32~40集(大結局)
楽しくクリアしました。評価は?というと、「少年歌行」と合わせ技で、とっても面白くできたお話でした。もちろん単独でも十分おもしろいのですが、見終わったとたんにこの「少年白馬酔春風」ではなく、「少歌」の方が見たくなってリピ始めてしまったのです。
同じように連作を気に入ってリピするドラマもあっても、こういうのはめずらしい。
直近で見てた「唐朝詭事録」も最初のも続編も大変気に入ったけど、今回リピしたのは二作目「西行」の方です。普通そうですよね~
でも、「原因:少白」見たら、「結果:少歌」が気になってしまったのです。
この「少白」二作は先行する「少歌」よりも一世代前を扱ったドラマです。全く離れた時代ではなく、「少歌」の親世代、そこに「少歌」の主人公たちも生まれてくるという時間設定。
予備知識なしに「少歌」を見てた時に、単にナレーションだけで無機質に説明されてきた出来事が血肉を持って姿を現してくるというだけでも十分に視聴意欲をそそられました。
今回視聴分で、「少歌」の冒頭無心が登場してくる場面へとつながり、前世代を描いたドラマとしてはきれいな終わり方をしました。
さてと~「少歌」を見ていたら、もはやネタバレということにはならないとは思うのですが・・・一応画像以下立ち入りご用心でお願いしましょう。
葉鼎之の悲劇は、魔教を率いて中原へと攻め込んだことで決定的となります。けど、そこに至るまでに、「あんたのせいだろ!」と追及したくなるキャラが何人も。
まずは玥卿。易文君との間に安世という息子も生まれ穏やかに暮らしていた葉鼎之に、勝手に嫉妬した挙句に易文君が景玉王に再度捉われる原因を作り、葉鼎之をも騙して天外天へと連れ去ったのが玥卿です。彼女が余計なことをしなければ、葉鼎之が魔教の教主になることもなかったはず。
その彼女をあおったのがなんとしても北闕国を再興させようという彼女の父で天外天の城主玥風城と無相使です。
話ずれますが、この二人を李解と修慶が演じているだけで、盛り上がった金庸迷。林平之@張紀中版笑傲江湖に慕容复@張紀中版天龍八部、なんなら二人とも欧陽克なんですよね~張紀中版射鵰英雄伝が修慶で李国立版が李解だった。
誰がこんな配役したと、突っこむしかなかった。同じ回に登場したのに二人が揃う場面がなかったのが残念でたまらない💦
元に戻って~その二人がこうなってしまったのは、そもそも北离との間の戦争に負けたせいです。戦争なんかするのが悪い・・・
その北离皇室では皇帝が猜疑心の塊となって葉将軍家を滅ぼし、その息子は葉鼎之の婚約者だった易文君を無理やり側妃にして子どもまで産ませ、騙して連れ戻した挙句に葉鼎之の命を狙っている。葉鼎之に「お前が王妃を奪った、反逆だ!」と騒いでいますが、そもそもあんたが悪い。
といっても、魔教は攻めてくる、他国もこの際に北离を滅ぼせとやってくるとなると琅琊王を先頭に江湖の者も一丸となって防衛戦を繰り広げることになります。
この琅琊王、太安帝の死に伴って残された違勅では皇帝の座を譲られたはずなのですが・・・なお、青王はわりに潔く退場していきました。
彼と蕭楚河が二代にわたって同じようなことをしています。国の混乱を避けたのかもしれませんが、なんか無責任にも思える。
その琅琊王によって帝位についた景玉王蕭若瑾と蕭楚河によって帝位につく白王蕭崇に同じ范津禕をキャスティングしているのもなんか意味深ですね。
そもそもこのドラマ、「少歌」と絡めたキャスティングがうまい。同じキャラが出てきても中の人が交代している場合もあるんですが、それ以上に二作の連続性を感じさせるキャスティングがされていると見ました。
父も子も白澍が演じた琅琊王もそうですし、 「少歌」では百里東君を演じていた言杰が「小白」ではその百里東君の父を演じるというのもそうですね。カメオで出てきた李宏毅の初代皇帝つまり太安帝の父蕭毅とか、本人の十数年前を演じた趙玉真の曹煜辰なんかも視聴サービスで楽しかった。
