江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

流浪地球2

「流浪地球2」というか近況報告というか

 

 ふと、気が付いたらまた一週間以上ブログ更新してなかった。

 どうも「繫城之下」の後、見るつもりだった「田耕紀」があまりに趣味に合わなさ過ぎてドラマを見る気力そのものがしぼんでしまったんですよね。

 「田耕紀」主役の二人を見るのが楽しみだし、古装劇版「山海情」みたいなドラマかな~と結構楽しみにしてたのに・・・ただひたすらに性格も悪くてけたたましく、強欲で主人公から搾り取るだけには熱心な親戚一同があまりにも胸糞悪くて視聴放棄。これで、せめて冒頭に女主を勝手に金で売って焼き殺させようとした伯父一家が駆逐されるとかいう展開でもあれば、少しはましだったかもしれない。なのにそういうのも「家族だから」とお構いなしで進むけたたましい親戚一同の農村版後宮主人公いじめドラマみたいなのには我慢できないわけで・・・5集で撤退しました。

 曾舜晞、田曦薇の主人公カップルの登場場面だけ見るかとも思ったけど、親戚が多すぎて出てないシーンがほとんどなくて・・・

 曾舜晞も田曦薇も悪くないんだけど、これは私には無理。

 まあおんなじ文脈で「以家人之名」も「都挺好」もダメだったわけです、この二作が佳作だというのは承知していても、けたたましいご近所とか非常識な母親たちとかに耐えられなかった。「田耕紀」がこの二作より良いドラマという話も聞こえてこないので、見切りました。繰り返しますが、主人公の二人は悪くないんですよね~ひたすら脇のキャラが嫌すぎるのです。

 



 ということで、ドラマ視聴意欲が減退してしまって巻き添えを食ったのが「虎鶴妖師録」とか「長相思」みたいな「時間があったら見てみよう」グループ。11月に配信予定のドラマも私好みのは少なそうで、悲しい。

 

 で、何をしているかと言えば、WOWOWなんかでもっぱらアニメ見てます。墨香銅臭原作「天官賜福貮」「魔道祖師」「クズ悪役の自己救済システム」に日向夏原作「薬屋のひとりごと」・・・
 ついでに、と言ってはなんですが、ものの勢いで倉田三ノ路作画バージョンの漫画まで読み返し始めてしまった。倉田さんのバージョンがミステリ風味が強くて、私好み。  

 そもそも猫猫のキャラ、好みなんですよね~

 とまあ近況報告でした。

 

 「感想文」がないのも寂しいので、ちょっと前にみた映画の感想をちらっと書かせてもらいますね。実はブログに書いていない映画は結構あるんです。映画は長いものでも、一日で見られるんですが、それだけにブログ書くタイミングを逃してしまいがち・・・というのもいいわけですw

 

 ということで・・・

 「流浪地球2」

 

 2019年の「流浪地球」の続編ですが、ストーリ的には「流浪地球」の前段を描いた映画です。
 「流浪地球」は、太陽が急速に膨張し、地球を呑み込んでしまうという状況の中、地球そのものをケンタウルス座の恒星系に移動させるという長い旅に出たばかりの人類が木星まで来たところで遭遇した大トラブルに劉啓とその義妹韓朶朶とその仲間や親世代が立ち向かうという話(雑💦)

 「流浪地球2」はその劉啓の父劉培強が主人公となって、無事に地球を移動させることに成功するまでの話を描いています。
 
 両方のキャラは勿論、配役も共通していて、一つのドラマ世界を展開しています。

 最初の「流浪地球」を見たときには、子どものころに読んだ科学読み物にあった小惑星をそのまま宇宙船にするというような話を思い出しました。今度の「流浪地球2」でもやっぱり子どものころに読んだ「地球さいごの日」という古いSF小説のジュブナイル版をまず思い出しました。でも、なんと言っても、冒頭に主人公たちが乗り込む「宇宙エレベータ」や繰り返しクローズアックされるコンピュータのカメラの「眼」なんかにアーサー・C・クラークの小説や映画化作品を思い出さずにはいられませんでした。

 

 二つの映画は「三体」の原作者劉慈欣の小説が原作で、劉慈欣自身も制作に関わっているので、映画のストーリ展開には安心感があります。戦闘シーンや宇宙線のシーンなんかはスケールも大きく外連味たっぷり。中華ドラマ迷だし、SFファンという私も十分に満足出来ました。

 

 配役的には前作で主人公劉啓に「母親を見捨てた」と嫌われ疎遠になっている父親劉培強を呉京が引き続いて演じています。今回は妻との出会いから、一人家族を置いて任務に就くことになったのかというドラマを展開していきます。彼は師父の張鵬たちとともに一連の計画の最前線で戦い続けます。

 彼の物語と並行して、ベテラン李雪健が演じる地球連合政府の中国代表周喆直が確固たる信念をもって各国との交渉に腐心し、地球を移動させる「移山計画」「流浪地球計画」を推進していくドラマが展開していきます。

 もう一つは、交通事故で妻と娘を失ったデジタルエンジニア图恒宇のドラマです。彼は死んだ娘をデジタル的に再生させるために全身全霊をかけています。これを劉徳華が演じていますが、どんどん狂気をはらんでいく眼が本当に恐ろしい。時に正気を取り戻した時と、娘の再生のために手段を択ばない時の目の色が違うんです。すごい俳優ですよね~この图恒宇と関わる「流浪地球計画」のキーを握る人物が寧理の馬兆というこちらも目力のすごい俳優。

 呉京には申し訳ないけど、私にはこの劉徳華と寧理のシークエンスの方に目を引かれてしまいました。

 

 この二作に継いで2027年には第3作目を公開する予定とか・・・第2作まで見た感じで言うと次は「アレ」との闘いになってきっと「白い部屋の住人」が活躍するんではないかと妄想しているところです。

 

 で~この映画見ていて何よりびっくりしたのは呉孟達なのです。彼は生前に「流浪地球」に主人公劉啓と韓朶朶を育ててきた祖父として出演していました。今回の映画では、劉培強から孫を託され、共に地下に避難していくというような場面で彼が登場しています。AIなんだそうですが、何とも複雑な気分になりました・・・
 映画終わりに彼への追悼の言葉があったから、ちょっと救われた気分ではあります。

 余談ですが、この映画の導演郭帆は、孔大山、王一通の「宇宙探索編輯部」制作を支援し自ら「流浪的球」の導演として出演もしています。その代わり、と言っていいんでしょうか?王一通は副導演として制作に関わり、王一通はカメオ出演しています。

 ということで、なんで突然「流浪地球2」?の言い訳でしたw

 

 そういや、第1作の感想文アップしてなかった。せめて海報だけでもw

 

演 員     角 色

吴 京  飾  刘培强
刘德华  飾  图恒宇
李雪健  飾  周喆直
沙 溢  飾  张 鹏
宁 理  飾  马 兆
王 智  飾  韩朵朵
朱颜曼滋 飾  郝晓晞
安 地  飾  迈 克
佟丽娅  飾  图恒宇妻子
王若熹  飾  图丫丫
胡先煦  飾  青年外交官
王一通  飾  科学家助理


出品人     傅若清、郭帆、吴京、彭鸣宇他
制作人     龚格尔
监 制     刘慈欣
原 著     刘慈欣
导 演     郭帆
副导演     孔大山(B组导演)
编 剧     郭帆、龚格尔、杨治学、叶濡畅、刘慈欣
艺术指导    赵浩强
美术设计    郜昂、王志坚
动作指导    严华
服装设计    Hannah Kittell
视觉特效    蔡猛、魏玉青、于淑