1~11集
配信から少し遅れて視聴スタートしました。どうも最近はまた見るに堪えない展開とかでないか、ウザキャラ満載でないかとか猜疑心が先に立ってしまって、視聴スタートが遅れ気味。このドラマ、「寵愛劇場」のひと言と事前に目に付いた男主のキョンシーのようなメイクが不安を掻き立てて、なかなか視聴開始に踏み切れませんでした。
でも、総導演をしているのがあの鞠覚亮だとやっと視聴開始したところです。彼の導演した張紀中版の「射鵰英雄伝」や「天龍八部」は私にとってはもう経典中の経典。この人が導演するドラマならまあ大外れはないはずです。
とにかく全40集のうち、約四分の一を過ぎたところでひとくくり。
複数の世界を舞台にした幻玄ドラマで、主人公たちも複数のキャラを演じていく展開です。
不憫系男主が魔神になって世界をわがものにしようとする、その男主が魔王になる前に殺してしまえと命じられた仙門の娘の時と異世界をまたにかけたラブストーリということのようです。
冒頭に魔神澹台燼によって女主黎蘇蘇の養父をはじめ仙門の一同が皆殺しにされる。澹台燼が魔神となる前に始末してしまうべく500年前、まだ澹台燼が人間であった時代へとワープしてくる。
やってきた世界では黎蘇蘇は葉将軍の二女葉夕霧で、澹台燼は彼女の婿だと聞かされる。「春閨夢里人」と同じく、女主が元の人物と入れ替わってしまうパタン、その元のキャラがとんでもない悪女というのも一緒。
澹台燼は、景国の王子として生まれたが、誕生の時に母親がなくなり父王はそれを恨み、生まれた子を殺そうとまでした。死んでしまってもともとと冷宮に送られた挙句に、盛国に人質として送られて、ずっと虐待されながら育ってきた。彼には動物を操る力がすでにあり、深い恨みを隠して、忍従の日々を送っている。
彼を夫にすることになった葉夕霧は、「春閨夢里人」の聶桑楡と同じ意地の悪い悪辣なキャラで澹台燼を虐待し続けていた。
その葉夕霧に転生した黎蘇蘇は、最初同じように澹台燼を虐待しようとするが、彼に温かく対応をすることで、彼が魔神となることを防げるのではないかと考え始める。
急激な彼女の態度の違いに戸惑う澹台燼だが、彼はすでに妖の力を吸収し、力を増大させてきている。
葉夕霧となった黎蘇蘇もただの人間に変わったはずなんですが、二人とも妖力やら仙術やらを操ってます。
景国では澹台燼の父がなくなって状況が変化。盛国から澹台燼を迎える一団がやってきて、澹台燼脱出。それを追って船に乗り込む葉夕霧。
この迎えそのものが兄澹台明朗の罠だったが、兄を殺して澹台燼は盛国の王位につく。それが気に入らない景国王の命で両国の間に戦争が勃発。
話の展開は早いです。男主が吐血しまくっている間に、どんどん進んでいきます。というか、いくらなんでも吐血しすぎあんまりやりすぎると飽きられるってw
このあたりまでが澹台燼と葉夕霧バージョンでの話。11集から今度は澹台燼が覚醒させて利用しようとした妖獣の中に飲み込まれてまた違う世界、違うキャラでの話が始まりました。
そもそもこの男主澹台燼は「生まれながらに情を持たず、生まれたときにも鳴き声を上げず、どんなひどい目に遭ってもおびえた様子も見せない」という設定、どんなに殴られても蹴られても侮辱されても淡々としている・・・のですが、どうも恨みの感情だけは持ってるんではないかと・・・これまでに自分を虐待した人物を「デスノート」に記録して、報復してますしw
一族を殺された恨みに満ちて500年前にやってきた女主は、あまりの彼の悲惨な状況に同情。私が彼を変えてみせるとばかりに付きまとい始めます。こちらは変わり身がはやい。
500年前の世界には、仙界での大師兄が盛国の6皇子として存在しているし、これからも何人かのキャラがまた違った立場で主人公たちに絡んでくるはずです。
ドラマとしては王道の幻玄ドラマで各エピソードにそんなに目新しい展開はない感じです。というか初めの部分は「春閨夢里人」と混ざってしまってちょっと混乱しました。ま、こちらの男主はあちらのようにあっという間にスパダリ化するようなことはないはず・・・
これからそれぞれのエピソード、パーツをどう組み立てて、視聴者に見せてくれるのかが楽しみです。
主役陣には澹台燼の羅雲煕、黎蘇蘇の白鹿以外にはあまりなじみのある顔がありません。誰と誰が同じ人なのか見ただけでは確信が持てないんで、演員表と首っ引きになってます。
なのに、特別出演やらなんやらで顔を出してる肖順尭とか何中華、鄭国霖、黄海冰、于波なんかのほうにはなじみ感たっぷり。中華ドラマ見始めて、随分立ってきて、最近配役の世代交代を強く感じています・・・
CGの完成度も高いし、セットにも衣装にも満足。「あんた、その服どこで着替えた?」的な突っ込みはしつつも、まあ幻玄ドラマだからあんまり細かいとこには突っ込むまいとw
ただ、このメイクだけはなんとかしてほしいな~