1~16集(大結局)
段奕宏がプロデュースも主演もしたサスペンスドラマ。
北京で中学生の少女が誘拐されるという事件と男が自宅で殺され舌を切り取られるという二つの事件が起こる。
息子が少女の同級生で近所に住む刑事李慧炎は誘拐犯を追うが逃げられてしまう。捜査の結果、誘拐犯たちは少女を北京から北の国境近くの町双塔に連れて行ったことが判明。彼らを追って双塔へと向かう。
舌を切り取られた被害者の息子周游は、父の用意した病院に医師として勤めることを拒んで納棺師をしていたが、父の死の謎を解くべくかつて住んでいた双塔へと帰ってくる。
この二つの事件は、さらに時間的にも、人間関係的にももつれ合いかかわりあって、やがて真相が姿を見せる。
ミステリのネタ晴らしはしませんよ~実はこれが結構大変💦
というか、このドラマ、視聴者をミスリードするような場面とか科白とかが仕掛けられていて、素直に見てると知らない間に引っかかってしまってる。意地が悪いといえば意地悪だけど、うまく騙されるのもおもしろいかもしれない。
少女が誘拐された理由はわりに早い時期に想像がついてくるんですが、それでも彼女が何度も逃げてはまたつかまる、一人極寒の森林を雪をかき分けて逃げていくなど、どきどき。
このドラマも過去の事件と現在の事件が絡む展開ですが、こちらは26年も経っています。これだけ経つと、登場人物の状況も大きく変わっているわけで、謎が深くなっています。
ドラマは16集しかないんですが、内容は濃いです。
「双探」という題名ですが、探偵役李慧炎と周游は相棒でもなければ、同僚でもない。それぞれが調べを進めるうちに縁があったら時に協力もする程度でしょうか。
二つの事件、二人の探偵役、二つの時間、二つの場所といういろんな「双」が重なる「探」案ドラマということかなと思っています。
この二人の他に、もう一人ドラマを進めていく重要なキャラ白石舟がいます。彼は敵なのか、味方なのか…的な位置にいるわけですが・・・
ドラマは北京で始まりますが、主人公は四合院の自宅にトイレを作ろうとして途中で業者に放り出されて家の前に大穴。隣人たちから文句を言われているという設定。登場シーンは中身捨ててきた夜坛子ぶらさげて・・・という何とも生活感あふれるもの。
他のドラマで登場してくる華やかでスタイリッシュな大都会北京ではなく、生活感あふれる昔ながらの人情あふれる「下町」
彼らが赴く双塔は後少しで国境という激寒の街。地元警察と共同で捜査にとりくむ李慧炎は誘拐犯たちの裏にさらに黒幕がいることを知ります。
こうして極寒の街の雪と氷の中でドラマは進みます。何度も出てくる食事場面、大したもの食べてるわけじゃないんですが、湯気が立ち上ってものすごくおいしそうに見えるのです。
皆さん平気な顔をして演技してますが、さぞかし寒いことだろうと・・・同じような環境で撮影された「無証之罪」とか「白夜追凶」「猎狼者」などというのもありましたが、食事シーンのたびに寒さを感じさせる描写ではこれが一番じゃないでしょうか?
演員的には段奕宏の他に、周游に大鵬こと董成鵬。この人もなんというか一癖ある俳優さんですが、出てる俳優さんがみんな一癖あるようなんで目立たないかも。
「大秦賦」の好きな私としては段奕宏@呂不韋演じる李慧炎の上司に李乃文@李斯、同僚に周铁@嬴傒、申琦@呂輝(呂不韋の息子)だし、白石舟は樊於期の鄭楚一だし~とかいうのも、うれしかったのです。
最後まで行っても元の暮らしが戻ってくるだけで、名誉回復するとか昇進するとか恋愛成就するとかの派手なところのないドラマでした。でも、じっくり煮込んだ大根のような味わいがして悪くなかったです。
演 員 角 色
段奕宏 飾 李慧炎
大 鹏 飾 周游
曾美慧孜 飾 乌娜吉
郑楚一 飾 白石舟
张国强 飾 任邢军
邢佳栋 飾 雷公
刘威葳 飾 韩冰
申 琦 飾 邱林
刘亦然 飾 范晓媛
张 林 飾 老七
衣云鹤 飾 巴尔思
冯 兵 飾 那海
董 博 飾 范迪索
朱梓瑜 飾 小黄
程禹森 飾 李根
魏 震 飾 大庆
李乃文 飾 惊涛
陈明昊 飾 王重
高 锦 飾 铁拐李
周 铁 飾 二勇
朱 辉 飾 张宏达
職員
出品人 孙忠怀、李威
制作人 齐帅、肖乾操
监制 韩志杰、段奕宏
导演 费聿竹、陈宙飞
编剧 贾长安
艺术指导 吕东
美术设计 谢丽佳、张一
动作指导 胡利峰