江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

光・渕 その1

1~8集

 

 最近流行?の「空降开播」で突然始まった「光渕」です。ひょっとすると「光・渕」が正しいのかもしれない。「折案」もいまだに「折・案」だったかどうか自信ないし、この「・」ってのがなかなかめんどくさい💦

 

 前もって宣伝もなく、ほんとに突然始まって、いきなり8集配信されました。その時点では百度百科の記事もないし、配信予定である追劇日暦もなかったので、この後の残りがいつどういう形で配信されるかさっぱりわからない。ネットを見ると2月18日に8集出たんで、次は2月25日に8集とか出てくるんじゃないかという話も出てます。「君子盟」のパタンですかね?

 

 このごろ、配信のパタンが多種多様になってきてますよね~ドカッとまとめて全部出す、最初にちょっと多めに出して、後は毎日1集ずつちびちびと出してくるとか、バラエティありすぎてw

 

 昔、中華ドラマを見る前は毎週同じ曜日に1集分ずつ、でなければ平日だけ毎日というようなパタンしかなかった日本のテレビ事情になれてたんで、え?週に三日だけ2集ずつ出してくるの?そんなのなんか落ち着かないとか面喰っていたのが嘘のようです。いくら中華ドラマ的配信方式に慣れたとはいえ、先の見込みだけは持ちたいのですよ・・・

 で、明日は次が出てくるという噂の2月25日。一日に1集か2集見て、ちゃんと間に合わせました。

 

 原作は「鎮魂」や「山河令」と同じPriestの「黙読」、最初の題名は「深淵」でしたが、最終的に「光渕」となったようです。なお、めんどくさいので「・」はなかったことにしてます。

 

 ドラマの配信事態に違和感があったのを別にして、最大の違和感は双男主の一人裴溯を演じる張新成のこの造形。役作りのために随分ダイエットしたのでしょうが・・・ごめん、なんか吸血鬼のメイクか「推理筆記」の王鐸を思い出した。彼のこういう役は初めてなので、それはそれで楽しく見てはいます。

 二つ目の違和感はもう一人の男主駱為昭の付辛博が無精ひげ生やした熱血刑事でめっちゃアニキキャラなんですが、どうも彼には映画の「楊家将」の時の楊七郎とか「古剣奇譚2」の楽無異とか弟キャラのイメージが強くて困惑。

 そして、大幅に改変された結果、無理やりSF要素が取り込まれたストーリ展開は、「鎮魂」のドラマ化の際の改編を思い出す。今回は名前まで変わってる。きっとまたあとに行くほど、破綻が出てくるんだろうな・・・と今から心配してるw

 

 一応事件のあらかた・・・

 ドラマの世界は新元文明,二百五十三年というこの世界ではないどこかの世界。特別調査組(SID)というのはFBI的な位置づけの捜査機関ということでよいですかね?楽為昭率いるSIDの第6支隊は特定の地域で起こる連続殺人事件の捜査をしている。そこに姿を現したのが、大富豪の若き後継者裴溯。

 なお、特別調査処(Special Investigation)@鎮魂でも、特殊罪案専門調査小組(Special Crime Investigation Team )@SCI謎案集でもなくて、特別調査組(Special Investigation Department)だそうな・・・ややこしいw

 

 この世界には「零度共情者」という存在があって、彼らと犯罪の関係が取りざたされている。DNA検査をして彼らを割り出そうという法案が審議されてもいます。そんな中で起こった連続殺人事件、早速マスコミはこの犯罪と零度共情者との関係を追及してきます。

 この設定が、ドラマの中でどう作用するのかまだ不明。

 実は、7年前に裴溯は自殺した母を発見していてその時に捜査にあたったのが楽為昭と唐澤。現在は特別調査組の隊長と副隊長を務める二人は、その後父親まで植物人間となってしまって孤児同然の裴溯の面倒を見てきた。何しろ大財閥なので、生活に困るわけではないが、二人は保護者的な意識をもっている。そして、裴溯もこの二人に対してはわがままを言ったり、さんざん文句を言ったりしながらも、結局甘えているとしか見えない保護されてる感がある。

 裴溯が事件や捜査に首を突っ込んでくるのを邪剣にしながらも、結構あてにしている楽為昭です。彼の捜査へのかかわり方はあくまでも部外者なんですが、とんでもない大金持ちというところに何か「富豪刑事」を思い出しました。

 

 この張新成が演じる裴溯、母の自殺から7年と考えるとまだ二十歳前後のようなんですが・・・ほんとか?

 

 8集までで、最初の「傲慢者」という事件は、ラッキョウの皮を剝くように次々と犯人が登場した挙句に解決、二つ目の事件「偏執者」が途中というところです。でも、一つ一つが独立した事件ではなく、最後には裴溯の両親やら、楽為昭たちの師父の死、裴集団の内紛?とかも含めて、街全体を揺るがすような大きな事件に広がっていく様相が見えています。

 

 サスペンスタッチのミステリとしても十分に楽しめるドラマではないかと思います。なので、続きが出ないということだけは勘弁していただきたいものです。