江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

休みの日は林志穎・・・恋愛大贏家

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正月なのでめでたそうな恋愛大贏家をみました


いや、いかにも中華圏なにぎやかな設定の映画でした。
ストーリーは単純。杜恒風 飾 林志穎 と金巧莉 飾 劉亦菲の学生コンビ、王漢文 飾 許紹洋と銭月珊 飾 楊恭如 の老師コンビのラブストーリを中心にした、まあこれは本物のラブコメ
だけど、それにしても登場人物のキャラというか設定がものすごく極端。これでもかってくらい盛り込んである。日本の少女マンガがよく台湾でドラマになってるけど、あの極端さもこれにはかなわないような気がする。
まず、杜恒風(飾 林志穎)。アメリカ帰りの大富豪のおばっちゃまでいつもボディガードがついている。でも、その父親(やっているのは絶代双侠で江別鶴をしてた人)は表向きは骨董商なんだけど、実は香港黒社会のボス。そのせいで母親が死んだと息子は父親を恨んでいる。そのくせ、偶然であった金巧莉と同じ学校に入れるように父親の手下に頼んだりしている。で、この父親、学校ごと買い取ってしまったらしい。
その一目ぼれの相手が金巧莉(飾 劉亦菲)よくわからないけど、二年前に付き合っていた男性を殺されて以来、刹那的に生きている。うちへも帰っていなくて、こっちも黒社会にからんでいるみたいな兄とその仲間におっかけられている。

この二人が通う学校の美術の老師が銭月珊(飾 楊恭如)なんだけど、父親の残した莫大な借金を抱えて似顔絵描きやら新聞配りやらのアルバイトをしている。
新任の国文学の老師が 王漢文(飾 許紹洋)。自転車で走り回っている一見ふつうのせんせーなんだけど、実はカンフーの達人。小さいころから体が弱く、寺で育ったので、世間的な名声とかに興味がなく、父親の会社をつごうとしないこちらも富豪のおばっちゃま。あの茶髪サーファー系の許紹洋が黒い僧衣で山で座禅を組んでるのには笑った。

それに、彼にあこがれる女学生と父親の様子を探るために杜恒風の学校に潜入している警官(碧血剣で袁承志をしている窦智孔)

ブコメから、ポリスストーリーから、カンフーから、香港ノアールから、とにかくなんでももりこんだっていかにも中華なドラマ設定でした。

まあ、そのわりには物語の結末は3組カップルができました、ってだけ。この大げさな設定は何にも役立っていないってものいかにもでした。