまったw

 

 羅雲煕というと「長月燼明」の人気が高いようですが、わたし的にはの江心白の方がずっとよかったです。取り立ててコミカルな演技をしているわけではないのですが、片眉をぐっと吊り上げて見せる表情なんかが楽しかったです🤨

 宋軼の顔南星は変身することが見せ場にもなっているので、演員的にはおいしいのかおいしくないのか?ただ、彼女の演技を見ていると、ずいぶん癖のつよい変身後キャラをアクセントにして、顔南星の賢さと可愛さをうまく見せてくれた気がします。
 
 このドラマの3カップルはそれぞれツンデレ気味でスタートでしたが、急速にデレデレになってしまってもべたべたバカップル化しなかったのがよかったです。でも、みんなかわいかったw

 



 温峥嵘と何中華が演じた江家の親世代の方が、彼ら子ども世代よりずっとデレデレしてたようでもあり、こういうコミカルで軽みのある役をしてる何中華見るのも久しぶりでうれしかったです。めんどくさい師父だの天帝だのばかり見てるのは正直つらいんですよね~

 最後は大団円で終了。これからの6人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ・・・というところ?だといいんですけどw

 

演 員     角色
罗云熙  飾  江心白
宋 轶  飾  颜南星
陈 瑶  飾  江桫椤
丞 磊  飾  商别离
黄日莹  飾  佟赛儿
古子成  飾  柳若骞
唐 曾  飾  南霁风
管梓净  飾  姚乾书
洪 尧  飾  白魭
黄小蕾  飾  鬼医娘
何中华  飾  燕青云
温峥嵘  飾  王女
曹卫宇  飾  裴潾甫
刘天佐  飾  曹掌柜
邓 凯  飾  严碧清
苑琼丹  飾  万俟
王一菲  飾  迦耶
崔 奕  飾  包夫人
王成思  飾  颜南星
程 潇  飾  颜南星
张榕容  飾  颜南星
印小天  飾  颜南星
李嘉琦  飾  颜南星
胡杏儿  飾  颜南星
恬 妞  飾  颜南星
金泽灏  飾  郗昭明
李明峻  飾  颜南星
傅铂涵  飾  颜南星

出品人     龚宇、王晶
制作人     王晓燕、郝广云、王晶
监 制     王晓晖、杨蓓
导 演     于中中
编 剧     胡蓉、姜宁、何雨桐、陈璐莎、邹藜、刘菁
艺术指导    王晶
美术设计    栾贺鑫
动作指导    范一竹、张乐
造型设计    艾闻
服装设计    钱振
视觉特效    张卓

 

唐朝詭事録之西行 その1

1~6集

 

 待ってたんですよね~おととしの「唐朝詭事録」の第2季、もろに続編です。主人公グループはおろか、以前登場したゲストキャラまで同じキャストで制作されていて、うれしくなりました。

 

 話も全くの「続き」
 前作で起こった事件や解かれた謎、人間関係なんかはそっくりそのままに話が始まっています。ここから視聴スタートしたとすると、ちょっと「え?なんのこと?」となるかもしれないです。まあ、気にせず見ていけば、すぐにドラマ世界に入り込めるはずです。

 今回も「降魔変」「仵作之死」「風雪摩家店」「千重渡」「通天犀」「雲鼎酔」「上仙坊的来信」「供養人」の8つのパートから構成され、初日配信分で「降魔変」が終わりました。

 

 登場人物は、お馴染みの主演グループ5人に加え、対立する公主と太子、皇帝も登場。早速、公主と太子が表向きは何事もないように繕いつつ激しい権力争いを続けています。舞台は唐代、この二人は誰になるんでしょうねえ~あまり史実にこだわることはないタイプのドラマです。気にし出すと髪の毛搔きむしらなけらばならないでしょうw

 



 「降魔変」は公主の命を受けて、画師秦孝白が成仏寺で制作している壁画「降魔変」から魔王が抜け出してきて、人を襲うという事件からスタートしました。この事件の解決のために皇帝は墓守に左遷していた蘇無名を呼び戻し、大理寺少卿の蘆凌風と共に調査を命じます。早速、蘇無名と蘆凌風の二人には公主と太子から接触があるわけですが・・・

 ともかくこの事件は秦孝白が描いた作品が素晴らしい出来栄えなのに、最後に仏やら魔王、魔女等々に目が入れてないのはけしからん、期日までにちゃんと目を入れて完成させろと命じられます。しかし、秦孝白は筆を取っては投げ出しを繰り返し、一向に絵は完成しません。

