1~16集(大結局)
心理分析を道具に犯人を追いこんでいくという警察ドラマです。タイプとしてはアメリカドラマの「クローザー」に近いでしょうか?
ドラマ全体の展開は、「心理罪」や「法医秦明」などと同じように、個々の事件と捜査関係者のプライベートを絡めながら、最後は犯罪者に誘拐された仲間を救うということになります。ほんとにこのパタン、多いw
主人公の凌然には余男、私は映画の「戦狼」で見たくらいですが、国際的にも評価されている俳優。
他には重案組のリーダー陳虎で邢佳棟が出演。この俳優さん、「大秦帝国之崛起」で王学兵降板で急遽白起を演じたことが忘れられません。いい白起だったんですよね~
このドラマの特色は主人公の刑警支隊副隊長の凌然が噓発見器を使って、犯人の反応を確かめながら、自白を引き出していくというところにあります。彼女と共に血なまぐさい事件の解決に取り組むのが、陳虎率いる刑警支隊重案組の面々。組長の陳虎も凌然もそれぞれ家庭と仕事の間でトラブルを抱えています。若いメンバーもそれぞれの悩みがある。
といっても、それほどそっちに関わっているほどの余裕のない27分前後全16集。
全部で5つのパートに分かれていて、それぞれかなり残虐で込み入った事件を扱っています。
幼児虐待、出稼ぎ、ホームレスの老人や子どもといった現代社会の暗部を背景として連続殺人とか、予告殺人とか、情け容赦なく被害者が惨殺されていきます。あと少しで間に合わないことが多いんです、このドラマ・・・
主人公自身の父親が12年前に殉職した事件とつながる事件がラストエピソード。ここで仲間の刑事の一人が犯人に誘拐されるというのは、わりによくあるパタンなのですが、誘拐されるのが陳虎で、それを若い刑事たちや凌然が救出に走り回るというのは悪くないです。
「神探」の時にも思いましたが、こういう設定、以前なら誘拐されてひどい目に合わされ、ようやく仲間に助け出されるというようなのは女性か若手の役回りがお決りでしたが、今回のようにチームのボスが攫われるというようなストーリ展開も出てきてバラエティ豊かになってきたのは悪くないです。
ミステリとしては、かなり早い段階で容疑者を捕らえ、これを尋問する場面がかなりの部分をしめます。凌然の淡々とした問いかけに次第に追い詰められていく・・・というのが見どころ。噓発見器が見せる被験者の反応を見ながら、畳みかけていくのですが、その場限りなのがもったいない。事後にもっと分析とかするもんでしょうが、まあ他のドラマとの差別化とドラマの彩り程度かもしれない。
そういえば、このドラマの英語タイトルが「The Lie Detective」探偵が噓つきなのかと思ったw
最近の中華ドラマはほぼすべて英語タイトルもついてくるのですが、日本語タイトルもあらかじめつけてくれないもんでしょうかね?それを採用するかどうかは別にして、最近の邦題に頭抱えているんで、ちょっと思いついたw
最後に・・・個人的にこのドラマで一番大うけしたのは、事件関係者の一人が使っている雅号が「左冷禅」なことでした。そんなもん、怪しいに決まってるwww
演 員 角 色
余 男 飾 凌 然
邢佳栋 飾 陈 虎
王 薇 飾 秦心怡
袁福福 飾 耿 宁
高玉玺 飾 莫晓杰
张 月 飾 江雅丽
崔宝月 飾 周若君
刘威龙 飾 朱世豪
職員
制片人 刘扬
導 演 张思庆
編 劇 秦海燕、牛欣炜