江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

上陽賦 その4

33~45集

f:id:maimaimaigo:20210718201943j:plain

 

 やれやれ、これだけ見るのに半年かかってしまった。

 原因は、王儇の親戚の王倩母子。これが賀蘭箴の持ってきた政略結婚のために忽蘭に嫁がされるのはいやだと蕭綦の妃になろうとあれこれ企む。これがうざい。

 皇后となった謝宛如、皇太后もそれぞれ、王家や王儇を陥れようとねばねば企む。これがまた中の人がうまい分、いやらしさ倍増・・・

 その手先となってる蘇錦儿も恨みがましい目つきでうろうろとか、私的に視聴意欲削がれるエピソードが連発。見るのやめたわけじゃないけど、なんかな~と後回しになってしまってました。ちょうど「大江大河2」とか「山海情」「有翡」とか見てたしw

 

 このドラマ、どんなトラブルがあっても結局は王儇無双ついでに蕭綦無双に落ち着くんでちょっと我慢すればいいんですけどね~こらえ性がないんです。

 チェックしたら45集までには愚かで身勝手なうざキャラ母子はコテンパンにやられて退場ということだったので、自分を励ましてどうにかクリアしました。ほんとにこういう話の展開嫌いなんですよ・・・でも、途中から割り込んできたのがほぼ大結局までそのままだったと聞いた「秀麗江山之長歌行」はもう何年も途中でストップしたままになってるから、まだましですかw

 

 とにかくこのドラマもWOWOWでの放送が決まりました。演員も充実しているし、脚本もきちんとしてる、予算もかけていて見ごたえのあるドラマには仕上がってます。あまりに章子怡の王儇が無双過ぎるとか、15歳の役するのか~とかいう話題も出てますが、まあ「話題づくり」程度でしょうか?最近の古装劇には珍しく68集という長編ですが、量だけでなくそれなりに質も悪くないと思います。しかし、ほんとWOWOW、いいドラマ持ってきて解約させてくれないw

 

 今回視聴分のクライマックスは何と言っても王儇がそれまでかばってきた王倩母子の企みを知って、彼女たちに鉄槌を下すという場面でしょう。でも、個人的にはそれと並行して進む宋懐恩と玉秀の結婚エピソードに注目していました。

 

f:id:maimaimaigo:20210718202154j:plain

 蕭綦麾下の将軍宋懐恩はその働きを認められて粛毅伯右衛将軍に任じられました。その彼が婚儀も近いのに軍営から戻ってこないと迎えに来た馬車に置かれたクッションの柔らかさを確かめる場面、そこから始まって自分の新たな屋敷に主人として入っていく場面など、これから宋懐恩の心が大揺れし出すんだろうなという予感がひしひし。婚儀を上げたばかりの玉秀には愛情あふれる接し方をしていますが、ほんとうは彼も王儇が好きだったはずで、こちらのこれからにも不安要素。

 

 わりにキャラが固まっている登場人物が多い中、この宋懐恩はどう変わっていくのかが気になるのです。演じているのは「慶余年」の二皇子劉端端。こちらでも腹で何を考えているか?というキャラを好演してます。蕭綦と共にたたき上げてきた彼が、別の世界に気づくこの表情がよいのです。手で柔らかいクッション触ってる・・・

 

f:id:maimaimaigo:20210718202555j:plain

 

 そして、江夏王に封じられ、父亡き後正式に王家の家主となった王儇の兄王夙と宋懐恩が水害の続く江南の治水の責任者として赴くことになります。成功のおぼつかないこれ自体が、蕭綦の勢力を削ろうという皇太后の陰謀なのですが、ここからが新しいエピソードでしょうか?

 性格一変したらしい安平王も戻ってきたし、何かと厄介な展開が続きそうです。

 ということで、やっとこさウザキャラエピソードを乗り越え、視聴が進みだしました。我ながら、好き嫌いがはっきりし過ぎとは思うw

 ま、仕切り直しですね~