江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

雪中悍刀行 その5

33~38集(大結局)

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 見終わってしまいました。で、早速2周め見始めております。はまるとしつこいのですよ~

 予想通りロスはやってくるし、現状では新作に私が見たい古装劇、武侠劇が見当たらないし、このままではまたいい加減な中文力を振りかざして原作にまで手を出してしまいそうです。

 さてと~

 大結局ですが、最後に来たのは「本季終」。第2季作る気はありそうです・・・と言って、安心できない中華ドラマ界隈😭

 終わり方は「慶余年」のように「なんちゅうとこで終わるんじゃい!!!(号泣)」というような阿鼻叫喚を呼ぶものではなく、それなりに一応のカタがついていました。けど、また、これがほんとは第2季作る気ないんじゃないか?とか勘ぐってしまう理由になる、それなりに経験を積んだ中華ドラマ迷💦

 

 このドラマが気に入った理由はいくつもあります。台詞やストーリ展開のおもしろさは言うまでもありません、これがなければ、どんな著名な演員、人気スターが顔を並べていても視聴意欲は起こりません。

 と言って演員も大事w
 苦手な人が主役だと、視聴意欲はなかなか盛り上がりません。見始めても途中で積みになってるのはだいたい苦手な演員が女主1とか2だったりします。

 主役の徐鳳年を演じる張若昀を初め、私的には視聴意欲をかきたててくれる配役が揃っていたのがうれしい。張天愛とか高偉光、孟子義のような主役クラスの演員が脇を固めていて、結構豪華絢爛。なのに、目に付くのは年長者ばかりなのは好みの問題w

 

 ストーリの構成として、北惊王家と离陽朝廷やその周辺の国の間の権力闘争、北惊王家の後継問題といった公の話と、徐鳳年たちと関わる武林や江湖の人間たちのあり様が絡み合いながら並行して描かれ、それぞれ精彩を放っていたことも私の好み。

 アクションシーンのスピードが遅いという指摘もありますが、これでもかというほどたくさんの武芸者たちの奇矯な思考や生き方、人間関係が描かれていただけで十分満足です。

 今季は徐鳳年が母親の敵討ちを果たすというところで終わりました。

 そのせいもあるでしょうが、あの話はどうなった?というエピソードや設定がいくつも積み残されています。ラストシーンが武当山の洪洗象なのはちょっと意外でしたが、中華サイトによると原作の洪洗象はもっと大きな役割を持っているはずなのにドラマでは全く触れられなかったとかいうことで、第2季にはその話から始まるのかな~というような声もあります。

 何しろちょっと数え上げきれないくらいたくさんのキャラ=たくさんの演員が登場したので、整理しきれてないのですが、とにかく第2季にも期待ができそうです・・・でれば、ですが💦

 

 イケおじ、美爺好みの迷子ですが、張紀中制作の「射鵰英雄伝」以来なじみの俳優さんがけっこうそんな年になってきてるんだな~と実感したのが今回敬遠青鋒の父敬城を演じた李解。彼、「笑傲江湖」の林平之とか胡歌版の「射鵰英雄伝」の欧陽克とかの記憶が鮮明なんですが・・・でなきゃ「那年花開月正圓」の沈星移兄の月生?・・・こんな老成した役もするようななったんだな~となんか感慨深いものがあります。

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 胡軍が多様な顔を持つ徐驍のキャラを千変万化な感じで演じていましたが、こちらも「天龍八部」の喬峯以来のお付き合い。英雄豪傑を演じた古装やアクションものはもちろん、同性異性の恋愛ものやコメディまで幅広く活躍している人ですが、今回のキャラは当たり役ではないでしょうか。

 最後にいつものように演員とスタッフのリストを上げましたが、武侠劇でおなじみの演員さんたちの勢ぞろいだけでもううれしくなってしまいました。

 

 今回視聴分で目だったのは、実は「天山童姥」だった龍虎山の祖師趙宣素を演じた「慶余年」の小范閑の韓昊霖。12歳だそうですが、善良な子どものふりをした悪意たっぷりの老怪というややこしい役をうまくこなしてる。彼、表情の切り替えがうまいんですよね~

 

 最終決戦かと思った武帝城の王仙芝@于栄光vs李淳罡@邱心志のCG対決、どこまでも要領の悪い不憫な趙解をそそのかした韓貂寺@杜玉明と徐家4姉兄弟プラスその他の戦いとかは画像処理に頼るところが大きい感じですが、まあ目新しさもあったのでよいです。