 この怪しげな画師秦孝白を演じているのが于毅。やっぱりいい面構えでうれしい。思い切りうさん臭く、でも画業にかけては天才的で妥協をしない。そして・・・このキャラに、「霊魂擺渡」の趙吏を重ねたくなって仕方がなかったです。作品ファンとしては「霊魂擺渡」で夏冬青だった太子役劉智揚との絡みを期待したんですが、残念ながら同じ場面に登場してるだけにとどまりました。



 公主サイド、太子サイド、それぞれが企みあう中、最後の決着はこの降魔変の壁画の前で行われます。なかなかバラエティに富んだアクションシーンが楽しめました。

 このドラマ、取り立てて派手なCGでの演出があるとか、大規模な戦闘シーンが繰り広げられるわけでもないのですが、視聴者に見せたいツボを心得てると思うのです。

 

 蘇無名のもったいぶった話ぶり、羅凌風のかたくるしさとかは第2季に入ってますますパワーアップした感じですが、他の登場人物もそれぞれのキャラを誇張した感じの造形がされています。ただ、見かけだけに騙されてはいけないということもありましてw

 例えば、黒子演じるこんなキャラとか・・・💦


 
 すべてのキャラも演技も美術方面も含めて劇画的というか誇張されている感じもして、全体的にキッチュな雰囲気に出来上がっています。

 CGで作られている怪物や背景なんかもそこそこでとどめて作り込みしすぎていない感じが好ましい。無駄にお金をかけてCGで壮大な背景を作り込んだりしても、脚本でぶち壊しになってしまったという例も多々ある中、これはその辺もそこそこにして、かえってよいうさん臭さ、安っぽさというものを見せてくれているのではないかと思います。決して手を抜いてるとか、低予算だということではないのですが、やりすぎない、寸止めにするという力加減が私好み。そして、何より大切な謎解き部分がしっかりしてる。

 

 怪異を扱ったドラマではありますが、蘇無名や羅凌風のモットーは「この世に怪異なんてものはない」ということで、怪異より恐ろしい人間のドラマが今季も期待できそうです。

 

 「少年歌行」第二季の「少年白馬酔春風」も一日遅れで始まったことだし、忙しくなりました。
 第二季って、他の作品と比べられるだけでなく、「身内」と言っていい第一季との比較が何よりきついわけで、この二作はどうなるんでしょうね?

 第一季でもう青息吐息へたってしまって、更新追い躊躇している「長相思2」なんてのもあるわけですが💦

 まあ全部配信されたら3倍速ぐらいなら見るかもしれない・・・かな?あくまでも好みの問題です💦💦💦
 

顔心記 その2

16~30集

 

 あっという間に30集!こりゃいかんとあわてて、感想文書きだしました。

 やっぱりこのドラマ、見やすいんですよね~ざっくり言ってどうやら3組の恋愛話に、主役カップルが抱える人には言えない状況が招く出来事あれこれ、そして彼らの親世代から始まる「癸草」をめぐる巨悪の追及、ついでにそれぞれの一族の話も混ぜて進みつつ、気がついたら30集まで来ていました。

 

 今回視聴分では江心白の話は父親の仇を討つことも含めて、とにかく癸草で儲けている人物を追及するというところに重点が置かれていました。顔南星は自分の開いた店を経営する一方で、江心白に協力しています。

 そのうちに二人の距離が接近、河蛮で一度結婚式を挙げているのですが、あれは捜査の一環だったとかでご破算にして、二度目の式を挙げています。はでな見せ場になる結婚場面を繰り返すのは、作劇的にはおいしそうですw

 

 江心白に敵意剥きだしだった商別离も江桫欏も、それぞれの誤解や思い込みがとけて、癸草で儲けている高官たちの追及に協力をするようになって関係改善。これからこの二人も恋バナ本格化ですかねw

 

 斜に構えてる感じの商別离はまっすぐに彼に向ってくる佟賽儿と気持ちを通わせるようになりました。おまけにかつて敵の捕虜となったときに鼻を削がれ、以後仮面をつけていましたが、顔南星の手で鼻の復元に成功しています。顔南星、どれだけ有能なのかw

 

 江桫欏にはうっかり婚約してしまった高官のしょうもない息子厳碧清がいて、結婚を迫られています。母親が王家の家督を継いでいるのだから、自分だってと思っている、彼女は翰林院の学監でもある厳碧清の祭酒である彼女をコケにしたような態度や高官たちの女性差別と闘い続けています。

 

 この江一家というのは、母がこの王朝唯一つの異姓の王家の主で、江心白の父親郗昭明は明言されていませんが駙馬ということだったようです。 郗昭明が罪人とされ追放されて死んだこともあってか、心白は母親の姓を継いでいます。そして、妹の江桫欏は、このままでは対面が保てないとかなんとかで再婚させられた燕青雲との間の娘ということになりますが、こちらも江姓ですね。
 母系家族という形が、はっきり出ているのはちょっと珍しいでしょうか?

