江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

流水迢迢 その2

12~24集

 

 

 第2回視聴分です。
 
 前回まででは二人の男主が「この子いいな~」と思い、女主は「どっちも悪くないけど、まあ裴琰?」という感じだった三人の関係が大きく変わっていきました。


 裴琰も衛昭もどんどん江慈に魅かれていき、積極的にアプローチ。皇帝の命を受け劣悪な武器が作られた不正の捜査に行く裴琰は江慈を同行、その裴琰を監視する命を受けた衛昭も共に裴氏の本拠地である南霊へと向かいます。

 南霊には、剣鼎侯である裴琰など鼻にもかけない一族の人間たちが待ち構えています。裴琰はこの不正に一族、さらには皇帝に恨みを抱く彼の母容国夫人が関わっていると感づいていて、容易く結果を出すことができません。

 

 

 衛昭はこの件の捜査では裴琰に協力的ですが、陰では自分の両親が陥れられたことの真相を探り、この時のことを知る燕氏姉妹を探しています。

 彼らは阿顔という女性と知り合い、彼女が武器不正の真相を暴く切り口になっていきます。

 江慈たちは剣鼎侯が来るというので、荒れ寺に押し込められた流民たちの存在を発見。彼らを虐待していたのが裴氏とその配下何振文ですが、彼らは裴琰が裴氏の一族の権益を犯すことはないと高をくくっています。

 そんなことはお構いなしの江慈は衛昭の協力を得て、この案件の裏にどんどん迫っていきます。

 何振文の息子何永林が阿顔を捉えて性的暴行を加えるという事件が発生、これをきっかけに裴氏の不正が暴かれていきます。この何永林を裁く過程がまるで「九義人」のクライマックスそのままでびっくりしたというのは別の話。

 裁判の結果に満足できなくて阿顔を殺そうとした何永林がその場で殺されると、何振文は江慈に深い恨みを抱くようになります。

 裴琰は不正に母親が関係した証拠の書類を何振文に握られていて動きがとれず、その上母親自身が彼を押さえつけてきます。

 そんなこんなですっかり裴琰に絶望した江慈は、今度は衛昭と共に彼の故国月落城へと向かいます。裴琰はもう一人不正の背後にいた高官蘆瑜の調査に彼が率いる鎮遠軍を訪れます。

 

 ほんとは衛昭もそこに行っているはずなのですが、彼は江慈や配下を連れて月落城へと向かい、そこで実施される城主選びの場に姿を現します。月落城が現在のような苦境に陥っているのは彼の父親蕭海天のせいだと民衆は深く蕭一家を恨んでいます。そんなところに彼が行ったのはもちろん父の名誉を回復するためなのですが、こんなにわいわいやってしまっていいもんですかねwというかその「苦肉の策」必要だった?

 結果、裴琰も衛昭が実は蕭無瑕であることに気づいてしまいます。

 

 江慈は、明確に「正義」を打ち出せない裴琰に絶望し、今度は彼女に足並みをそろえてくれる衛昭に好意を持つようになります。
 これで、江慈は僕のものと思っていた裴琰がすっかりこじれてしまうんでしょうね。

 今回視聴分で、衛昭がどんどん表情が柔らかく豊かになっていくのに対して、温厚な表情を見せていた裴琰がどんどん「悪い顔」になっていくのが印象的でした。

 見始めたときに悩まされた「長楽曲」とのダブり感はすっかりなくなり、そういう意味では見やすくなりました。

 が、まあ、このドラマ、これから先の見当がつくんですよね。衛昭がどんどん解脱していった行きつく先とかね~