江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

武侠ツアー 仏山、香港の旅 その3

9月22日午前 仏山鴻勝館・仏山精武会館

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 三日目は昨日時間がなくて行けなかった鴻勝館と仏山精武会館を訪ね、澳門へ移動。ざっくり澳門観光をしてホテルへという日程。今回、いろいろな事情が重なって、日程を調整しつつ旅をつづけた感じです。何度も入国、出国を続けるのでどの書類が必要かすぐにわからなくなる迷子のような人間もいて、ほんとに添乗員さんやガイドさんが大変だったと思います。

 仏山では武芸には疎くて、洪拳も詠春拳も蔡李佛拳も見分けのつかない人間にはもったいないような時間が続きました。
 
 朝一番で訪問した鴻勝館はホテルから近くの町の中にありました。開館までに少し時間があったので、すぐ横にある塔破廟と塔破井を訪ねました。ここを管理するボランティアの方の地元愛を感じる案内にほっこり。この井戸の水で手を洗うとすべすべになり、目を洗うと目がよくなると水をくみ上げてもらいました。

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 そうこうするうちに鴻勝館が開きました。

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 鴻勝館は現存する最古の武館で、流派は鴻勝蔡李佛拳。詠春拳とはちょっと違う木人があったと八雲さんからご教示いただき、その違いがわからなくて飯香幻さんからご教示いただきました。

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こちら蔡李佛拳     こちら詠春拳

 なるほど違いますね。納得。

 

 ここではお弟子さんが、師父から指導を受けているところを偶然見ることができました。
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 壁に掲げられた館規とか置かれている様々なものも展示物だけでなくリアルに今も使われている感じで、博物館とは一味違う空気感が良かったです。ほんとに中国武術を嗜まない人間にはもったいないような場所でした。

 

 

 続いて、仏山精武会館へ。日曜日なので閉館していました。でも、この会館の周囲には運動を楽しむ市民がいっぱい。会館の前には練功をする人とバドミントンに興じる親子、バスケットをする若い人たちとか様々、少し離れた池には足漕ぎボートまであって、陽光のあふれる日曜日を楽しむ人たちであふれていました。
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 二日間たっぷり楽しんだ仏山でした。ここでは武芸の伝統が地元の人々の生活の中に溶け込んで息づいている感じを強く受けました。
 何か懐かしい感じのする街並み、市場、その中に武館があって、町の人が練習にふらっとやってくるみたいなの、いいなあと思いません?

  これで仏山訪問は終わり。バスで珠海から澳門へと移動します。