江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大唐游侠伝 その6

第17~22集


あいかわらずのDVDの調子の悪さと戦いながらのドラマ鑑賞ですが、それだけの価値はあります。

羊牧労の顔を見て、「なんであなたが・・・」と驚く段夫人は、羊の手にかかる。これで、義父と叔母を彼に殺されてしまった摩勒は復讐を誓う。
憧関を守って動かない老将軍が第2の安禄山になるのではないかと恐れた楊国忠玄宗を焚きつけ、無理やり軍を出陣させる。その結果、老将軍は部下の裏切りにあってとらわれ、安禄山軍は一気に長安に押し寄せてくる。
イメージ 1玄宗を守って長安を脱出する秦将軍と摩勒たち・・・楊国忠を恨む兵士たちは馬嵬駅で彼を殺し、楊貴妃の死を皇帝に要求する。彼女の死を摩勒のせいだと恨む玄宗は彼を殺そうとする。秦将軍が命と引き換えに摩勒を助ける。
このあたりで話は進んで、新しい皇帝の即位、王龍客がなぜか急に夏凌霜を妻にしようとしたり、一度は官職を投げだした摩勒が郭元帥のもとで将軍になったり、皇甫から掌法を学んだりしています。
空空児はやっぱり段夫妻の遺児だったことがわかったものの、そのとたんに生まれたときからの婚約者史家の娘というのがいることが発覚、愛する凌霜と結ばれることはできないという段圭璋を否定する空空児。
摩勒の説得で、父を認め、生死不明の史家の娘を探そうとする二人。
一方で、王龍客は敗戦のせいで安禄山から冷遇されるようになり、妹の燕羽を太子に嫁がせることで起死回生を図ろうとする・・・
これから話は、史家の娘は誰だ?ってのとそれぞれの結婚話、摩勒と羊牧労&皇甫の親子の名乗りに安史の乱が絡んでくわけでしょうね。と、一人で納得中。

おおざっぱにそんな話が進んでいるのですが、その間に派手なチャンバラやら戦闘シーンが続出、にぎやかです。その分、衣装はちと地味かな。主人公たち、あんまり着替えないし・・・
主なロケ地は横店とか既存のとこだし、空空児が樹上の家を造ってた森は「神鵰侠侶」の絶情谷の森だし(ほら、「碧血剣」でも使ってたあそこ)、こっちも「射鵰英雄伝」や「天龍八部」ほどのお金をかけてない。
お金かけたかどうかは知らないけど、グレードアップしたと思うのはエキストラや斬られ役のみなさんの演技。熱血する主人公のすぐ横でぼーっと立ってるその他大勢ってのは今回あんまりいなくて、それなりにしっかり演技してるんだもん。当たり前っちゃ当たり前だけど、なんか愉快・・・
およっとつっこんだのがあまりに派手というか豪勢な楊貴妃の死の場面。范冰冰の楊貴妃では裏のほうでさらりと殺されてたけど、今回は大理王家並みの行列をしたがえ、にぎにぎしく葬礼の飾り付けをした亭で死を迎える。いくらなんでも派手すぎ・・・
そういやしっかり官職についた主人公ってのも、梁羽生原作だからかなあ。金庸古龍にはいなかったよなあ。あ、王晶版の絶代双侠じゃ小魚児が御医になってたか・・・

さて、あと10話です。なんか、もったいない気分。