江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

流水迢迢 その1

1~11集

 

 1週間ぶりの更新です。

 何してた?実はずっと「山河令」のリピしてました。WOWOWがこれと「陳情令」の再配信始めたんですよね~つい見始めてしまったら、やっぱり「山河令」は武侠風味が濃くて、面白いわ~ということで、ずっと見てました。「陳情令」は吹き替え版なので、字幕派としては、あまりそそられないんでして・・・
 とまあ、珍しく現地ファーストランが後回しになっていました。

 

 「四方館」「長楽曲」と二作見た後にこの「流水迢迢」を視聴開始したんですけど、何というかこの並びで連続して見てしまったのは失敗したかもしれない。

 「四方館」はともかくとして、この「流水迢迢」の男主二人のキャラ設定が「長楽曲」とダブって見えてしまってかなわないんです。
 特に「長楽曲」の沈渡と來羅織が、今作の裴琰と衛昭に重なって見えるんです。彼らが抱えている背景が亡き父親の雪冤とお家再興、滅ぼされた故国の復興と復讐、そのために臥薪嘗胆する、秘密組織を操るetc
 それぞれ二人のキャラがどのパートを分担しているのかはごちゃっと組み合わせも変わっています。来羅織と衛昭は特に重なって見えてしまうんですが、まあアレほどアレではなさげでしょうか?

 ある意味、裴琰も衛昭も極めて生真面目に自分に与えられた役割を果たそうとしている。二人の朝廷での位置や互いの緊張関係などはほぼ沈渡と来羅織といってもいいんですが、違うのはこの二人に関わってくる女主が江慈ただ一人なのです。


 裴琰も衛昭もそれぞれに表向きに見せている顔とは違うものを持っています。特に衛昭は、滅ぼされた月落城の小城主蕭無瑕としても旧臣たちとともに仇の大椋を滅ぼそうと暗躍しています。
 この人、大椋朝廷の重臣衛昭の時と蕭無瑕の時と衣装もヘアスタイルもころころ変えてくるのです。いつ着替えた?と突っ込んでました。

 

 ドラマは椋国と緊張関係にある衛国の使者を迎えたところから始まります。裴琰はこの和談の責任者、蕭無瑕はその会場に潜入した刺客・・・そこにもう一人物見遊山気分で潜り込んだのが女主江慈です。彼女は師父の元をこっそり抜けだして、やってきたのですが、たまたま蕭無瑕の邪魔をすることになって瀕死の重傷、それを何か知ってるだろうと助けたのが裴琰です。

 

 

 裴琰と江慈の間には何くれと協力関係っぽいものからさらに進んだ関係が生まれかけています。蕭無瑕は彼女が師父からもらってきた猫の人形を人質に彼女を裴琰に対するするスパイとして利用しようと考えています。
 この二人の男主がそれぞれなんとなく「この子いいな~」と思い出し、あろうことか女主はどっちも気になるけどやっぱり裴琰?という感じになってる初回視聴分。

 

 そして、この女主がとにかく男たちがこれまで緊張関係を持ちながらも何となく保っていたバランスをかき回していくのです。空気が読めないとかけたたましいだけのわがままキャラというわけでもないけど、男たちにとっては彼らの計算をぶち壊してしまう厄介な存在です。

 という三人の関係が一つ。

 

 そして、そもそも月落城が椋国に滅ぼされ、奴隷扱いされることになった事件の真相はどこにあるのかというテーマが皇帝周辺に渦巻く闇をどす黒くかきたてつつ進んでいます。

 まあ、よくある展開?
 それにしても、蕭無瑕が江慈を操るのが小泥猫だったりとか、あまりにあまりな・・・きっと後で大きな意味を持っては来るんでしょうけどね~

 二役しているようで最初から正体むき出しな、衛昭こと蕭無瑕に任嘉倫。剣鼎侯裴琰がこの春突然引退してしまった徐正溪、引退した後に公開されるせいかネット上での扱いがなんか小さい。江慈には李蘭迪ですが、この人の出演作「無心法師Ⅱ」くらいしか見てない。
 他には、椋国皇帝謝澈で張豊毅、裴琰の謀士崔亮で「星漢燦爛」の三皇子を演じた高寒、蕭無瑕の配下玉蓮で「古相思曲」の張雅欽、太子に「S.C.I謎案集」の李肖冰などが私的お馴染み俳優さん。

 

 このドラマも最近に多い「まあ普通におもしろい」という感じでしょうか?

 まだ「七夜雪」に手を付けてないんですが、こっちの方がおもしろければ優先順位ひっくり返るかもしれないです。
 ただし、現在の優先順位トップはやっと見始めた「錯位」なのです。