21~31集
7ヵ月ぶりに視聴再開しました。
おもしろくないわけじゃない。でも、なんとなく視聴間隔が広くなっていって立ち消えてしまってました。
ここのところ、「燕雲台」「上陽賦」「大明風華」といった虚実はあるものの似たような設定のヒロイン無双歴史劇が続いています。この「大宋宮詞」もそのうちの一つ。圧倒的なヒロインが恋愛方面だけでなく、政治的にも辣腕を振るって勝利者となっていくような展開をしています。
それぞれにドラマ運びの特徴があるわけですが、どれにも共通するのは「後宮ネバネバドラマになりそうで、ならない」というところではないですかね?
そっち方面が苦手なので、後宮ドラマ化しそうになると逃げだすわけでして・・・「上陽賦」もそうでしたが、しばらく我慢すれば問題なく見終わることができました。
その「上陽賦」と同時期に見ていたところから、7ヵ月遅れで視聴再開。
やっぱり、このドラマ、なんか調子がおかしい。
李少紅演出の特色なんでしょうか、どことなく現実離れしたふわっとした感じがします、もちろん喜劇ではないんですが、「それはないでしょ~」とか「あ、やっぱり?」と突っ込み続けています。それでも嫌味に思えないのは私の好き嫌いか、導演の人徳かw
遼との和平がなった背景には劉娥の息子の犠牲もあったのに、妃として宮中に入る条件として3年の服喪を約束させられたというところからが今回視聴分。
その3年が経とうとするときに天然痘が流行、皇后の生んだ皇子も罹患してしまいます。とにかく腕のいい医者をと民間まで探して見つかったのが劉娥。なんというお約束。笑うしかないです。内密で戻ってきた劉娥は皇子の治療にあたるが時すでに遅し。皇子、それに衝撃を受けた皇后も続いて命を落とす。助かったのはインチキして公主を生んだ潘玉姝だけ。彼女とその父、兄が反派なんですが、どうにもレベルが低くてしまらない。
約束だからとまた宮中を去った劉娥だったが、ようやく徳妃として皇帝の身辺に仕えることになる。早速ラブラブモード再開。けど、このあたりで彼女の軍門に下らなかったみなさん、後の祟りが心配されますな。
と思ったら、皇帝の持病の頭痛が激化、一度倒れると何日も目覚めないという危機的状況が頻発。そのたびに、重臣たちや他の女たちをごまかす劉娥とそのチーム。
もうこれ以上は皇帝不在をごまかせない!というところで目を覚ました皇帝が「何を騒いでる?」と登場するパタン。一度目は「お約束」と流せても、度重なると喜劇に見えてくる・・・
宋が遼に贈った錦の品質が劣悪だった、話が違う、バカにしてるのか?和平条約を破棄するのか?と耶律留守がけんか腰で開封に乗り込んでくる。彼の居丈高な要求になすすべのない男たち。そこを遼に人質として赴いていた劉娥が皇太后つまり燕雲台のヒロイン蕭燕燕からの贈り物の返礼に鳳袍を用意するからと引き留める。
このドラマ、劉娥が、度重なる国家的危機とかを個人的な能力や人間関係をバックになんとかするというパタンを繰り返しながら話を進めていきます。
どこのネタかは言わないことにしますが、切羽詰まったところに鶴の群れが飛んできて、難局打開に必要な宝玉の入った袋を運んでくるとか爆笑してしまった。「仙鶴だ!」で思い出したのは、例のトンデモ笑傲江湖だしな~いくらなんでもあんまりなw
この話、劇中の誰かの仕込みでないとしたら、やっぱり笑うしかない。それとも史書とか伝承にあるんですかね?
ただまあトンデモと違って、ドラマの雰囲気とかぶち壊してるわけではないんですよねw
皇帝真宗が短命だったことは事実なので、もうすぐ周渝民の出番終了?同じようなパタンの「大明風華」と絶対的に違うのは、真宗はいつも頭痛に悩まされしかめ面で、色気むき出しな朱亜文の朱瞻基とは全く違うキャラ設定。なぜかこの人の出演作、二つ同時進行になってしまう。前回は「櫃中美人」と「烈火如歌」で同じ古装でも全くタイプが違ってた。今度はぼやぼやしてるうちに「逆局」がやってきてしまった。こっちは現代ミステリなのにどちらもなんか似た雰囲気ですなw
次々人が死んでいくような厳しい話の展開の割に緩い雰囲気に浸っていると7ヵ月放置ということになってしまいました。
どうにも私好みの古装劇日照りの今日この頃、11月スタートには期待していいんでしょうか?というか、期待したいです。