 

 で、江桫欏は奴籍の柳若騫に好感を抱くようになってきました。ともに差別に苦しんでいるわけですが、この関係にはさらに障害が多そうです。

 まずは彼女の婚約を潰さないといけないわけですが・・・相手は背景のめんどくさそうな厳碧清ですから、大変そうです。この厳碧清を演じている鄧凱は「長風渡」や「少年歌行」なんかでもめんどくさいキャラ演じていたんですよね~またですか?

 

 江心白たちはまず癸草案に関わっていた朝廷の高官たちの罪を皇帝の前で暴くことに成功します。この皇帝、特に切れ者という感じも暗君という感じもしない。けど、どうにも頭固そうですなw

 

 そして、江心白は高官たちのさらに背後にいる巨悪の手がかりを求めて、庭州へと出発します。一度は都に残ることに同意した顔南星も彼の後を追って、庭州へとやってきました。

 無事再会もできたし、巨悪の本拠庭州を舞台に最後の闘いが始まるというところで残り10集でしょうか?

 ここまでで、顔南星は三回変身しています。婚礼の夜に変身してしまったのが、印小天なんです。彼は王成思のように一目見ただけで吹き出したくなる外見ではないんですが、とにかくおもしろいんです。誰がこんなキャスティングしたんだと、けらけら笑い続けてました。
 二人目は、若手の李明峻、「三千鴉殺」の鏡の精でしたね。ただ、彼の登場場面には印小天ほどのインパクトはなかった。

 もう一人は李嘉琦、辣目洋子です。彼女に変身したことで、顔南星の秘密が佟賽儿と柳若騫にも知られることになってしまいました。こちらも顔南星が変身したというより、いつもの李嘉琦が出てきたという感じで、なんかかえって違和感がなかったような?

 

 そろそろ待機してるドラマの配信開始が近づいてきたので、ちょっと焦ってきました。でも、このドラマならさらっと見終われそうだと思っているのです。信頼を裏切らないでくれるとハッピーなのですけど~大丈夫ですよね。

八角籠中

八角籠中

 

 昨日書いたご紹介したい二本のもう一本は、こちらの「八角籠中」

 

 前回の「不虚此行」が主人公が自分自身の内面を見つめていく、言うならば内なる自己との闘いを描いた作品なら、こちらの「八角籠中」は徹頭徹尾、外と闘い続けている感じです。でも、結局語られているのは、主人公の内面の絶望と救済ではないかと思われて、私の中では去年見た映画の中では、この二本がどうしても一組になって出てくるのです。

 

 あちらが「胡歌の好きそうな・・・」なら、こちらは「王宝強の好きそうな・・・」という組み合わせでもありまして💦

 

 王宝強が脚本も書き、導演も主演もした作品。実際の事件を元にした映画だそうですが、こんなに不運が続く人が実在すると思うと気の毒でならないです。「唐人街探案」とは全く違う王宝強の演技はもちろんですが、少年たちの演技にも注目したいところです。

 

 

 王宝強が演じている向騰輝はとことん運の悪い人物。元々有望な格闘技の選手だったが、コーチや仲間に裏切られて選手生命を絶たれ、ついには獄に入ることになってしまう。
 砂の採取場を経営していたが、それにも失敗。詐欺師にのせられて、補助金目当てに少年たちを集めて格闘倶楽部を編成したが、言い出しっぺの詐欺師は逮捕され少年たちと彼だけが残される。

 浮浪児同然の子どもたちを見捨てるわけにもいかない向騰輝は彼らに格闘技を教え、鍛え上げ、それで金を稼がせ始めます。

 

 そこから、山あり谷あり・・・ちょっとうまくいきかけると信頼していた人物に利用され、裏切られ、子どもたちの中に有望な選手が生まれてくると世間からえらい勢いで持ち上げられたかと思うと、またどん底まで突き落とされる。世の中にいい人なんかいない、そんな人生の中で彼はすべての希望を失ってしまいます。

 

 最初からそういう向騰輝について格闘術を学んできた二人の少年の人生もまた、彼と同様に山あり谷あり。彼らがどう人生を立て直すかというストーリにはやるせなさと憤りがあふれています。

