尋人大師 1~3季(36集)
12集ずつ3季の構成になっていますが、各季の切れ目は全くなしで、エンディングには最初から「36集」分のエピソードごとのタイトルと出演者がクレジットされています。
主役の林元素が老九門の陳皮阿四や暗黒者の阿華で強烈な個性のキャラを演じて印象的だった胡耘豪なので、もっとサスペンスタッチというかハードなドラマを予想していたのですが、いなくなった子どもやずっと行方不明の家族や友人を探すという話がメイン。そこに犯罪ドラマ要素や現代的な課題もからめてはいますが、全体としてはほのぼの~~でしょうか?
なので、去年の夏ごろからゆっくり見てきました。個人的祭りになるほど盛り上がれないけど、重たいドラマが続く中にちょっと口直し的に見るのにはちょうどいい感じ。
主人公は、スマホの保護フィルムを貼る仕事をしていたが人探しの方もPCを操って情報を探し、警察でも講義をするほどの腕前。その彼と出会った、コスプレイヤーの少女櫻霓、「若いもんはな~~」というのが口癖の中年男丘陵、記者志望だったが上司と意見が合わずに失業した抜群の記憶力を持つメモ魔で家事能力も抜群の青年周期、彼が「女神」とひとめぼれしたキャリアのセレブでセクハラ上司と対立して会社をやめた心理学に通じている夏骨朵の5人が共同で起こした会社が「尋人大師」
ここに持ち込まれるさまざまな人探し、加えて5人自身の家族やアイデンティティにかかわる事件を次々に明かしていく。当初は家庭的に恵まれているのは大家族に囲まれている周期だけで、後は娘が行方不明、父親が行方不明、恋人に去られた等々。
彼らが徐々に自身の壁を壊して社会になじんでいく様子も見所。中でも、極端な潔癖症で、人に触れない、現金はティッシュで受け取り、一枚ずつビニル袋にしまう、自分の持ち物に他人が触ったりしたら小パニックでウェットティッシュ!という元素が、食べ物を人と分け合うことができるようになっていく過程をうまく見せてくれます。
けど、見かけは今風なんですが、主人公たちの家庭・家族への回帰とか、動物愛護、老人への尊敬、地域の相互扶助なんかが次々出てきて「道徳的」なにおいがw加えて、ネット詐欺とか子どもの誘拐人身売買などの犯罪を扱って、それへの警鐘を鳴らすとかもあって、大変に道徳的なドラマでもありました。
といっても、普通のドラマとして結構面白く見られたんで、ぼつぼつと半年以上かかってクリア。
個人的にツボだったのは、広場舞を扱ったエピソードで、新しく仲間に入ろうとするところがまるで武侠ドラマの腕試しとか入門儀式。それで「掌門」に騙されるとか、まるで江湖なブラック門派。
もっともこの話も最後には広場舞はいいよ~で終わってました。
演員は新人中心の感じですが、丘陵で鐘鎮濤が出て、ギターを弾いて歌まで歌ってた。暖男周期の付嘉は名前に憶えなかったけど、眼鏡外したら分かった。擇天記の長生の兄弟子余人の中の人ですね。
エピソードごとに出てくるゲストとか準レギュラー的なところには、元素の母親で田麗が出ていたのをはじめ、言豫津の郭暁然とか印小天、于波なんかが出ていてそれも楽しかったです。
しかし、スマホのフィルムはり111元てのは、適正価格なんだろうか?
演員
胡耘豪 飾 林元素
何 花 飾 櫻霓
鐘鎮涛 飾 丘陵
付 嘉 飾 周期
銭迪迪 飾 夏骨朵
職員
出品人 袭宇、王皓
制作人 張海芯、余海燕
監 制 王暁睴、楊向華、白一驄
導 演 李澤露
編 劇 白一驄