江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

惜花芷 その1

1~11集

 

 「普通におもしろい」と薦めていただいて視聴開始しました。なるほど「普通におもしろい」です。

 

 皇帝に苦言を呈して、一族もろともに罪に問われた高官の娘花芷と皇帝の甥で七宿司を率いる顧妟惜の二人を主人公に彼らのロマンスとを描くドラマです。ただ、このドラマ、花芷周辺のドラマと妟惜周辺のドラマが並行して進んでいきます。


 まず、一族の男性すべてが捕らえられ流刑となった花家では残された女たちが家と財産を奪われ、都から追われます。女たちには当主の妻を筆頭に、四人の息子の妻と子どもたちがいます。この妻たちは気弱な長男の妻、息子の教育第一の次男の妻、家の管理を任されているうざったい三男の妻に、新婚の四男の妻という組み合わせ。長男の娘が女主です。
 この女ばかりになった花家で奮闘する女主は、この状況にへこむことなくめんどくさい年長者ぞろいの一族をまとめて、目先を利かせて商売で成功していく「那年花開月正圓」的部分に「知否知否応是緑肥紅痩」的な部分をミックスしたような大活躍です。


 男主の方は、できの悪い皇帝の息子二人より皇帝に可愛がられている凌王の世子です。彼は皇位を狙う気などないという証に自らの顔に傷をつけ、七宿司を率いる司使となります。一方で彼は10年前に屋敷の火事によって母が亡くなった事件の謎を明かそうとしています。さっさと次の妻を屋敷に引き入れている父親との関係はうまくいってないわけです。自身は皇帝のお気に入りだとかいうと「星漢燦爛」を思い出さずにはいられない。とはいえ、こちらの皇帝、どこまで信じていいのか?という気もする。中の人が海一天だしね~
 彼には、医学や薬事には通じているがその他では幼児同様な妹芍薬がいます。なんというか少女版「飛流@琅琊榜」という感じ?
 
 彼は七宿司司使として花芷の前に現れるときは凶悪な仮面をつけて、皇帝に忠実な法の守護者を演じます。素顔の時には、親切で人好きのする好青年で、花芷との関係も良好です。彼が仮面オンオフすることで、二つのストーリをつなげて言ってます。

 

 このドラマ、するっと見ていていくことができるのは、話全体に勢いがあるのと、どっかで見たような気がするストーリ展開が続くところですかね?あ、これ、絶対詐欺にひっかかるぞ~とか見てるとちゃんとひっかかるwそういうのはうんざりする場合もありますが、今回はうまくいっている感じです。

 配役陣は顧惜妟に胡一天、なんか今回の造形というかメイクは可愛く見えるんですよね~花芷との関係は妹を預けるほどに良好ですが、彼の正体がばれたらどうなることやらw




 花芷には張婧儀。彼女のドラマを見るのは初めてですが、逆境にもくじけず前向きに生きていく女主を好演しています。で、またこの二人どっちが主役かでもめたとかですかね?片尾の演員表に「順番はあいうえお順ですよ~どっちが上とかないですよ~」的な但し書きがついてて笑った。当然「仙剣4」を思い出したわけですが・・・変な習慣ができてしまったのかもw

 

 

 顧惜妟の妹芍薬は蘆昱暁です。彼女、「雲之羽」の上官浅、「玉骨遙」の白雪鶯、「西出玉門」の阿禾と見るたびに全く違った役柄で登場してくるのです。今回はこれがあの上官浅の中の人?とびっくりさせられました。

 

 花芷の婚約者だった沈淇には呉希澤です、父親から虐待されている沈家の長男ですが、正義感でもあり、没落した花家の長女花芷との婚約解消を拒み続け、花家を援助します。もっとも花芷本人から婚約解消を申しだされてしまいます。呉希澤は王鶴隷、官鴻らと新版F4として売り出したそうですが、私の好みのドラマには出てなかったので、これが初めて。沈淇と妟惜がもっとバチバチやるかと思ってましたが、案外に地味キャラ?


 彼の弟で、父親に溺愛されている弟沈煥には「孤城閉」の辺程が登場。こちらは大人になったね~と親戚のおばさん目線w

 花芷を可愛がっていた祖父で花家の家長花屹正に高雄。私好みの美爺です。
 その妻で女だけになった花家をまとめる林婉に劉佳、こすっからいところもある三男妻夏金娥に「那年花開月正圓」の胡杏儿、次男の妻斉蕙蘭には楊明娜と手ごわそうな顔ぶれがそろいます。

 この花家の中で花芷が「芷丫头」と年長者から呼ばれているところとか、それぞれのキャラの描写とかになんとなく「紅楼夢」を思い出したし、七宿司の位置づけは錦衣衛でしょうし、そんなところもするっと見られる理由でしょう。

 とりあえず、花芷が「冰糖葫芦」から成功のきっかけを作って大金を儲けて、一族を率いて都に家を買って引っ越してきたところで一区切り。こんなに「冰糖葫芦」が活躍するドラマは見たことがないw

 

 今度は花家の以前の使用人たちが押しかけてきたところです。なんか企んでますなw