江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

黄金瞳 その1

1~37集

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 今流行の発掘とか骨董とかを扱った冒険ドラマです。
 南派三叔が制作に入ってるので、彼の原作かと思ったら、打眼の作品のドラマ化でした。原作読んでないので確かではないですが、元の小説とはいろいろ設定が変わっていて、南派三叔好みの主人公追い詰め、ねじれた人間関係になってるんじゃないでしょうか?「黄金瞳」の設定が違うとか、ヒロインが普通のヒロインから、「周芷若」になったというかなんというかwストーリの骨格部分が改変されているようで原作ファンの反発は必至ですね。
 
 それをスルーしてしまうと、このドラマテンポもいいし、撮影地も多くて華やか、主人公グループや敵役のキャラ立ちもしっかりしていて、おもしろい。ドラマの各エピソードで登場する骨董や玉石のうんちくも興味深く見てられます。
 
 倚天屠龍記、大唐魔盗団、都挺好の次に、途中でやめてもいいや~ぐらいの感じで気楽に見るつもりでしたが、倚天屠龍記と交代に見てほぼリアタイしてしまってます。なお、大唐魔盗団はもう見終わりました。
 
 主人公の庄睿は骨董店に勤める青年だったが、ある晩店を襲った強盗団と鉢合わせ。彼らが放った弾丸で木っ端みじんに吹っ飛んだ玉器の破片で目に重傷を負ってしまう。
 そのけがが原因で庄睿は物体の奥を見通すだけでなく、その過去の因縁まで見通してしまう「黄金瞳」の能力を持つことになった。
 
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 物語序盤は、庄睿とその相棒皇甫雲、庄睿を強盗の一味と疑う刑事苗菲菲、偶然知り合った大富豪のお嬢様秦萱冰の4人を中心に、軽快なタッチで庄睿が新しく得た能力を生かして骨董の世界で大金を稼いでいく話が描かれます。
 
 舞台も北京から、中国各地、ウクライナキエフミャンマーとエピソードごとに移っていきます。そこで彼らが骨董市、玉石のオークション、金持ちの集まるカジノ、仮装舞踏会とか華やかな舞台での彼らの活躍が描かれます。エピソード毎の事件の展開にもバラエティがあって飽きさせません。発掘現場や地下の陵墓が舞台のほとんどで、画面はいつも真っ暗というドラマよりはずっと目に優しいw
 
 庄睿には張藝興。日本字にすると重たいですね~张艺兴です。
 彼のドラマとか映画、何本か見てますが、これが一番キャラにあってますかね?老九門でも、成龍の映画でも、この人アクションはできるけどあんまり好きじゃないんじゃないかと思ったんですが、このドラマくらいがちょうどいい感じ。
 余談ですが、武打星でなくても陳偉霆とか謝霆鋒とかからはアクション大好きオーラとか感じるのは私だけですかね?
 
 目元のアップが多いのですが、お肌すべすべで切れ長の目元が涼やかな張藝興にはぴったりです。
 
 アクション担当は刑事の苗菲菲、彼女と庄睿の関係がだんだん親密になっていくのもドラマの柱の一つ。もう一人のアクション担当はもともと庄睿暗殺にやとわれていた彭飛。庄睿の昔からの仲間で、無口な庄睿に対してよくしゃべり迷惑もかけまくるが、友情だけは堅い皇甫雲に王櫟鑫。
 
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 アクションの担当メインが女性キャラというのにも好感です。中の人王紫璇は、河神でもいい動きしてましたね。
 冬のキエフで正装している場面、女性の彼女だけが雪の積もる中ほぼ上半身むき出しで、しかも裸足で犯人追いかけていて気の毒に思っていたら、片尾のメイキングで全くなんで私だけが~と文句言ってるらしいの聞いて全くその通りと思いました。皇甫雲なんかもこもこの毛皮着込んでるんですからね~ひどい。
 
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 もう一人、庄睿が最初好感を持っていた富豪の令嬢秦萱冰。実は彼女は父親の指示で裏社会の人間を動かし、殺人の命令も平然と出すような人物。この庄睿が感じていた彼女への恋愛感情が、彼女の正体を知って変化していきます。その代わりに苗菲菲の存在が浮かび上がってくるというパタン。
 中の人陳泇文は呉磊の沙海でもこんな感じの位置の役やってました。
 
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 話が進むにしたがって、庄睿の祖父とその世代の過去、骨董界を覆う大きな陰謀とかが明らかになり、庄睿たちもその中に巻き込まれていく。そして、庄睿が得た「黄金瞳」を持っていた秦代の馮権が非業の死を遂げていた、その運命が庄睿にも迫りつつある。
 しかし、この五感を失うってのは、中国のドラマではよく出てきますね。花千骨でも擇天記でも出てきました。
 
 その予兆が現れる中、庄睿は黄金瞳のことを仲間たちに告白、また彼が黄金瞳をもっていることは敵にも気づかれ始める。
 
 というところで、もう56集のうち37集まで見てしまいました。来週配信分で大結局となるはずですが、原作ファンからきっと大ブーイングなんでしょうね。
 
 私的には、この話にきちんとケリをつけてくれたら大満足です。設定的に、古董局中局、盗墓筆記なんかとダブってくるんですが、こちらの差別化もしっかりしてもらいたいものです。