江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

天醒之路 その3

31~38集

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 せっせと見てます。
 「清平楽」の残り14集の展開が(想像つく)&(実際そうらしい)というので、めっちゃくちゃ視聴意欲だだ下がりで、その分こっちと「古董局中局2」がどんどん進む。どうも先の展開が「楽しくない」「つらい」「おもしろくない」もしくは「しょうもない」と見当がつくと、とたんに見る気力が失せる虚弱体質。
 ということで、途中で投げ出したあれやこれやの仲間入りをしかねない「清平楽」ですが、まあ4分の3は見ているので、もったいない精神発揮して近いうちにクリアするつもり。多分。

 そういう自分の体質考えると、「上古密約」はまだまだ個人的には相性良かったのかもしれない。

 

 で、「天醒之路」。

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 皇帝を守って毒に侵された秦琪将軍が、妹と路平の結婚を認めて死亡。

 ところが助けられた朔国皇帝翟容が、朝廷と江湖のつながりを深め、国を強化するという理屈をつけて、秦桑を西寧郡主にし武林の盟主無極山荘の燕秋辞の一人息子燕西凡との結婚を命じてくる。
 
 困惑する西凡、ブチ切れる路平とかいろいろそうだろうな反応が起こりますが、なぜそんな波風を立てたかというと・・・

 このドラマ、このあたりから急激に正と邪、善と悪が混乱してきます。それまで悪の権化に見えていた山海楼の閣主、北斗閣の裏切り者劉松が実は澹国の皇子で朔国皇帝翟容に襲われた北斗閣から路平を救出したのが彼だったとか、武林の盟主燕秋辞こそが裏切り者とか、親世代の姿がらっきょの皮を剥くが如く次々に違う様相を見せてくる。

 知らぬは路平ばかりと言ってもいいようなこれまでの流れから、ようやく彼も19年前の両親の死の真相、なぜ自分が山海楼に幽閉されていたかを知ることになる。

 親世代の皆が言ってることがどこまで真実なのか、曖昧模糊としてきました。

 父親がそれまで知っていたような正義の人ではなく、自分の利益のために皇帝と結託し、路平の両親を殺したと知った西凡は、父親の代わりに路平に殺されようとまでする。

 さんざん悩んだ彼が選んだのは、皇帝の陰謀に対抗することを考える秦桑の提案で朝堂に入っていくこと。秦桑は一度は燕西凡との婚礼を承諾するが結局なし崩しになっています。

 またしても山海楼に囚われた路平は、これまで知らされてたこととは全く違った19年前の真相を劉松から知らされ、茫然自失。

 

 初めの幻玄劇の技比べといった感じから、朔国皇帝が周囲の国や江湖を我が物にしようという陰謀に対抗していくような話の流れになってきています。
 残り8集、このままの正邪、善悪のくくりで大結局まで行くのか、さらにまた様相が変わるのか興味深いところです。

 

 配役的には、正直なところどうもヒロイン1の秦桑がいろいろ今ひとつな感じなのが惜しい。将軍家の妹という高いプライドを持ってるのはわかりますが、そのバックになるしゃきっとした凛々しさというか気品というようなものが足らない気がする。古装が向いてないのかもしれない・・・ 

 

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 路平の妹蘇唐が兄を絶対に信じている姿、だんだん莫林に心を許していく過程とか、秦桑の侍女だった凌子嫣が傷ついた自尊心を抱えながら西凡を愛するようになるがそれにも確信が持てないというようないろいろ込み入った演技をこなしているのを考えると、もうちょっと頑張りましょうと言わざるを得ない・・・

 

 もっとも女性陣の中での一推しは、こちらの楚敏師父なんですがw

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 路平の陳飛宇、西凡の熊梓琪、莫林の虞禕杰は、それぞれの持ち味出している感じです。陳飛宇は、将夜の寧缺同様ちょっとひねくれてるような目でこういうややこしい背景を持った役をするのが向いてる気がする。

 路平の父親役で数場面だけ登場したゲスト出演の黄海冰、この人とか何中華とか最近こういう出演の仕方多い気がする。たまにはもうちょっとしっかりした役を見たいものです。

 

 なんにしても大結局が来たら、誰も生き残ってないような気がしないでもない後8集残した今回視聴分でした。