1~13集

古龍の「大地飛鷹」を原作とするガチ武侠劇です。
中国のドラマには厳寒雪山系とか灼熱砂漠系、じめじめ熱帯森林系とかいうジャンルがあるといつも思っているのですが、こちら間違うことなく灼熱の砂漠を舞台に、武打シーンが連続する私好みのドラマ。
ところが、わずか13集なのに、見終わるのに時間がかかってしまったのです。
冒頭で砂漠に三十万両の黄金が隠されたという話が提示されたことと、章家鏢局で幻覚をもたらす毒を盛られ一族が滅ぼされてしまったという二つがドラマの背景になります。詳しいこと言わないのが古龍のストーリw
この章家ジェノサイドの捜査のために砂漠に派遣された七品錦衣衛朴鷹、実家の滅門を知って嫁ぎ先の唐門から復讐に戻ってきた章路遙の二人によって話が動き出します。
彼らを迎えるのが涼州の副使虞侯らです。虞侯は上司であるひたすら大将軍を慕い、砂漠を守る立場でありますが、ずっと都風にあこがれ、砂にまみれながら都の文人のようなぞろりとした格好をして、偽物のブランド箏を演奏して悦に入ったりしている厨二キャラ。久しぶりの陳坤が、このなげやりで人生なめているような、かといって誠実な人物でもあるようなこじれたキャラを見せてくれています。

涼州の役人たちは都から派遣されてきた朴鷹に対して小ばかにしたような態度です。しかし、朴鷹の方も七品錦衣衛というのがただ一つのステイタスのような初出張任務の若僧。尹昉が砂漠の剣呑な人物たちにもまれながら成長していく主人公を演じています。」

章路遙というキャラは、原作にないオリジナルキャラだそうですが、女主1の貫禄は十分です。辛芷蕾はベストなキャスティングだと思いました。彼女は唐門で毒の実験台として扱われていましたが、実家の復讐をするというのをきっかけに唐門を抜け出してきています。

そして、もう一人鹽商人という触れ込みで登場したのが班査、こちらが高偉光。

濃くて剣呑さもたっぷりのこの4人が話のメインとなりますが、他のキャラもさらに曲者ぞろい。
反派の尹鋳勝の哈秉忠のくせの強さは一見の価値があります。黄金に取りつかれ「黄金はどこだ!」と何度もそれだけを繰り返す狂気じみた場面の迫力はすごかった。

連奕名の鉄浮屠たちのあくが強く、粘っこい反派ぶりも必見です。
悪役がうさんくさくておもしろいドラマは、主人公がイケメンでかっこうよいドラマより見応えがあるんじゃないですかね?
古龍ものらしく、大勢の人間が登場してきますが、彼らの背景に深く立ち入ることはなく、会話の中から垣間見えてくる部分で視聴者が想像をたくましくして彼らの人生を脳内に構築していくことになります。
そして、次々と黄金に取りつかれた登場人物たちが世を去っていき、最後に黄金の呪縛から逃れた二人が・・・という終わり方には満足してます。
このドラマ、武打シーンもたっぷりだし、こじれたキャラもたっぷり、不必要にしか思えないような恋愛エピソードもほとんどなく、人と人とのかかわりも濃いのに表現はあっさりなのに小ネタは豊富・・・と私にはぴったりでした。
それなのにクリアするのに時間がかかってしまったのは、夜の場面が多くて、画面が見にくかったからなのです、続けてみると目がしんどい・・・
暗闇の中でのアクションシーンとかいうと「盗墓筆記」なんかの地下探検ものでもおなじみですけど、撮影技術なんでしょうかね?最近の地下探検ものだと、暗いけど状況はしっかり見せてくれるのですが、今回はかなり見にくかったです。残念。
それにしても、最後の生き残った少年十七の謎の大ボス感って何なんでしょうかw
こんな砂漠の日照りの中、ほとんど上半身裸で登場していた中の少年俳優曹駿博の頑張りも認めてあげたいところです。

演 員 角色
尹 昉 飾 仆鹰
辛芷蕾 飾 章路遥
陈 坤 飾 虞侯
高伟光 飾 班查
卜冠今 飾 平萍
尹铸胜 飾 哈秉忠
吴汉坤 飾 小方
李易祥 飾 巴那
连奕名 飾 铁浮屠
洪 洋 飾 池仵作
娄艺潇 飾 琴魔女
曹骏博 飾 十七
葛 铮 飾 唐铮
出品人 孙忠怀
制作人 李尔云、赵子惠、周昊
监 制 王娟
原 著 古龙《大地飞鹰》
导演 徐兵
编剧 徐兵
美术设计 马赟
动作指导 谷轩昭、周齐齐、舒健
造型设计 李璇
服装设计 郭海民
视觉特效 张卓











