長安的荔枝(映画版)
6月にドラマ版見てる時から、見てみたいと思っていた映画版長安的荔枝です。
ドラマ見てる間から、検索かけると映画版のほうがいっぱい出てきたりしましてね~
いやあ、もう待ちましたよ。
どうせ日本にやってきても、ずいぶん先のことだろうし、地方都市には来ないに決まってるからネットで見るものね~といつものようにあきらめ顔してたのですよ。なのに、今回はいつも以上にいじけてしまってました。なんと日本での公開のほうがネット配信より早かった!ひどいじゃないですか~いくら日本語字幕なしで大都市限定にしても、地方民いじけますよ。どこか大都市に見に出かけるとしても、言うほど簡単じゃないんですよ。せめてネットでくらい先に見せてくれてもいいいじゃないの~というので、大いにいじけておりました。
まあ、待ったかいはありました。
原作読んでない私は映画が短く摘ままれているのか、ドラマが注水されて長いのかと考えてましたが、これ原作はたった7万字しかないんだそうで。そういう意味ではこの映画版のほうがより原作のテイストが濃いのかもしれないですね。
そんなことちっとも知らずにドラマ見た後に見たのですが、私には優劣は感じられませんでした。今にして思うとドラマ版は、映画にはないキャラやエピソードがいっぱい出てきて、どこか群像劇の雰囲気もあるんです。それに比べると映画は2時間余りしかありませんから、主人公の李善徳一人に焦点を当てて話がまっすぐスピーディに展開していきます。
主人公の李善徳を演じているのが今回脚本も書き、導演もして、主演もしている大鵬。彼は董成鵬の名前でも活躍してますが、名前の使い分けの基準がよくわかりません💦
彼の人脈もあるのでしょうね、香港映画界の大物も出てきました。楊国忠でちょっこと登場したのが劉徳華。ドラマじゃ右相としかクレジットされてないんですけどね~こちらの基準もよくわからんです。
嶺南に到着した李善徳を待っていた何啓光、嶺南刺史で土皇帝。これを演じているのがなんと林雪。失礼ながら下帯一丁で水風呂に入っている一瞬で何啓光という人物が活写されてしまって、さすがと唸りました。けど、ラム・シュー氏、ちょっとまた太ったんじゃ?心配。
このキャラ、ドラマ版では何有光だったんですけど、なぜに名前が違う?しかも原作じゃ何履光だそうな・・・
香港と言えば、去年の夏にはファンの間で話題になっていて、一年の間に日本でも大人気を博している「九龍城塞之囲城」。
この中でかわいいと評判の信一を演じた劉俊健が林邑奴というこれもまたひたむきなキャラで登場してます。テレンス・ラウというほうが通りがいいのかな?
鄭平安が登場しない代わりに、ほぼ男主2の位置で活躍する蘇諒を演じるのは白客。こちらも脚本も書くし導演もするし演員もする多彩な人。どうも大鵬と白客が並ぶのはとってもバランスがいい気がするのは何でですかね?
ついでに李善徳に荔枝運びを押し付けた劉署令の王迅までいるのが、なんともよくて・・・謎の個人的安定感💦
荔枝園の主阿僮を演じている庄達菲、徐克の、というより肖戦が郭靖をしている「射鵰英雄伝:侠之大者」で黄蓉してました。目力のある俳優さんですね~
李善徳の妻陳玉婷が楊幂、彼女に頼まれたと登場したとたん李善徳のほっぺた張り飛ばす友人杜少陵が張若昀とこちらもなかなか華やかな顔ぶれが、華やかとは縁のなさそうなキャラで登場。
演員の顔ぶれ見てるだけでも、なかなか楽しめました。原作者まで出てるしw
話の根幹部分は、ドラマも映画も同じ。権力者の気まぐれに振り回される市井の人々の物語だと思います。ただ権力者たちにされるがままになっているのではない、身分も財産もない彼らの反骨精神あふれる作品でした。
コンパクトにぎゅっと凝縮された感じの映画、主人公を取り巻く人々の背景や事情、彼らの物語まで話を膨らませて見せたのがドラマ版。やっぱり私にもどちらもいい映画、いいドラマという鑑賞後の感想が残りました。
ま、結局映画も見られたので、それなりに満足。
けどね~やっぱり大きな画面で見たいのですよ。映画館で見る映画には特別なものがあると思うのです。たまには地方にも回してほしい。けど、これは無理だろうな、やっぱり。
演 員 角 色
大 鹏 飾 李善德
白 客 飾 苏 谅
庄达菲 飾 阿 僮
刘俊谦 飾 林邑奴
刘德华 飾 杨国忠
杨 幂 飾 郑玉婷
常 远 飾 鱼朝恩
魏 翔 飾 苏 源
王 迅 飾 刘署令
孙 阳 飾 赵辛民
林 雪 飾 何启光
宋小宝 飾 宋天罡
付 航 飾 小 白
张若昀 飾 杜少陵
刘 旸 飾 牙 人
马伯庸 飾 红袍官员
制作人 李亚平
原 著 马伯庸
导 演 大鹏
编 剧 沈雨悦、戴思奥、大鹏、张吃鱼(剧本顾问)
摄 影 王博学
配 乐 翟锦彦
艺术指导 张晓龙(礼仪指导)
美术设计 王竞
动作指导 伍刚
造型设计 李宙
视觉特效 乔乐