江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

749局

749局

 

 王晶版「笑傲江湖」を見たいような、見たくないような~と迷っているうちに、積みになってる他の映画を見てしまっています。

 この「749局」は陸川導演、王俊凱主演のSF映画です。陸川と言えば、自分が見た中で「王的盛宴」を思い出すか、「九層妖塔」を思い出すかで、ずいぶんイメージが違うわけですが・・・
 見終わった感じとしては、「九層妖塔」の方ですかねw

 テイスト的には、アメリカ製のマーベル系の映画とか日本のアニメの雰囲気をまとっています。

 

 王俊凱の主人公馬山が無理やりに749局という超自然現象とか怪奇な生物に対応する専門機関に連れ戻されるところから始まりました。この749局というは実際に存在した組織をモデルにしているそうですが、映画では襲い来る巨大な生物やら宇宙人の陰謀やらに対抗するための軍事組織です。構成員は軍人や科学者に、特殊な戦闘力を持った若者たち。ミュータント部隊というか、新人類的な?
 中でも馬山には他の人間たちを圧倒する力があり、749局の局長喬東北は強引に彼を連れ戻します。

 

 

 話は、749局に関わりたくない馬山が街の危機どころか、人類そのものの存亡の危機に直面して自分の持てる力を解放して闘っていくという展開です。749局のメンバーは彼をサポートしますが、つまるところ彼一人の力がこの戦いの行方を決めていきます。

 馬山と749局局長の再会あたりの話は、嫌がる少年を無理やりに戦いに引きずり込むタイプの出だし。これに「新世紀ヱヴァンゲリオン」の碇シンジとか「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイなんかの影を見たんですよね~なんなら「仮面ライダー」とかwそれに、空を飛んでいくシーンはスーパーマンとかあれこれを思い出してしまいました。

 主だった登場人物たちの多くが内心に熱いものを持ちながら、表面ではクールで多くを語らないタイプに造形されていて、主人公一人が思いのたけを思う存分吐き出している感じ。
 自己犠牲で去って行くキャラが多すぎて、辛い展開。

 で、最後はそれですか・・・ふ~~んw

 

 映画の撮影は2018年から19年にかけて行われたということで、王俊凱らキャストが若いんですよ。お蔵入りになってたわけでもなく、疫病禍もあったし、後期制作にも手間がかかっていたのですかね?なんでも陸川の個人的な思い入れが強い作品だということで、それには深く納得。

 CGで作られた映像もたっぷり、街中を逃げ回る馬山の場面をはじめ俳優たちのアクションもたっぷり。
 全体として大味な感じがしないでもないです。でも、精緻な感情描写とかを求めるようなタイプの映画ではないと思うので、これはこれで良しとしますかw
 
 なんというか、二の足踏み続けている王晶の映画もせめてこのくらいの出来栄えであればいいんだけどね~と思ったりして、まだ視聴するか迷ってます。
 で、今日見てたのは「白月梵星」💦

 

演 員     角色
王俊凯  飾  马山
苗 苗  飾  夏婳
郑 恺  飾  乔东北
任 敏  飾  丧妹
辛柏青  飾  马爵/曹国舅
李 晨  飾  晨光
张钧甯  飾  孙二娘
杨皓宇  飾  张工
余皑磊  飾  疤爷
李 梦  飾  吴晗
金世佳  飾  飞氘
李光洁  飾  老局长
周一围  飾  马山爸爸
曹卫宇  飾  陆警官
李勤勤  飾  报社大姐
刘 陆  飾  马山妈妈
刘 坤  飾  王胖子

制作人    张苗、陈菲
导 演    陆川
编 剧    陆川