 この韓貂寺戦が今季のラストバトルになりました。

 この後、徐鳳年はさらに他の仇を求めて北莽へと向かいます。第2季にも向けて動いてほしいものですw

 

 ドラマ冒頭には武芸が全くできず、身につける気もなかった徐鳳年が、王仙芝に「そのうちやっつけてる!」と挑戦するまでに成長しています。同時に父親顔負けの謀略の才の方も発揮、趙楷たちを翻弄しています。

 

 徐驍や李淳罡たちがアレとコレとどちらか一つを選んで生きてきたのに対して、徐鳳年は姜泥もあきらめない、北惊王の後も嗣ぐ、天下の太平も守るとすべてを自分で引き受けるという道を選びます。そんなことができるのかという周囲にはあきれ顔でとがめられても、自分の才覚と人脈であくまでもそれを貫いていきます。大した超人ぶりですが、もう遊び人の花花公子のふりはやめたんですかね?

 やることがすべてうまくいく徐鳳年に対して、不憫としかいいようのないのが趙楷。すべてが悪い方に転がってしまう・・・彼こそおとなしく上陰学宮にいるとかそれこそ遊び人でもしてたらよかったのに・・・無駄に律儀な性格が不憫です。

 この二人を演じた張若昀と劉瑞瑞は「慶余年」でも対立するキャラを演じてましたね~よいコンビw
 

 徐鳳年は老黄が残した剣匣を武帝城から取り戻し、新たに登場した桃花剣神鄧太阿からは極小の剣のセットを譲られています。そのうち、李淳罡からも周り中の剣を呼び集めて操り巨大な剣も作れる技を伝授されたら、大中小と剣がそろい踏みだよな~とかつまらないことを考える視聴者。

 

 とにかくばらまいた伏線や設定の未回収はいっぱい。西楚の公主として去っていった姜泥はどうなる?大姐の健康状態はどうなる?北惊と朝廷の関係はどうなる?龍虎山は?武当山は?あのキャラこのキャラのその後は?とかいいだすとキリがない。これは絶対に第2季作ってもらわないといかんな~

 

 ということで、毎度おなじみの要領を得ない迷子的感想文でした。

 

演 員     角色
张若昀  飾  徐凤年
李庚希  飾  姜泥
胡 军  飾  徐骁
高伟光  飾  陈芝豹
张天爱  飾  南宫仆射
丁笑滢  飾  青鸟
刘端端  飾  赵楷
刘天佐  飾  褚禄山
杨皓宇  飾  黄阵图(老黄、剑九黄)
张天阳  飾  吕钱塘(林探花)
沈保平  飾  王重楼
高泰宇  飾  宁峨眉
嘉 泽  飾  鱼幼薇
邱心志  飾  李淳罡
张艺上  飾  舒羞
孟子义  飾  红薯
于荣光  飾  王仙芝
王绘春  飾  杨太岁
刘佩琦  飾  李义山
杜玉明  飾  韩貂寺
李 解  飾  轩辕敬城
何中华  飾  邓太阿
郭 虹  飾  赵玉台
王 崗  飾  赵丹坪
隋俊波  飾  裴南苇
董 洁  飾  吴素
文咏珊  飾  徐渭熊
王天辰  飾  赵珣
田小洁  飾  魏叔阳
李 念  飾  徐脂虎
李 纯  飾  轩辕青锋
张晓晨  飾  洪洗象
于 洋  飾  赵衡(靖安王)
王同辉  飾  曹长卿
王彦霖  飾  温华
张奕聪  飾  袁庭山
荣梓杉  飾  徐龙象
侯长荣  飾  张巨鹿
贺 镪  飾  赵希抟
宣 言  飾  陈锡亮
陶 海  飾  湖底老魁(楚狂奴)
韩昊霖  飾  赵宣素
董 颜  飾  隋珠公主(赵凤雅) 
廖慧佳  飾  呵呵姑娘
于 恒  飾  卢白颉
谭建昌  飾  许涌关
王建国  飾  王林
高广泽  飾  吴六鼎
张春仲  飾  轩辕大磐


出品人     薛继军、孙忠怀、曹华益、刘文武、贾淕
制作人     夏晓辉、李尔云、于婉琴
監 制     庄殿君、韩志杰、徐佳
原 著     烽火戏诸侯
導 演     宋晓飞
編 劇     王倦
美術設計 孙立、李晓亮
動作指導 吴胡斯乐
造型设计 张世杰
服装设计 裴贵亭