江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

成何体統! その2

9~21集

 

 コメディタッチの中にだんだんとシリアスな権力闘争とか政治課題とかが顔を出し、転生もののコメディという枠組みから普通に興味を持てる架空歴史劇の雰囲気が強くなってきました。ラブコメ期待していた向きには残念かもしれませんが、私にはこっちも面白いので満足。それに主人公たちの転生によって起こった入り組んだ人間関係にも新しいキャラも登場して、さらに複雑化。実に興味深いw

 

 今回視聴分では、端王と太后との皇帝の座をめぐる駆け引き、そこに巻き込まれた謝永児、貴妃になったり冷宮に送られたりと表向きは紆余曲折、裏ではずっと夏侯澹とうまくやってる庾晩音の関係が描かれていきます。

 

 国境で戦闘状態にある墕国から夏侯澹の誕生日を祝う使節がやってきてからのエピソードが今回のクライマックスとなります。墕国王からの講和の意志を示すはずだった使節団ですが、かつて自分の恋人が皇帝暗殺を企てたとして殺されたという恨みを持つ图尔王子が本物を始末して成り代わってきています。

 彼の殺意を十分に知っている端王、太后がそれぞれのこれを機会に夏侯澹を始末して、権力を一手に握ろうと画策。端王も太后も自分の手下を総動員する中、殺気満々の图尔たちが夏侯澹が太后のお供で訪れている邶山を襲撃します。

 その計画を知った庾晩音は雨の中、罠を承知で出かけた夏侯澹を助けようと邶山へと向かいます。

 

 北舟たちの活躍と晩音が作った「銃」のおかげでなんとか图尔を捕らえ、危機を脱したものの、夏侯澹は解毒剤のない猛毒に侵され、明日をも知れぬ命。彼はここで图尔と講和の約束を取り付け、彼の持っていた猛毒を恨み重なる太后に飲ませてしまいましたが・・・

 まずは一件落着の体で、都に戻った夏侯澹たちですが、まだ端王が虎視眈々・・・

 

 太后と端王の悪役反派ぶりにも拍車がかかってきて、誇張しすぎてむしろお笑いの域に近くなってきています。



 ここまでで端王が謝永児を妊娠させて毒殺しようとしたくず男エピソードとか、北舟を師兄と呼び夏侯澹とも親し気な新キャラ阿白が登場しましたが「あんた何者?」のまま、そして謝永児との「How are you?」エピソードが出てきました。

 


 それにこの裏で太后とけたたましい皇帝の側室たちが展開する「後宮ドラマ」

 

 途中から新しくドラマの最後に入ってきたのが張三日記。

 この張三日記は、夏侯澹の少年時代を扱っているのですが、これと本編の経過を見ると視聴者は最初に彼が最初に言った二時間前に転生してきたというのはなんか違うと気づきます。

 そして、庾晩音もまた彼の過去に疑問を持ち始めます。最初に彼女が思ったような「社長」ではなく売れない俳優だったとは認めた夏侯澹ですが、阿白たちのことも合わせてまだまだ隠していることがありそうです。

 そして、自分が転生者であるということを認め、庾晩音に陰ながら協力するようになった謝永児も単純に同じように小説世界に転生してきた仲間ということでもなさそうです。

 というふうにドラマはどんどん混沌として来ていますが、主人公二人の関係だけは順調に進んでいるようです。

 

 彼らが気にしているのは誰が「紙片人=二次元キャラ」かということですが、それ以上に気にかけているのは大厦国の人民たちのこと。墕国との講和を目指すだけでなく、小説の知識から近く旱魃が起こることを知っている二人は旱魃に強い作物を国中に広めようとし、そのために商人の力を使い、その結果経済が活発化しています。
 もうすっかりこの国の統治者としての意識に目覚め、元の世界に戻りたい!と騒ぐこともなくなっています。

 

 このあたりの貴族たちが私欲を求め、人民たちが困窮しているというエピソードは「太平年」でも見たばっかり。予想される旱魃への対策には「薬屋のひとりごと」の蝗害エピソードを思い出します。このドラマでも「薬屋のひとりごと」の羅半兄同様にプロの農民岑堇天が登場しています。このスーパー農民を含めたメンバーは、夏侯澹と庾晩音がスカウトしてきた顔ぶれです。早速有能さを発揮して、夏侯澹の力となっています。

 ラブコメ展開が一段落しましたが、まだまだ続きそうな太后と端王の悪だくみ、朝廷の争い、絶対来るはずの旱魃とかの上で、二人がこのドラマにどのような結末をつけるのかが楽しみです。

 

 こそっと告白すると、今回視聴分で一番笑ったのは夏侯澹が助かった理由です。聞かない話じゃないですし、笑うとこじゃないのは承知してますけどね~w