 

 とことん貧しく、困窮している少年たちや有望な選手を潰して儲けようとする人間たち、不正を働く者や詐欺師たちの姿もこれでもかというくらい描かれています。不器用にしか生きられない向騰輝たちとは対照的な存在が彼の周囲にあふれ、彼らを侵食してくる感じです。

 

 実在の事件がモデルということで最後に、彼の名誉が回復されて云々というクレジットが入りましたが、なんらかの権力を持つ人物たちはほぼろくでなし、世間の人々は無情というこんな映画、まあよく作れたなという気もしてしまいました。

 こちらの映画の王宝強は、楽しいキャラでもないし、めちゃくちゃ強くもないです。そっちを期待される方にはお薦めしない方がよさそうです。

 

演 員     角色
王宝强  飾  向腾辉
陈永胜  飾  马虎(成年)
史彭元  飾  苏木(成年)
王 迅  飾  王凤
张祎曈  飾  苏木姐姐
胡浩帆  飾  苏小步(成年)
马 虎  飾  马虎(少年)
周德柏文 飾  苏木(少年)
肖 央  飾  王敬福
刘 桦  飾  酒吧李总
李 杨  飾  李校长
李 晨  飾  谢理事
李 梦  飾  主持人
释彦能  飾  CJ俱乐部老板

出品人    王建永、王宝强
制作人    刘勇
监 制    彭惠鸾
导 演    王宝强
编 剧    七七、王宝强
艺术指导    孙立
动作指导    庄元章
造型设计    吴里璐
视觉特效    刘芹

不虚此行

不虚此行

 

 順調に「顔心記」視聴中です。このペースなら、「唐朝詭事録」「少年歌行」の新作までにはクリアできそうです。

 ということで、去年見た映画二本ご紹介。
 趣味に走ってます・・・

 

 まず一本目の「不虚此行」は昨年、胡歌と呉磊が共演というので、話題になっていた映画です。それだけじゃないのはもちろんですが・・・視聴後、一番目に出てきた感想が「いかにも胡歌が好きそうな」でしたw


 胡歌が演じているのが自信喪失した売れない脚本家聞善です。彼が、自分を見つめなおして立ち直っていくというストーリ、東京や上海の映画祭に出品された作品です。

 聞善は普通の人々を描く脚本にこだわりを持っていますが、ドラマチックなドラマが書けてないと批評されています。
 彼は、葬儀場で遺族から依頼をうけて弔辞を書く仕事で生計を立てています。彼は弔辞を書くために、故人の遺族や友人に話を聞くことで、さまざまな人生に出会うことになります。彼らの人生を知ることで、聞善は自己肯定感を取り戻していくのです。

 家に帰った聞善の愚痴を聞いたり、叱咤激励したりするのが呉磊の演じる小尹です。

 この小尹と聞善がどのような関係なのか、というのがこの映画のポイントの一つでしょう。だから、言いません🤐

 

 余談ですが、「琅琊榜」関係では、この映画には、もう一人、「琅琊榜弐 風起長林」で長林王庭生を演じた孫淳が聞善の師として登場しています。

 私的には、黄磊や白客が出てくるのもポイントが高い。

 

 画面作りはあくまでも静かで、BGMもほとんどないです。いうならば、地味?

 

 死そのものを扱った映画ではないですが、故人を話題にする場面が大部分を占めると言っていいと思います。でも、彼らの人生は主人公を通してみな肯定的に描かれ、彼に影響を与えていく展開で、暗さは感じなかったです。


 私は、ほぼ聞善の表情を追うだけでも、映画を楽しむこともできたのですが、好みのわかれるところだと思います。けど、一度は見てみる価値はあるんじゃないでしょうか?

 

 

演 員     角色
胡 歌  飾  闻善
吴 磊  飾  小尹
齐 溪  飾  邵金穗
娜仁花  飾  方阿姨
甘昀宸  飾  老陆
黄 磊  飾  王先生
扈耀之  飾  万小勇
白 客  飾  潘聪聪
孙 淳  飾  老师
杨庆生  飾  饲养员
龚蓓苾  飾  王太太
赵 倩  飾  万晓梅
萧李臻瑱 飾  飞飞

出品人     曹保平、李捷、蔡元、徐天福、刘璐、曹颋
制作人     毛楚潇、梁同裕
监 制     曹保平
导 演     刘伽茵
编 剧     刘伽茵
摄 影     周文操
配 乐     李衡
艺术指导    扈耀之
美术设计    范亚辉
造型设计    张玮辰