キャスティングだけでなく、「少白」には「少歌」の「答え合わせ」的なところもあります。
少歌の中でも触れられていたかもしれないけど、もう記憶が薄れてしまっていたり、そのままスルーしていたりしていたことがうまく次々と穴を埋められていく感じが悪くなかった。
少歌の発端となる琅琊王が皇帝によって殺された話も、葉安世こと無心の身の上とかにも納得。そりゃあの皇帝なら、琅琊王殺されるわ・・・とまた、「琅琊榜」とダブって見えた💦
楽しみにしていた佟夢実の大師兄君玉がようやく登場。どこに行ってしまったと思ってた稷下学宫の師兄たちも続々と登場して、話にアクセントをつけてくれました。
大師兄だから、一番師父の李長生に近いと自負している君玉は武芸だけでなく性格まで師父そっくりで愉快でした。佟夢実のこういう砕けた役を見るのは初めてで楽しかったです。
このドラマは百里東君と葉鼎之が再会した時から、二人が天啓城で対決する終盤のクライマックスを経てのエンドマークまでの間に十年以上は経過しているはずです。その間に葉鼎之は運命にというより彼を狙う人々によって翻弄され、ついには黒化していくわけです。百里東君もそれなりにしんどい思いもして、葉鼎之を心配し続けています。残念なことに、それだけの年月が百里東君の上に過ぎた感じがあんまりしない、葉鼎之には年月の経過が感じられるのですが・・・
走火入魔して黒化したにもかかわらず、理性を失っていないという葉鼎之の設定は、かえって彼の苦悩の深さ、悲劇性を強めていたと思います。百里東君の「真っ白さ」「まっすぐさ」はそれを引き立ててもいた。だから、彼の上に年月が感じられなくてもよかったのかもしれない。
これで「少年歌行」シリーズ二作を見終わりました。
次には龔俊が蘇暮雨、常華森が蘇昌河を演じる「暗河伝」が登場する予定ですね。これは外伝的な作品らしい。目の保養にはよさげなのでとりあえず出たら見るつもり。編劇とか同じく原作者だし、大ごけはしないだろうとは期待しています。
演 員 角 色 配音
侯明昊 飾 百里东君 侯明昊
何 与 飾 叶鼎之 吴韬
胡连馨 飾 玥瑶 胡连馨
夏之光 飾 司空长风 张福正
姜贞羽 飾 易文君 王婧儿
完颜洛绒 飾 雷梦杀 完颜洛绒
白 澍 飾 萧若风 白澍
张宸逍 飾 南宫春水 张宸逍
陈品延 飾 紫衣侯 郭浩然
薛八一 飾 白发仙 孔天畅
刘祉驿 飾 王一行 吕思衡
朱正廷 飾 柳月 苏尚卿
邱心志 飾 李长生 邱心志
佟梦实 飾 君玉 佟梦实
曹曦月 飾 晏琉璃 贺文潇
邓超元 飾 洛轩 凌飞
肖凯中 飾 苏昌河 魏超
于欣禾 飾 温珞玉 张宇微
范诗然 飾 玥卿 蔡海婷
虞祎杰 飾 姬若风 凌振赫
边天扬 飾 无作、诸葛云 边天扬
李宏毅 飾 萧毅 谷江山
刘 畅 飾 谢宣 姜秋再
曹煜辰 飾 赵玉真 凌飞
孙泽源 飾 魏长风 孙志诚
涂 冰 飾 李心月 赵秋融
蒋 恺 飾 太安帝 汤水雨
李 解 飾 玥风城 苗壮
艾晓琪 飾 尹落霞 乔诗语
言 杰 飾 百里成风 言杰
修 庆 飾 无相使 陆揆
范津玮 飾 萧若瑾 蔡杰
黄 奕 飾 雨生魔 马程
阳兵卓 飾 顾剑门 阳兵卓
黑 泽 飾 墨晓黑 弋凡
沈保平 飾 齐天尘 张铎
梅 洋 飾 青王 梅洋
闫 肃 飾 浊清大监 闫肃
黄思瑞 飾 李寒衣 李雪娇
程泓鑫 飾 苏暮雨 程泓鑫
李 军 飾 忘忧 严燕生
李哲豪 飾 莫衣 余昌宇
吴岱融 飾 百里洛陈 宣晓鸣
冯建宇 飾 瑾宣 李望松
出品人 武卫、周涛、王良
制作人 周照中、闫晓睿
监 制 谢颖
原 著 少年白马醉春风(周木楠)
导 演 陈宙飞
编 剧 周木楠、蔺丛鹤
美术设计 刘承益
动作指导 郭亚莎、包文枫
造型设计 赖宣吾、高佳霖
服装设计 范国浩
视觉特效 赵刚