江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大奉打更人 その3

21~31集

 

 相変わらず楽しく見ています。この調子で最後まで楽しく見たいものです・・・

 が、とても気になる「第一季」の三文字wあるでしょ、赤い英語タイトルの下に小さい字。

 

 一番の友人だった平陽郡主を失った臨安公主の悲歎から始まった今回視聴分です。ちょっとシビアな展開をしています。

 

 そこに登場したのが絶対に顔を見せないことを信条としている楊千幻。こちらはお笑い担当と言ってもいい楽しいキャラ。前回視聴分の最後で登場してきてから、いざこれから!というシーンに登場してきては、緊張感をぶち壊すというか、よく言えば雰囲気を和ませています。

 中の人は今更隠しても仕方ない「卿卿日常」の三小主を演じてた劉冠麟です。花吹雪と共に登場してきてから、一度も顔を見せてないのにこれだけ自己アピールをできるのはこの俳優さんだからという気がしてます。
 この人、「龍門鏢局」以来気になる俳優さんなのですが、「大秦賦」のようなガチ史劇で悪名の高い奸臣郭開のような役も演じていますし、「他是誰」なんかでは不気味な犯罪者もやってます。何をやっても劉冠麟という自身のキャラが見えてくるのが楽しい俳優さんです。今回は、ここまで見ても一度も顔が見えない。「楊千幻」としては、なんとしても他人に顔を見せないままに大活躍をして、売り出そうと思ってます。ところが、そんなにうまくいかないわけで・・・ともかく、周囲は何とかして顔を見てやろうとし、師父である司天監の監主は彼がしゃしゃり出てくると邪魔だとすぐに追っ払う。それでも司天監の大物なんですけどw

 

 

 こういう楽しいキャラも出てきたし、これまで声や後ろ姿だけだった天諦会のメンバーも「リアル」に登場してきました。チャットで喧嘩ばかりしていた二号李妙真と四号楚元縝は町で出会って意気投合、でも互いの正体に気づくとまた喧嘩腰になってます。中の人は「卿卿日常」で三少主の小妾の一人を演じていた王伊瑶と二少主の張暁晨。張暁晨のこういう緩い役を見るのは「雪中悍刀行」以来でしょうか。

 

 

 で・・・今回視聴分のお話。

  手柄を立てた許七安は山のようなご褒美をもらい、許家の一同は大喜び。
  銀欏に昇進した彼は、雲州に匪賊退治に派遣されます。任務は成功したものの、そこで彼を仇と狙う周立たちの幻に襲われ、死んでしまいます。許家一同は元より打更人も大騒動になります。しかし、まあ、主人公がここで死ぬわけはないので・・・

 許七安の悪夢の中に現れた「神殊」はその後彼の体内に居ついてしまいます。どうもこの神殊はかつて打更人の統領魏淵にも関わっていた様子。魏淵は尋ねられても知らぬ存ぜぬですが、夢の中で見た臨淵関戦役で確かに魏淵の後ろにいたと許七安は、不審げです。まあ、こういう異能の存在はまた許七安に厄介ごとと新たな力を与えてくれるはずですな。

 

 しかし、神殊ね~神的使者@天意を思い出す💦

 

 こうして幻玄ドラマ的なくくりでの話が展開していく一方で許家の一同周辺の小市民的な話題も忘れずに入ってきます。今ではすっかり自慢の甥っ子になった許七安です。

 気の毒なのは雲鹿書院にいて許家の引っ越しも、許七安の復活も教えてもらえなかった許新年です。何かといえば、恥をかかされた!恥をかいた!と大騒動する彼ですが、やっと王首輔の娘思慕とは相思相愛となってめでたい。行き過ぎてバカップル化してます。

 

 都を離れていた臨安公主は許七安死亡の知らせで、飛んで帰ってきます。感激の再会です。でも、このドラマなんかいろいろすれ違いで笑いを取ろうとするんだからw

 

 許七安は李妙真の配下蘇蘇の行方不明の父親について調べる中で、吏部の記録の中にずっと人名のあるべきところが空白があることに気づきます。され、これはなに?誰だ?というところ。
 
 そんなとき都に巨大な仏相が姿を現す。天域が操るこれに対処するよう皇帝から命じられた監主は、その任務を許七安に託す。こうして、皇帝以下国中の人々が見守る中許七安は仏相へと向かっていくのですが・・・

 

 そういえば、このドラマ、穿時もののニュアンスもあったんだわと思い出した今回視聴分でした。

 

 なお新作ドラマの方は、今一つどれにも乗り切れない感じ。ま、もう少し試してみますか?